「これからの健筆に期待」天才作家の妻 40年目の真実 raichouさんの映画レビュー(感想・評価)
これからの健筆に期待
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舞台を見ているような心理劇。ゴーストライターをどのように考えるかだが、他者に無理に書かせることはできないだろうから、ジョセフだけを責める気にはなれない。きらいだけど離れられない、いやだけど一緒にいたい、という関係性だったのかなと考えさせられる。若い頃の映像では、付き合いだした頃から既にそうだったようで、そういう形でつながっていくしかない夫婦のかたちもあるのか、ともやっとした感じが残る。救いは米国に戻る機上でジョーンが開いたノートの真っ白なページ。今後さまざまなアイデアや構想で埋まり、本当の創作活動が始まることを予期させる。
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