15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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メインのシーンがちょっと、
再現映像以上、アムスの熱い夜以下
キネ旬、1位行き
ここ10年間の監督作9作品の内、7作品が実話モノ。
たまたま映画化したいと心動かされた企画が実話だっただけだろうが、すっかり実話の名手に。
本作の題材は…
2015年、アムステルダムからパリへ向かう列車内で起きた無差別テロ事件。
そのテロリストに果敢に挑んだ3人の若者。
本作の話題は言わずもがな、実際に事件に遭った3人をそのまま映画の主演に起用したという前代未聞のキャスティング。
勿論3人共素人で、演技初挑戦。言い換えれば、超A級のご本人再現ドラマ。
それが出来たのもイーストウッド、名はクリントだから。
さて本作、どう見るかで評価が分かれる。
3人の若者のドラマとして見るなら、まあ…。
スペンサー、アレク、アンソニー。
彼らの幼少時に遡り、学校の問題児だった3人が出会って、意気投合。サバゲーなどして、いつも一緒に遊ぶようになる。
大人になり、スペンサーとアレクは軍へ。アンソニーは大学へ。それぞれの道を歩みながらも、友情は途切れる事は無い。
3人で欧州旅行へ。メチャメチャ満喫。パリ行きの列車に乗り、事件に遭遇する…。
3人の他愛ないドラマや普遍的な友情を見せる事によって、3人が特別なヒーローではなく、我々と同じ平凡で普通の一般人。
“特別なヒーローなど居ない”“勇気を見せた者こそ本当のヒーロー”というイーストウッド映画のテーマは本作でも一貫している。
しかし本作、一応見せ場であろうテロ事件シーンに期待すると、とんだ肩透かし。
そのシーンはたかだか数分。
実際の現場や当事者たちにとっては地獄の数分だったろうが、呆気無さ過ぎる。
リアリティーはあっても、映画的スリル、ハラハラドキドキ、サスペンスが全く盛り上がらない。
犯人の素性や動機も描かれない。イスラム過激派という事を知ったのは、後から読んだ映画雑誌で。
やりようによってはリアルタイム・サスペンスにも出来た筈なのに…、どうやらイーストウッドにはそんな考えは無かったようだ。
イーストウッドが見せたかったのは何処にでも居る若者3人のドラマで、彼らが勇気を振り絞ってヒーローになるまで、わざわざ幼少時のエピソードや欧州旅行に見てるこっちが付き合わされる蛇足的なドラマを延々と見せられる。尺が90分ちょっとというのが救い。
ズバリ言ってしまうと、3人の好演やイーストウッドの伝えたい事は分かるが、ドラマとしては退屈、サスペンスとしても不発。
収穫は、こんな事件があり、讃えられるべき若者たちが居て、ユニークな映画の撮り方があった、という事だけ。
何だかパッとしないイーストウッド映画だった。
ちょっと今作は厳しめの採点に。
それでも、レビュータイトル通りにはなるんだろうなぁ…。
サクラメントのヒーローたち
気持ちの良い納屋の空気
(20190813)
イーストウッドの、彼の作品はたくさん見ている。
これが一番すき。
映画はキャスティングが大きな要素だと思っていた。この映画は、実際のふつうーの人たちが映画の主人公になっている。
俳優ってなんだろう。素人なのに映画が成功している。
この映画がすきなのは、いろいろなこども時代があっても、目標をもって努力していまにいる。基本だと思う。
それを思い出させてくれる。
それが、映画がすきな理由のおおきな理由のひとつだ。
(20190211)
多民族国家らしい。
なんだろ、国民の良心だろうか。。それとも多様性だろうか。
この映画はすごくすき。
感動的なシーンもなく、うつくしい音楽もないのに。
おもしろい。
(20180710)
構成力を見た。
果たして当事者本人を使っていると言う最大のフックを知らなければ、これを面白いと思えたのかは微妙なところだけど、
事件の結末がわかってる物語なんて映画で観て面白いのか?と思ったら、
ここから始めて、こういう構成をすれば映画になるのですよ、と言うお手本のような映画だなと思った。
話の落としどころも始まりのキリスト教が伏線となってて、彼らのパーソナルが事件にどう役にたったのかというのも運命を感じられて良かったと思う。
だけど、全て美談で片付けられてるようにも思った。
彼ら3人は本当にヒーローのような人だったかはわからないけど、
ヒーローではないどこにでもいる人が物語の主人公になるというのが一般人を使った理由でもあるし、それはそれで良かったのか…
「事件が人を動かした」
ホームビデオを見に来たわけではない
ヒューマン映画だったw
アクションシーンは少なめ
質の高い再現ドラマ
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