15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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意欲的なロードムービー!
有名な監督だから、話題作だから、実話映画だからと宣伝に
乗せられて鑑賞すると期待外れになると思います。
ロードムービーが好きだという人の期待を裏切ることはありません。
私が好きなロードムービーは、「モーターサイクル・ダイアリーズ」
です。
ロードムービーがつまらなく思えるのは、平凡な日常生活を
描いているからです。
ロードムービーが楽しく思えるのは、成長物語だからです。
自分の人生は、平凡な日常生活を過ごしてきただけだと感じている
人は、ロードムービーもつまらなく感じると思います。
自分の人生の中で成長したと思える人は、ロードムービーに共感し、
楽しむことができると思います。
ロードムービーというのは、自分の人生を映す鏡のような映画だと
思います。
若い人は、まだ人生が短いので、ロードムービーに共感し、楽しむ
のは難しいと思います。
若い人は、人生の先が長いので、ロードムービーに憧れることが
できれば、楽しいと感じることができると思います。
私は、海外業務を通して、日本では得ることのできない経験に
よって成長できたと感じているので、楽しむことができました。
ヴェネツィアには行ったことはありますし、ドイツ人との業務経験
もあり、ドイツのミュンヘンに20日間程度滞在したこともあるので、
懐かしいとも感じました。
若い人が、少子高齢化の進み、縮小する日本にしがみつくというのは、
賢明ではないでしょう。
学校、職場で落ちこぼれ、国内に居場所はないと感じているのなら
外国に居場所を探すのは現実的な手段です。
学校、職場、国、テレビで伝えられることが全てと思い、
オリンピックのメダル数に一喜一憂している貧しい井の中の
蛙には、退屈で、理解できない映画だと思います。
学校、職場、国、テレビで伝えられることが全てと思せたい
オリンピックのメダル数に一喜一憂させたい富める井の中の
蛙にも、退屈で、理解できない映画だと思います。
自然と涙が出た
日常の生活に焦点を当て、
その時ヘ向けて淡々と時間が進んでいく。
どこにでもあるような友人同士のやりとりが微笑ましい。
事件のシーンは、きっと細部に渡って再現されているのだろうなというのがわかる。
物凄くリアルで現場の恐怖や緊張感がひしひしと伝わってくる。
気がついたら自然と涙が流れていた。
一般人の英雄物語で、こう映画にまで出演しているのに、全く嫌味な感じを受けないのは、映画自体がシンプルなのもあるが、
きっと主人公の青年の素朴で実直な人柄の良さが滲み出ているからなのではないかと思う。
おそらく監督もそれを見抜いて本人を出演させたのかもしれない。
とはいえ、映画館で見る必要があった映画なのかどうかは謎。
観光シーンは映像映えするイタリアだからこそ持ったようなものですね。やっぱりイタリアすごい。イタリア行きたい。
余計なものが何もなく事実があるだけ
現代最高の巨匠のアバンギャルドな最新作
またまたイーストウッドが実話を映画化。事件の当事者達を本人が演じたことも話題となっているが…なるほど。物語はあっても脈絡がないため散文的になりそうなものを「運命」の一言で貫いてみせた手腕に脱帽。巨匠の新境地ではあるが正直かなり危ういバランスの作品だとも思う
中盤は観光映画か?というぐらいに主人公達がヨーロッパの各所を散策するばかり。やや弛緩しているとさえ感じる中で主人公の一人であるスペンサーが「人生観」を語るシーンを以って本作が散文的になることなく一貫していると感じた。ただそう思わない人がいても全然不思議じゃない。そういうバランス
「主よ私を平和の道具にしてください〜」とスペンサーは何度も祈る。確かにクライマックスのアレは神のもたらした奇跡としか思えない。『ダーティハリー』においてドン・シーゲル監督に神性を与えられたイーストウッドが本作を監督したこともまた神の導きなのかもしれない…知らんけど
『15時17分、パリ行き』はイーストウッドの最高傑作では決してないけど現代最高の巨匠のアバンギャルドな最新作。当然映画ファンは観ないわけにはいかないよ。あと男達の友情に萌える人には無条件でオススメ。青春映画としての一面もある
15時17分、パリ行き
2018年20本目の劇場鑑賞。
2015年にフランスの高速鉄道で発生した銃乱射テロ事件で、
犯人を勇敢に取り押さえて大惨事を阻止したアメリカ人青年3人の英雄的行為を映画化した実録ドラマ。
仲間と旅行して、
列車に乗ったら、
たまたまテロリストがいて、
思わず行動したら英雄になってしまったお話。
本作は実際のテロ事件を題材に描く作品であり、
こういう実録モノはとりあえずハズレがない無難な題材ですが、
ちょっと違ってました。
テロ事件の発生から収束にいたるまでを、
サスペンスたっぷりに描かれると思って見ると肩透かしにあうと思います。
本作は、
サスペンスでもパニックでもなく、
ヒューマン・ドラマです。
本作は、
子ども時代、
軍人時代、
観光、
事件と4つの構成なんですが、
特に観光のシーンが必要かと思いました。
観光シーンの時は「早く列車に乗ってくれ!」と思いました。
見終わってから気づいたけど、
出演者が本人役として本作に起用され、
劇中で自らを演じるという前代未聞のキャスティングだったのには驚いた。
メインの3人だけでなく乗客までもが出演。
クリント・イーストウッドは87歳になっても、
まだ誰も踏み込んだことのない新しい映画の可能性に挑戦する姿勢は素晴らしいと思います。
まさか、
プロの俳優をキャスティングするのが面倒で、
本人にやらせれば楽だということではないですよね?
当事者達による再現ドラマは余白が一杯⁈
物語には欠ける。“素人”を使った限界なのかも
実話を下にした作品。
2015年8月21日に発生した、アムステルダム発パリ行きタリス内で発生したイスラム過激派の男による無差別殺傷事件に遭遇したアメリカ人の3人の青年が、事件を防ごうと活躍した姿を描ている。主人公のアンソニー、アレク、スペンサーの三人を、本人たち自身が演じている。またその他、乗客の一部も、事件に遭遇した当事者たちが演じている。
“素人”のアンソニー、アレク、スペンサーの三人を、堂々とメインに据えて作品を作り上げた、クリント・イーストウッド監督に敬意以外の何物も無いですね。いやぁ、よく怖くなかったなと。最初は、カイル・ガルナー、ジェレミー・ハリス、アレクサンダー・ルドウィグの3人のプロ俳優を使っての作品を検討していたそうなのですが、最終的に、当事者本人を使うと言う決断をイーストウッド監督が下しています。
イーストウッド監督の英断で起用された、アンソニー、アレク、スペンサーの三人は、素人ながらに“まぁまぁの演技”も見せています。中でもアンソニーは、少年時代のエピソードでも明らかにされていましたが、“口が上手い”と言う人物らしいので、三人の中では一番演技が出来ていたように見えました。アレクとスペンサーは、何とかなっていましたが、少しぎこちないところも感じました。そういう意味では、プロの俳優の演技の凄さも感じました。
素人を起用したがゆえになのか、クライマックスのタリスでのシーンは、短いです。作品の多くは、そこに至るまでの三人の姿を描いています。プロ俳優を使った作品だったら、もっと違う感じになっていたでしょうね。
本人だったのか!
本人たちが主演の実話
どんぱちは期待しないように。
ノンフィクションの現実
じわじわ
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