「Hard gay≠英語?」トム・オブ・フィンランド Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Hard gay≠英語?
はっきり言って、個人的には、Nonlinear narrative形式をとっているにもかかわらず、シナリオ自体も面白くできているし、彼の半生をうまく描いていると思われるが、これを家族はどう思うかは、別として......? この映画、冒頭のフィンランドにおけるソ連軍との通称“冬戦争”と呼ばれる戦いや「Tom of Finland」という題名そのものが人の名前(ペンネーム)だとは、全然知らず、この映画に違和感を覚えたのだが。
Tom.......
This could be cover material.
We need something more. For a cover artist,
we need something more.
Tom......Tom of.....
Yeah, Tom of Finland. How do you like that, Frank'?
...................
Tom of Sweden would sell more.
But it seems Finland has bigger c〇cks.
この映画、登場人物が本人たちとよく似ている俳優をキャスティングしていて、彼の28年間連れ添った"Nipa”や彼の精神的経済的?サポートをしたと思われる唯一の近親者の妹?Kaijaなど実物の人間と主人公を含め似ている。
自伝とはいえ、死んでから描くというのは、あまり個人的には事情があるにせよ、あまり好ましく思わないでいるものにとっては、「パピオン(1973)」(生存中に撮影、死後、放映)や「キューリー夫人(1943)」など面白く脚色している映画史に残ると思われるもの以外は、その対象とはならないので、この評価を聞き流してほしいのだが、そんなのあたり前だという声が聞こえそうなんだけど。
つい半世紀前までは、アメリカではソドミー法なるものがあったし、それでも日本においては、いまでは、朝のテレビ番組に化粧で塗り固められたゲイの方がテレビに映るのは、どうかと思うし、子供のいるものにとっては。外国では、テレビにも視聴制限を設けて、子供に対して保護的な意味合いがあるけど、天下のNHKでもそんなことはしていない日本である。
その当時、アメリカのコメディ映画でも彼らのクラブを揶揄して、真っ裸にされた男の人が、ゲイクラブに放り込まれるのというものも存在した時代に“Leather subculture”や“Gay leather man”というものを社会的に位置づけたり、作り出すきっかけとなった方の映画なので、それなり性的な場面も多く出てくるので、その方面の興味のある方以外は、お勧めはできないが、多くの批評家からは高い支持を受けているので、私のコメントは考えなくてよいと思われる。
TOUKO LAAKSONEN DIED
OF EMPHYSEMA IN 1991
この"ハードゲイ”という言葉は、自分が売れるためにだけ、吉本の芸人が作った和製英語である。嫌な言い方だが?
heterosexualでただよかったのか、それとも....!? 海外では、どちらかというとゲイの方たちのほうが、優しかったような、個人的体験として。
エンドロールで流れる曲は、Sylvesterの "Take Me to Heaven"この方も夭折したジュディ・ガーランドのように薬物中毒で、また性的マイノリティの方々から、神と呼ばれているうちのひとりである。
余談として、「オズの魔法使(1939)」当初、20世紀フォックス社をV字回復させた功労者であり、のちにブラック大使として国に貢献したシャーリー・テンプルが演じる予定てあったが、表向きは、映画会社間の契約のもつれとなっているが、実は、映画のプロデューサーが、彼女の眼の前で下半身を丸出しにしたのが原因とされる。(彼の名前は忘れた、テンプルの自伝に載っている)そこで、13歳の時はすでに前出のプロデューサーの愛人であり、17歳にして"ON,OFF"人間となっていたガーランドが抜擢されたいきさつがある。