15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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現代最高の巨匠のアバンギャルドな最新作
またまたイーストウッドが実話を映画化。事件の当事者達を本人が演じたことも話題となっているが…なるほど。物語はあっても脈絡がないため散文的になりそうなものを「運命」の一言で貫いてみせた手腕に脱帽。巨匠の新境地ではあるが正直かなり危ういバランスの作品だとも思う
中盤は観光映画か?というぐらいに主人公達がヨーロッパの各所を散策するばかり。やや弛緩しているとさえ感じる中で主人公の一人であるスペンサーが「人生観」を語るシーンを以って本作が散文的になることなく一貫していると感じた。ただそう思わない人がいても全然不思議じゃない。そういうバランス
「主よ私を平和の道具にしてください〜」とスペンサーは何度も祈る。確かにクライマックスのアレは神のもたらした奇跡としか思えない。『ダーティハリー』においてドン・シーゲル監督に神性を与えられたイーストウッドが本作を監督したこともまた神の導きなのかもしれない…知らんけど
『15時17分、パリ行き』はイーストウッドの最高傑作では決してないけど現代最高の巨匠のアバンギャルドな最新作。当然映画ファンは観ないわけにはいかないよ。あと男達の友情に萌える人には無条件でオススメ。青春映画としての一面もある
出来事に対しては称賛するが 映画としてはいかがなものか? 展開が退...
出来事に対しては称賛するが
映画としてはいかがなものか?
展開が退屈で演出も真実以上でも以下でもない
人を助けたい
運命的なものは導かれている
などのメッセージも薄い
15時17分、パリ行き
2018年20本目の劇場鑑賞。
2015年にフランスの高速鉄道で発生した銃乱射テロ事件で、
犯人を勇敢に取り押さえて大惨事を阻止したアメリカ人青年3人の英雄的行為を映画化した実録ドラマ。
仲間と旅行して、
列車に乗ったら、
たまたまテロリストがいて、
思わず行動したら英雄になってしまったお話。
本作は実際のテロ事件を題材に描く作品であり、
こういう実録モノはとりあえずハズレがない無難な題材ですが、
ちょっと違ってました。
テロ事件の発生から収束にいたるまでを、
サスペンスたっぷりに描かれると思って見ると肩透かしにあうと思います。
本作は、
サスペンスでもパニックでもなく、
ヒューマン・ドラマです。
本作は、
子ども時代、
軍人時代、
観光、
事件と4つの構成なんですが、
特に観光のシーンが必要かと思いました。
観光シーンの時は「早く列車に乗ってくれ!」と思いました。
見終わってから気づいたけど、
出演者が本人役として本作に起用され、
劇中で自らを演じるという前代未聞のキャスティングだったのには驚いた。
メインの3人だけでなく乗客までもが出演。
クリント・イーストウッドは87歳になっても、
まだ誰も踏み込んだことのない新しい映画の可能性に挑戦する姿勢は素晴らしいと思います。
まさか、
プロの俳優をキャスティングするのが面倒で、
本人にやらせれば楽だということではないですよね?
