「人生は生涯現役」ロンドン、人生はじめます エミさんさんの映画レビュー(感想・評価)
人生は生涯現役
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若いうちは予定調和を目指して頑張るのに、歳を取ると予定調和から抜け出せと言われる。予定調和じゃない人生というのは、良くもあるし悪くもある。人生ってやつは本当に面倒くさい…。
ダイアンキートン演じるエミリーも、NYからロンドンにある高級住宅街に移住し、家族や友達に囲まれて順風な毎日を送っていたが、夫の死去がきっかけで、見えなかった問題だったり、見ないフリをして置いてきた問題と向き合うこととなる。風変わりな隣人ドナルドと出会ってしまったことで、当たり前になっていた毎日は違っていたと気づいたエミリー。社会的身分が全ての英国において、他人に左右されず、お金を持たずに生きている人というのは、さぞや風変わりに映るだろう。こんな人が居たら誰だって好奇心が掻き立てられてしまう。『風変わり』を受け入れるかどうか、というのはまた別の話だが、しかし、こういう次元の生き様で社会への風刺を表現した人が実際にいたというのは、とても斬新で面白い。
人生のターニングポイントというのは誰にも訪れる。その時によぎるのは全ての流れが『変わる』という、うっすらとした予感。でも受け入れることは勇気とパワーが要る。
自分らしく生きたいと思う一方で、常軌を逸することに恐怖を感じる…。人間らしさとはそういうことかも知れません。
エミリーは70代でした。でも年齢の偏見よりも自分の正直な気持ちを受け入れたのです。
人生、紆余曲折あった人にこそに観て欲しい映画です。そして自分探しの途中にいる人にも。きっとダイアンキートンに恋をして、頑張っているエミリーに共感することと思いま
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