15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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淡々と
この投稿(自分の備忘録用)に下書き保存したはずが、見当たらずに萎えた状態で再トライ。
さて、この作品、全体的に淡々と進む映画でした。
事実は小説より奇なりと言うけれど、小説にするにはそれなりの伏線や誇張が必要だったりするのだなと実感。
あくまで事実に忠実に、という視点で作られた映画だったのかもしれないけれど、この脚本でよく映画化が実現したなーと思ったのも事実。(制作側の採算という意味で)
いざという時に適切な行動がとれる人になりたいけれど、
私には無理かなと思ったのもこれまた事実。
個人的にツボだったのは、ドイツで自転車こいで市内観光してる時のシーン。ヒトラーが自殺した場所。
主人公たち(アメリカ人)が教わった歴史と違っていて、それを案内人に言ったところ、「アメリカがいつも正しいとは限らない」(うろ覚え)というような反論をされ主人公が言葉を失ったシーン。
それ言っちゃうとこがイーストウッド的だと思った。
そしてその後、その案内人(おそらくボランティア)が、
Springtime for Hitlerって歌を口ずさむのだけど、
その歌、私の大好きなミュージカル映画〝The Producers〟の曲ですよね?
気のせいかなと流したけど、エンドロールで出てきてにやり。
と、しょうもないレビューになりました。
昨日、下書き保存したやつは自分的にはもっとマシだったことを付け加えておきます。
事件当事者が好演だけど・・・
以前THALYSタリスを利用したことがあるので観ました。
実際に事件に遭遇した当事者が出演、それも素人とはとても思えないくらいの完璧な演技、というか再現に驚きです。
このことを知らないで見ていたら俳優が演技していると思ってしまうでしょう。
もしかしたらこのような作り方がこれからの実話映画の潮流になるかもしれない、そんな気もしました。
ただ監督のクリント・イーストウッドの言いたいこと、アメリカの良心とか正義とか、そういうのは理解できるけど少し直截的すぎて映画に深みが欠ける気がしました。
「アメリカン・スナイパー」でも同様の感覚を覚えました。
晩節は汚して欲しくないです。
事件現場になったタリスはアルストム社製のはずだけど、空撮でちょろっとジーメンス社製のタリスが映ったのはご愛嬌でしょう。
アクションではない
自撮り棒
これは究極のノンフィクションを求めた結果なんだろうか…? 90分程...
2018-25
映画作りの根底を変えるという試み
最近は実録物が多いクリント・イーストウッド監督作品。その究極の形を作ってしまったと言える本作。主役の3人をはじめとして、事件の当事者が演じているという、余計な脚色や演技指導なく作られた作品は、非常にリアリティが...っていうか、ホンモノじゃん!でもこの部分は明かさない方が、あっ!となって良かったのでは?ま、監督自身のインタビューでもオフィシャルサイトでもバラしてるから...。
事件当時の部分がやたら短く、前置きと思っていた主人公3人の過去が冗長だなー、と思っていたら、かなりの量の伏線があって、意味あるものと知り納得。事件そのものよりも、それに至る運命を描いていたのですね。さすがイーストウッド監督!と思える作品でした。
祈りから祈りへ
キリスト教系の小学校へ通う主人公が少年時代から毎晩祈り続けた「フランシスコの平和の祈り」。
そして事件後、主人公が車椅子に座って心の中で同じように祈る。全てが神のご計画の中にあって、祈りが聞き届けられた感動。
こうして映画にまでなって、世界中に伝えられる事にまでなるとは不思議。奇跡とはこのことか。
主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください。
憎しみのある所に、愛を置かせてください。
侮辱のある所に、許しを置かせてください。
分裂のある所に、和合を置かせてください。
誤りのある所に、真実を置かせてください。
疑いのある所に、信頼を置かせてください。
絶望のある所に、希望を置かせてください。
闇のある所に、あなたの光を置かせてください。
悲しみのある所に、喜びを置かせてください。
主よ、慰められるよりも慰め、理解されるより理解し、愛されるよりも愛することを求めさせてください。
なぜならば、与えることで人は受け取り、忘れられることで人は見出し、許すことで人は許され、死ぬことで人は永遠の命に復活するからです。
思っていたよりも楽しめた
アメリカらしい映画
事件のパートが凄く短くて驚きました。 でも安定感のある作りで、観終...
小説ではなく物語
劇映画の極北
イーストウッドの映画はここ10年で色々なモノを削ぎ落としてきた。まず音楽が最小限になった。最近では照明を使わないらしい。そして本作ではプロの俳優を最小限にして主人公を本人に演じさせるという。イーストウッドの年齢でこの挑戦は凄いが彼ほどのキャリアがないとこんな企画は通らないのも事実。これをテロをテーマにしたサスペンスと思って観に行くと肩透かしを食らう。昔からイーストウッドの映画は事前のイメージと違うものが多い。観客を煙にまくひと。
本作はほぼ3つのパートに別れている。主人公たちの少年期を描く第1パート、彼らのヨーロッパ旅行を描く第2パート、そしてテロ当日の第3パート。少年期のパートはしっかり演出された劇映画になっているので、ヨーロッパ旅行の件は何だこれは?と思ってしまう。若者たちの旅行をただ延々と撮っていく。何のドラマも事件へ繋がる伏線もない。そしてパリ行きの急行に乗ると唐突に事件が起こる。イーストウッドが凄いのはこのバラバラなタッチにみえた各パートが最後で見事に収斂している点。普通の若者が遭遇したテロと彼らの奇跡的な行動を描くのに映画的な演出は要らないと納得出来る。
主役3人も良い味出してる。
このあとイーストウッドはどやって観客を煙にまくのだろう。
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