15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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映画としては・・・
もしも、その電車🚃に乗っていなければ…。
御本人出演再現VTR
物足りん…
アメリカ愛国者にとっては持って来いの作品。
実話や当時の人を使った作品って事で話題になり鑑賞しましたが、クリントもトランプ同様アメリカ第一主義者だな〜と思いました。クリントの作品は大好きでしたがこの作品は何もかも薄っぺらく感じました。当時の人を俳優として使っても逆にリアリティーも無いし、青年3人組ね生い立ちよりなぜテロリストが行動にいたったのか全く描かれてないので、フェアではないし作品自体アメリカの落ちこぼれ青年が海外でテロに立ち向かっただけの薄っぺらい作品でした。しかも途中青年達が旅行で日系人女性をナンパして一緒に観光する場面なんて全く必要なかったし一言で日系人女性がヘイコラ着いて行くシーンなんて明らかにアジア系の女性は尻軽って言いたいばかりなシーンで嫌になりました。まっこれも現実なのですが、余計に必要の無いシーンでした。
さすがクリントイーストウッド監督です。
高速鉄道でテロを防いだ3人の若者の前日譚。
クリントイーストウッド監督作品。
流石に良くまとまった作品で一見の価値はあると思います。
実際の攻防は一瞬だったわけで、どのような展開で映画を作るのかと興味がありましたが、とても味わい深い話にまとめてくれました。
「人の役に立ちたい」という強い思いとは裏腹に、周囲の無理解や自身のスキル不足で、その役回りを担えない葛藤。
そんな葛藤と成長をとても静かに描いています。
クライマックスは、おそらく実際に起こったことを忠実に描いたのでしょう。とてもリアルに感じました。
世界を善くするにはたった一つの思いだけでよい
珍しく泣いた映画。
咄嗟の行動を起こした、普通の人間たち、むしろ落第続きの人生でどちらかといえば負け組と言われる人間たちの、ヒーロー物語。
結末は知っていたから結末自体は驚きはしなかった。
しかし、結末を知っていたからこそ、先生や母親に怒られっぱなしの少年の、「私を平和の使いにしてください。この世界をよくしてください」と1人で祈る夜のシーンには涙なしには見られなかった。
どこにでもいる、誰ともとくに違わない人生を送ってきた普通の若者たちが、人を助けるために迷いを見せることもなく咄嗟に行動できた瞬間には感動する。
3人のうち2人が訓練を受けた軍人であったことは示唆的ではあるが、やはり力は善い行いにのみ使われるべきなのであり、また善い行いには力もまた必要なことも事実であろう。しかしこの映画の本質はそこではない。人間たちそれぞれの普通の人生、普通の力、普通の倫理観が、ある瞬間には人をヒーローにさせるということなのである。
「善い行い」をするためには、優れた業績や崇高な哲学などは必要なく、「この世界をよくしてください、そのために私は役に立ちたい」という、人間ならば誰でもが持っている素朴な願いだけでよいということを、ストレートに世界へ知らしめてくれるとても心を揺さぶられる映画だと思う。
「戦争はなぜ起こるのか」「なぜ人を殺す人がいるのか」と子供時代に不思議に思わなかった大人はいないであろう。
ほとんどの大人はそんな疑問や善い行いへの夢などはいつの間にか忘れてしまうものであり、しかし世界を善くするにはそれだけでよいのである。
出演依頼の交渉力
【流石というしかない。演者の起用方法も含めてこのような映画を商業ベースで制作出来るのはクリント・イーストウッド監督位ではないか?】
1.無差別テロリストに立ち向かった3人の勇敢な若者を”役者ではなく本人が演じ”
2.彼らが、何故そのような行動に出ることができたのかという事を、彼らの幼少期の様子から観客に納得させる
という事を思い付き、すぐさま映画化してしまう、クリント・イーストウッド監督の発想の豊かさとフットワークの軽さ及び作品自体のレベルに驚かされる作品。
早撮りで有名なクリントだが、制作も早いのだなと感じ入った作品。
<クリント・イーストウッド監督の ”どこにでもいる普通の若者が正しい時に正しい事をした。彼等こそが時代が求めるヒーローである” という言葉の重さと彼が発する強い想いを込めたメッセージに頭を垂れる>
<2018年3月1日 劇場にて鑑賞>
途中まで俳優かと思ってた
映画についていっさいの妥協をしない、映画愛を感じる。妥協しない、というより、尽くせるベストを尽くす、ような姿勢を監督に感じる。
黒澤明監督のような日本映画界に置ける絶対的な『ザ・監督』のような縦社会的な主導権ではなく、まさにアメリカ的なイニシアチブのかざし方で作られた作品。どこか爽やかというかスマートな雰囲気が映像に漂っている。
2人に共通するのは、映画に対する真摯な姿勢。クリント・イーストウッド監督の作品は、どれを観ても紳士的で真摯で、背筋を正される。
死んでいてもおかしくない恐ろしい事件を、体験者に演じさせ映画化するなんて、正気の沙汰じゃない。どうやって説得したのか。若い三人はまだしも、中年夫婦は気が気じゃないはず。いくら助かったとはいえ、恐ろし過ぎるシチュエーションをもう一度再現させるなんて。クリント・イーストウッド監督だからこそ、撮れた作品だと思う。
確かに、後世に残すべき、三人の勇気、乗客の勇気、恐ろしい事件。これらを映画で描く事は大変意義があると感じる。しかし「観られなければ」意味がない。
観客が入らなければ自己満足の映画で終ってしまう。興行的にも考えて“映画”としてもちゃんと(事件自体は最悪でおもしろくも何ともないが“映画”として。不謹慎な言い方かもしれないが)おもしろいように作られていて、本当にそのバランス感覚には脱帽する。
言われてみると
実話ばかりのイーストウッド。
でも実話って難しいと思う。
その話の発端と結末は周知の事実だし、
そのままの話を撮っても面白くないから。
メッセージとかテーマとかも伝わりにくい。
それでも、今回は当事者本人たちを主演に据えてまで取り組んだのは、やはりラストの勲章授与式の大統領演説を観せたいが為であろう。
あれだけでも観てよかったと思える。
何処にでもいる若者が、様々な異国で会う外国人や同胞たちと楽しく旅をして、この話の最後にはテロを阻止し、外国人と協力して被害者を助けるという、出来過ぎな実話。
彼らは本当に立派だし讃えられるべき存在ではあるが、何かのプロパガンダに利用されている様で正直かわいそう。
それは、
みんなで手を組み悪に立ち向かう、事なのか、
アメリカが世界を救う、事なのか。
様々な魅力溢れるヨーロッパ各国を中盤で見せ、
彼らの衣装?もスペインやドイツのサッカーのビッグクラブのユニフォームだったりして、
こんなにも素敵な国々をテロから救った、
と見せている様で、
自分はどーしても後者に思える。
やはり、授与式の演説をどう捉えるか、で見方が変わるでしょう。
不思議な映画だか、感情に素直に語りかけてくる物語
なんだこれ
全てのことに意味がある
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