「意外と笑えるスリラー」シンプル・フェイバー よねさんの映画レビュー(感想・評価)
意外と笑えるスリラー
シングルマザーのブロガー、ステファニーは息子の友達のお母さんで多忙なキャリアウーマンのエミリーと親しくなる。ある日エミリーから急用が出来たので代わりに息子を学校まで迎えに行って欲しいと頼まれたステファニーは快諾するが、エミリーはいつまで経っても現れない。エミリーの夫は捜索願を出しステファニーはビラ配りやブログを通じて情報提供を求めるが、エミリーが借りたレンタカーが放置されていることが発見されたことから事態は意外な方向へ転がり始める。
作品トーンはポスターイメージと違ってかなりコメディ寄りのポップな作風。この辺りは『ブライズメイズ 史上最悪のウェディング・プラン』やリメイク版『ゴーストバスターズ』といった女性が主役の軽快なコメディばかり撮っている監督ポール・フェイグの安定路線。なんとなく『ゴーン・ガール』っぽい筋立てですが、こちらはクスッと笑えるギャグをふんだんに織り込みながらトリッキーな展開で飽きさせない作品に仕上がっていました。
今時珍しい感じの60年代辺りのフランス映画っぽいオープニングタイトルとフレンチポップス主体のサントラがなかなか個性的で、ポール・フェイグの芸達者ぶりに感心しました。
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