当事者達による再現ドラマは余白が一杯⁈
最初にオヤッと思ったのは、三人共軍人⁈じゃ無いんかって事。黒人のアントニーはただの大学生だったんだね。アレクはオレゴン州兵だったんだ。軍人は予告の時から犯人に向かって行っていたスペンサー・ストーンただ一人。三人は子供の頃からのサバイバルゲームの遊び仲間だっただけ。
次にオヤッと思ったのは、アラッ四人なのッてとこですかね。じゃああと一人の伝記的なことは割愛なのッてとこ。
それは中途半端なご都合主義だよね。
キリストの啓示みたいな運命的な経緯を膨らまされても、そう言う因果関係的なことには無関心なんでピンと来ません。
悪いけど駄作認定です。
物語には欠ける。“素人”を使った限界なのかも
実話を下にした作品。
2015年8月21日に発生した、アムステルダム発パリ行きタリス内で発生したイスラム過激派の男による無差別殺傷事件に遭遇したアメリカ人の3人の青年が、事件を防ごうと活躍した姿を描ている。主人公のアンソニー、アレク、スペンサーの三人を、本人たち自身が演じている。またその他、乗客の一部も、事件に遭遇した当事者たちが演じている。
“素人”のアンソニー、アレク、スペンサーの三人を、堂々とメインに据えて作品を作り上げた、クリント・イーストウッド監督に敬意以外の何物も無いですね。いやぁ、よく怖くなかったなと。最初は、カイル・ガルナー、ジェレミー・ハリス、アレクサンダー・ルドウィグの3人のプロ俳優を使っての作品を検討していたそうなのですが、最終的に、当事者本人を使うと言う決断をイーストウッド監督が下しています。
イーストウッド監督の英断で起用された、アンソニー、アレク、スペンサーの三人は、素人ながらに“まぁまぁの演技”も見せています。中でもアンソニーは、少年時代のエピソードでも明らかにされていましたが、“口が上手い”と言う人物らしいので、三人の中では一番演技が出来ていたように見えました。アレクとスペンサーは、何とかなっていましたが、少しぎこちないところも感じました。そういう意味では、プロの俳優の演技の凄さも感じました。
素人を起用したがゆえになのか、クライマックスのタリスでのシーンは、短いです。作品の多くは、そこに至るまでの三人の姿を描いています。プロ俳優を使った作品だったら、もっと違う感じになっていたでしょうね。
本人だったのか!
全く事前情報なしに観たので、本人さんが演じてるとは思わなかった!驚き。映画「ネイビーシールズ」も本人出てて、下手だなぁと思ったけど、今作は違和感ないです。みんな、イケメン。事件自体はすぐ終わって肩透かしだったけど、彼らが行動できた前提がしっかりと描かれており、そちらがメインです。ストーン氏が一番頑張ってますが、撃たれた人も十分ヒーローだと思います。
本人たちが主演の実話
クリントンイーストウッド監督の作品。
俳優を使わず、本人たち(3人の若者)が主演で、3人の出会う少年時代から、事件で犯人を取り押さえるまでをドキュメンタリー風にしている。ごく普通の若者たちがどのようにしてテロリストに立ち向かい取り押さえたのか、取り押さえるシーンだけでは、事件のドキュメントドラマで終るが、彼らの生い立ち、出会い、親友、偶然等でストーリーを膨らませていて、分かりやすく、感動する作品。3人のヨーロッパ旅行のシーンは、自分も楽しく旅行しているようで良かった。
どんぱちは期待しないように。
イーストウッド的なアメリカいちばん、だけど良作でした。こういう人達の信念と行動があるから平和があるのかも…決してまねは出来ないけど。
映画人生ながいイーストウッドはさすがにつくり方がうまい、と思う。静かな話をたんたんと、それだけでなく時間軸の使い方もさすが。
良作、って感じです。
ノンフィクションの現実
泣いた。わかってる話なのに。
こんなに心が痛くなるくらい響くなんて。
現実は小説より奇なり。
喉が痛くなるくらい泣いた。
主人公が本人なのはびっくり。
イーストウッドは最近フィクションばかり撮ってるけど、観ると圧巻。
現実の偉大さ。
じわじわ
35本目。
間を開けず本日2本目。
眠い。
監督、役者関係なく思うのは事実をそのまま伝え様としてるから、見易い。
拍子抜けしちゃう人もいると思うんだけとね。
でも最後に進むにつれ何かじわじわ、涙腺が・・・。
シェイプ・・・とは対象的だった。
あとはね、役者揃えりゃいいってもんじゃないって、昨日アカデミー賞あったから何かそう思う。
その時行動出来るか。
クリント・イーストウッド監督が実際に起こった事件を元に登場人物も本人達を起用し描いた映画だがただのヒーロー物としては描いていない。
