「コメディだけど、主題は何かと考えさせられた」ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋 C0mariさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディだけど、主題は何かと考えさせられた
ロマンチック要素はおまけ程度に、思いっきりコメディに振り切った映画。
どんなに下品な言葉を使ってもシャーリーズ・セロンの美しいオーラは揺るがない、すごい。
女性大統領が出てくる映画、私は初めてみました。
これまでの大統領をモチーフにしたコメディ映画では(私が見たものに限りますが)ブッシュ批判のパロディものくらいだったのに、次はファーストレディーならぬファーストミスターの言葉が聞かれるとは、時代は変わりますね。
コメディとしてはテンポ良くて面白かったです。
4 letter words 以上の言葉をもう一生分くらい聞いてちょっとうんざりだったけど。
それから、主人公とその周囲での対立の問題詰め込みすぎじゃない?カオスすぎない?というのが率直な感想でした。
宗教に人種、民主党vs共和党、格差、襲撃などなどもう詰め込めるだけ全ての話題を放り込んでたので。
でもあえて、コメディに振り切って、それをするのが必要だったのかもしれない。
この映画のテーマになっている女性初大統領を描くためには、このくらい強烈な問題と一緒に鍋に放り込んでぐつぐつ煮る必要があったのではないかな、と。
long shotなのは、女性大統領と平民ジャーナリストの恋のこと。
でもそれは、女性大統領が誕生してる前提。
つまり、その格差恋愛より、女性大統領の誕生のほうが確率高いってことをあらわしているのでは。
私はフェミニストでもミソジニーを支持するわけでもなくニュートラルですが、次の次くらいのオリンピックが開かれる頃にはもしかしたら誕生するかもしれないですね、初女性大統領。
映画の世界は先を進んでるから、もうすぐですね女性大統領は。
ディープ・インパクトでモーガン・フリーマンが黒人大統領を演じてから7、8年後にオバマ大統領が誕生しました。