「生命を巡る様々な思考のトレーニングは重かった。」人魚の眠る家 アッサミーさんの映画レビュー(感想・評価)
生命を巡る様々な思考のトレーニングは重かった。
生命を巡り、人の死は脳死か心停止か。臓器移植の是非、医療技術の進歩と倫理観、ある種の化け物を連れて外に出る事の是非、夫婦愛、家族の葛藤、
日本の死に対する考え方の特殊性はよく分かるし、臓器移植が進まない理由もこの辺りにある事も描かれていましたね。
これがアメリカなら、欧米なら、少なくとも外に連れ出しても、それが学校でのイジメに繋がる事はないのではと思う。
やはりこの国には個人視点、個人の尊厳の視点がないのです。
とても穿った見方をすれば、『この先に何があるの』の李奈の問いの向こうに、優生思想が見え隠れしているかな、とも考えました。
関係者、例えば3.11も含め、ちと、見づらい映画でした。
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