何故彼らはその時その場所にいたのか、そして彼らを行動に動かした原動力は何かを彼らの過去から描いたドキュメンタリーと言っても過言ではない。
この映画(映画と言っていいのだろう)は賛否両論あると思う。
何故この映画をイーストウッドは撮らなければならなかったのかと問いたい。
日本人には理解出来ないキリスト教の教えが彼らの根底にある。
その瞬間に僕達は行動出来るのだろうか。
多くの人は怯え逃げ惑うしかないだろう。
銃を目の前に立ち向かう彼等。
『GO Spencer!』の声に脳より体が反応している。
最後のシーンは緊迫感溢れる映像が続きました。
娯楽作品の多いハリウッド映画にあってドキュメンタリー的にこの映画を作った事は評価したい。
穿った見方をするならば軍賛美的な要素も感じられる。
ただ彼等は軍のエリートでも無い。
多分その辺にいるたくさんの若者と一緒なのだろう。
この事件を機に彼らはどう変わったのか。
聞いて見たいものだ。
イーストウッド監督作品にしてはストレート
楽しめましたが、クリント・イーストウッド監督独特の変化球を感じなかった。実話だから、出来ないだろうが。
ですが、俳優(事故遭遇本人)達のヨーロッパ旅行が、本当に楽しそうに演出されてたのが印象的。凄いです。自身のヨーロッパ旅行を思い出して本当に楽しかった。
監督作品のファンです。ずいぶん高齢になってますが、次回作品もまだまだ期待して待ってます。
やっぱり好きだわ
ドキュメンタリー好きの私にはとてもとても良い映画でした。
何かしなくちゃと思わせる。
心があたたかくなる。
退屈な時間も大切な時間だと気付かせてくれる。
そして勇気を出す。
ある意味王道ヒーローものですよ!
普通とぜんぜん違うのは"未然に防いだ物語"というところでしょう。
こういう視点も個人的には大好物です、はい。
こういう映画はエンドロールで実際の映像とマッチングしたりしますが、なんと言ってもそもそも本人たちによる主演ですからね。
お見事!
これこそドキュメンタリー。
大好きなクリント・イーストウッド監督の新作。大体の話は聞いてたけど、駆けつけた警官まで本物とは驚きました。映画終わってから、えーこれって役者やなく本物やったんって言ってた人おったけどどんなチョイスでこの映画見ようと思ったん?
3人の若者が恐怖に怯えずに勇敢に行動した
少年時代からのストーリーも面白くてスペンサーとアレクとアンソニーの友情が微笑ましい
3人の若者がテロの脅威にも負けず行動したことは勇気をもらいました、事件当事者の人が演じているんだけど3人の演技に違和感がなくて事件がリアルに表現されていた
日常に突如舞い込む恐怖
『ハドソン川の奇跡』のイーストウッド監督(87歳ですって!)の実話を元にした作品。驚くべきはやはり、犯人を取り押さえた本人たちが「再現」していることである。もはやドキュメンタリーとも言えるような斬新でリアリティに溢れた稀有な映画体験であった。
事件については、長々とは語らず、その瞬間に起こった事が淡々と映像に乗せて流れる。車内の緊張感は凄まじいものだったのにも関わらず(私はスクリーンの前で思わず体に力が入ってしまったが)彼らは至って冷静だった。
彼らは、ごく普通の若者で、ごく普通にヨーロッパ旅行を楽しんでいたのである。ローマ、ヴェネツィア、アムステルダムと...セルフィーにビールにワインにクラブ、そして2日酔い。とてもありがちではないか。そんな日常に、黒雲は突如として舞い込んでくるものなのだ。それは我々とて、全く他人事ではないのではなかろうか。我々が呑気に暮らすこの日常に、突然、ソレはやってくるのだ。
実話(もはやこれは再現だが)で我々は、自らに問いかける。自分ならどう行動するだろうかと。少なくとも私は、彼らのような勇気ある行動はできないだろう、勇気の影に隠れてべそをかいているかも知れない。彼らの勇気と冷静さは、どこから生まれるのだろう...
これが「実際に起きた」という事実を知るだけで、大なり小なり我々に影響を与える、素晴らしい作品だ。
何故その行動を取ったのか、が分かりやすい
幼い頃から仲の良かった3人の少年はやがてそれぞれの道を歩み始める。月日が経ち、3人は世界を巡る旅行のため再度集まり…。
テロに立ち向かった実在の3人を主演に迎えた異色の実話映画。事件そのものより彼らの生い立ちを丁寧に描いていて、短さを感じない内容だった。
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