「悲しみに寄り添う映画。」心と体と エクさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみに寄り添う映画。
自分で自分の心がつかまえられない。
自分で自分の体がつかまえられない。
苦しい。ほんとに苦しい。
誰かがいてくれてはじめて、自分の心も体もつかまえられるのかも知れない。
孤独が無音を運んでくる。悲しみや苦しみを逃れようと慣れた手つきでガラスを割り、手首を切るシーンが怖ろしかった。悲しかった。
世の中にはこんな世界を生きている人がたくさんいるのだろう。
自分も身に覚えがある。死に誘われるような経験がある。
この映画はそんな世界に寄り添っている。
ラストはあまりにハッピーエンド過ぎるが、そんな『寄り添う』というやさしさが満ちあふれていて素晴らしい。
そのやさしさの象徴である主役の男性がよかった。痩せ我慢の紳士ぶり、かっこよかった。ちょっとイーストウッドの男っぽかった。エッチで紳士、痩せ我慢。
素晴らしかった。
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