劇場公開日 2018年4月14日

「悲しみに寄り添う映画。」心と体と エクさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5悲しみに寄り添う映画。

2018年5月8日
Androidアプリから投稿

自分で自分の心がつかまえられない。

自分で自分の体がつかまえられない。

苦しい。ほんとに苦しい。

誰かがいてくれてはじめて、自分の心も体もつかまえられるのかも知れない。

孤独が無音を運んでくる。悲しみや苦しみを逃れようと慣れた手つきでガラスを割り、手首を切るシーンが怖ろしかった。悲しかった。

世の中にはこんな世界を生きている人がたくさんいるのだろう。

自分も身に覚えがある。死に誘われるような経験がある。

この映画はそんな世界に寄り添っている。

ラストはあまりにハッピーエンド過ぎるが、そんな『寄り添う』というやさしさが満ちあふれていて素晴らしい。

そのやさしさの象徴である主役の男性がよかった。痩せ我慢の紳士ぶり、かっこよかった。ちょっとイーストウッドの男っぽかった。エッチで紳士、痩せ我慢。

素晴らしかった。

エク