人魚の眠る家のレビュー・感想・評価
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とにかく惹き込まれる作品
子役も含めて出てくる俳優さん皆の演技力が本当に高くて、物語の世界に開始直後からどんどん惹き込まれていきました。
私は開始30分以内にまず1回泣いて、後半はもうずっと泣いていて、エンドロールの途中で思い出してまた泣いて…終始本当に泣かされました。
予想はしていたけれど…最初からもうかなり重い展開です。
途中ちょっと間延び感もあるけれど、それは物語の中心に「脳死の少女を前にした周囲の人の葛藤」があるからかなとも思いました。
脳死の少女を前に、皆それぞれ自分を責めたり悩んだり、時には希望を抱いたり…
皆の感情むき出しな感じが、余計に色々考えさせられて涙が止まらなかったのかもしれません。
命について考えさせられる作品は沢山あるけれど、今まで見た中でもダントツで心にガツンと響いた作品でした。
重い映画
主治医に勧められて見に行きました。
私は、身体中が痛くてしんどくて。
死にたいと思っていたからだと思います。
死について考えさせられる映画でした。
子どもが脳死状態になった時、私はやっぱり受け入れられるかどうか分かりません。
でも、私自身は今まで脳死は人の死と認めてない所がありました。
しかし、脳死を受けいれ臓器移植をしてもいいと考えが変わりました。
生命を巡る様々な思考のトレーニングは重かった。
生命を巡り、人の死は脳死か心停止か。臓器移植の是非、医療技術の進歩と倫理観、ある種の化け物を連れて外に出る事の是非、夫婦愛、家族の葛藤、
日本の死に対する考え方の特殊性はよく分かるし、臓器移植が進まない理由もこの辺りにある事も描かれていましたね。
これがアメリカなら、欧米なら、少なくとも外に連れ出しても、それが学校でのイジメに繋がる事はないのではと思う。
やはりこの国には個人視点、個人の尊厳の視点がないのです。
とても穿った見方をすれば、『この先に何があるの』の李奈の問いの向こうに、優生思想が見え隠れしているかな、とも考えました。
関係者、例えば3.11も含め、ちと、見づらい映画でした。
重たい気分を引きずってしまう映画
原作読んでないです、映画だけみて観ながらずっと泣いてました。
もし自分の大切な人が突然脳死状態と判定されたら、、
多分自分なら諦めないと思う。
植物状態になっていてもそこにいて欲しいし僅かな希望にしがみつく気がする。
篠原涼子の気持ちはつらいほどよくわかる。
ただ、機械で手足を動かして、最初は筋肉を固まらせないためのリハビリの一部だったのに、笑わせたりものを受け取らせたり、娘をロボットみたいに扱ってるときは怖いと思った。その後の西島さんの「娘を生きてる人間として扱ってるのか、娘の意思を無視して顔面神経を動かして笑顔をつくる必要はあるのか」が突き刺さる。
おばあちゃんも責任感じて辛かっただろうし、もしかしたら最初から脳死と判断した方が良かったのかもしれないが、そんな選択はできないので重くてつらい人生だな。
親の愛は偉大。
泣けました
原作読んでから観ました。
もっと薫子が狂っててもよかったかも。
脳死 or 心肺停止
生きていれば誰もが無関係と言えないこのテーマ
大人でさえ悩むのに、みずほの弟やお友達はどう受け止めるんだろう
誰の立場になって考えてみても悩ましいテーマでした
期待しすぎた
脳死判定や心臓移植についてはさらっと流れるように進み、瑞穂の手足を動かそうてテクノロジーを取り入れる場面が長く続き途中で飽きてしまった
子供の演技は凄くよかった
周りの方は泣いていましたが全く泣けず
篠原涼子良かった。
主演の篠原涼子は圧巻の演技。子供にのめり込み社会と少しずつずれていく感じが迫力あった。ただ、このような話は今なら普通にあると思うので、散歩させている時に眉をひそめられたりするのはちょっと過剰な演出に見えた。話も普通。
なぜそんな酷い表現をするの?
