劇場公開日 2018年6月23日

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「癒し系ではありません(笑)。芸術的感性が光る、異色の動物映画。」猫は抱くもの 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0癒し系ではありません(笑)。芸術的感性が光る、異色の動物映画。

2018年7月29日
PCから投稿

知的

難しい

寝られる

【賛否両論チェック】
賛:不思議な雰囲気の世界観の中で、人間や猫達が織り成す人間(猫?)模様を通して、「自分」というものへの尽きない問いかけを体現していく様が、非常に芸術的。
否: 猫の擬人化や舞台セット、シュールな展開等、演出の好みはかなり分かれそう。猫目的に観るのはオススメ出来ない。

 最初にまず好みが分かれるのは、何といってもその独特すぎる世界観です。屋内のシーンはほぼ舞台セットの中で描かれるほか、猫もほぼ擬人化されて役者さんが演じていらっしゃいます。なので、
「カワイイ猫の姿を観て癒されたい!!」
なんて思っている人が観てしまうと、相当期待外れに感じてしまうかも知れません(笑)。大体の役者さんが2役以上こなしていらっしゃるのも、なんだか舞台劇っぽいですね。
 そんな不思議な世界観の中で描かれていくのは、夢に破れたヒロインと、自分を人間だと思い込む猫が出逢っていく、これまた不思議な人々・猫達との人間(猫?)ドラマです。
「本当の自分ってなんだろう・・・?」
誰しもが悩むそんな問いに、芸術の観点からそっと光を照らしてくれるような物語に仕上がっています。
 ラストも結構芸術的すぎて割とブッ飛んでいる感じなので、好き嫌いは極端に分かれそうなところですが、とっても異色な動物映画ですので、気になった方は是非。

映画コーディネーター・門倉カド