「ヒッチコックを彷彿はさせない」シンプル・フェイバー TOKIESさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒッチコックを彷彿はさせない
人数を絞り徐々に真相を浮かび上がらせていく、という点においては古典的だとしても、互いの動機や腹の内が最後までファジーなままというのは現代的で、ヒッチコックの上質なサスペンス、ミステリー、ラブロマンスを残念ながら彷彿はさせない。むしろゴーンガール的な退廃的な要素が強い。
少し辻褄あわせに無理があるのが難点か。アガサのような深みも感じられないし、哲学があるわけでもないが、あまり深く考えず表面的に見れば楽しいだろう。
全体的に星3.5以上でも以下でもない、そんな作品だ。
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