考えさせたい事は手に取るように分かりとても安直。
お姉ちゃんのせいでイジメられそうになったと言う下の子。嫌悪感をあらわにするママ友。本当は死んでるのに生きていると言い張る叔母を哀れむ姪。植物人間の孫を連れまわす娘に戸惑う祖母。バギーに乗った女の子を好奇の目で見る人々。
不快な内容に涙がこみ上げ、途中何度も退場を考えました。畳みかけは下の子が連発した気持ち悪いという言葉。
つまらない社会派気取りでよくあんなセリフを子供に言わせましたね、本当に怒りを覚えました。
原作が上手く映像化されている
東野圭吾の30周年記念作品の映画化です。離婚予定の夫婦の娘がプールの事故で脳死状態になり、母親が自宅で介護する中で、父親の会社の最新技術で、意識はなくても手足を動かすことも可能になってというストーリーです。原作が上手く映像化されていて、子供の脳死や臓器移植などの重い問題を身近に考えさせられます。プロローグとエピローグは東野圭吾らしい優しさですが、映画ではやや説明不足のように感じました。
子役の存在感が凄い
あのシーンの子役達の演技に持っていかれました。色々検索かけたら、日本で初めて撮影現場にアクティングコーチが入ったみたい。日本映画界の底上げになるかも。https://www.toristudio.net/?fbclid=IwAR1a-SnozNKQyqBxR9dLt9zL6NxaNEw0LUqC37lujQNqvQjiUSyHgBsw89I
魂の慟哭
小説世界と映画世界の表現の違いと伝えたい事の差異。そのようなものが垣間見えた原作者と監督のマリアージュとしては、中々に快作の部類ではないでしょうか。
負の感情を延々と抱えたままに終盤まで進み、堤さん的なドアップに辟易しつつも、何とも言えない感情を、半ば強制的に共有させられながらの終盤。お見事でした。
どちらかと言えば、個人的に原作者も監督も相性が悪いのですが、これは良かった。
ドアップ以外は(苦笑)。
重く興味深いテーマ
これ本当の話し?まあ億万長者や社会的地位のある大物ならこのままの状態でもいつまでも生かしておきたいと思う方は少なくないはず!!!でも冒頭とラストの少年のシーンは?誰が誰に提供したかは非公開で極秘なんじゃない!!!
日本に何故、実印が存在するか
主観的、客観的に観たとしても
根底にあるテーマ【生死】とは?
親と子、大人と子供、医学と科学
そして鎖国から続く日本独自の文化
是非とも、日本のトップに観て欲しいですね
そしてアタリはずれのない感想だったら、その人はそれだけの人です
世界の中の日本が、なぜサインではなくハンコ
そして実印が存在するか
その意味が判る作品ですね
唯一、ベイスターズとフジテレビの癒着も…少し笑えます
重たくて、重たくて、号泣。
「人魚の眠る家」鑑賞。
*概要*
人気作家・東野圭吾のヒューマンミステリー。
*主演*
篠原涼子
*感想*
東野圭吾のファンですが、原作は未読。
テーマは「脳死」ということですが、なかなか考えさせられる映画と同時にめっちゃ泣かされました。
内容がかなり重いです。篠原涼子の迫真の演技と子役の演技が素晴らしく、緊張感が漂うシーンでは、カメラがぐらつき、逆にそれがリアルだった。
医学的なことはよく解らなかったけど、篠原涼子が勧められた科学技術に対して徐々に取り憑かれる様が非常に怖く、西島秀俊、周囲の坂口健太郎や川栄李奈たちにも影響が出る。
心臓は動いてるのに脳死状態にある我が娘を科学技術で神経に電流を流して動かすというのは、ちょっと複雑な気持ちになりますね。
篠原涼子の気持ちは分かるけど、取り憑かれてるようで怖いです…(^^;
川栄李奈の気持ちは、彼氏を奪われたような感じが見受けられる。あの目を見れば一発で怒りを表してる。彼女の複雑な演技も素晴らしかったと思います。
夫役の西島秀俊も徐々に科学技術に対して見方が変わり、複雑な心情が描かれてて、非常に難しい問題だなって心底思いました。
前半は重たくて、中盤はホラー、後半は泣けました。
ストーリーにも泣けましたが、子役が魅せる泣きの演技に思わず号泣。。
天才かよ!w
もしわたしがこの子供なら。
脳死、臓器提供、延命治療。価値観はそれぞれなのでこの映画の捉え方や感じ方も本当に多種多様と思いますし、正解も不正解もないと思います。
篠原涼子さんの迫真の演技。とても良かったです。何度も涙しました。わたしは子供はいませんが、この話がもし自分だったらと自己投影してしまうほど、引き込まれました。もし自分なら、わたしもきっとこのお母さんのように必死にわずかな希望にすがる思いで介護をしたと思います。
でも映画を見ながら、これは本当に子供のためなのか…ということもずっと考えていました。
もし自分がこの子供だったら。だいすきな母親と突然死別してしまったことに何より動揺し、寂しく思うでしょう。そんな時に母親が必死に自分はまだ生きていると言ってくれて、あんなにも懸命に介護し寄り添って、たくさんの時間を過ごさせてくれたことを、わたしがこの子供ならきっと嬉しく思うかもしれないと思いました。
他人が何と言おうと、天国に行く前に、ああして愛情を感じれた時間はお母さんにとっても子供にとっても、大切な必要な時間だったのではないかと最後は思いました。
( ただ、このお母さんにとっての子供はひとりではなく、もうひとり弟がいることも忘れてはいけないですが。)
命にまつわるあらゆる選択肢が正解か不正解かは、他者が決めることではないと思いました。やっぱり本人や家族にしかわからない思いがある。いちばん近くで生きてきた人にしかわからないことがあるから。
命とは、生きるとは。本当にたくさんのことを考えさせてくださる素晴らしい作品でした。
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