「最高に馬鹿(誉めてる)」15時17分、パリ行き 高之さんの映画レビュー(感想・評価)
最高に馬鹿(誉めてる)
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事件の当事者(ようは演技の素人)で事件を再現とか(笑)、イーストウッドじゃなければ糞映画必至となる題材をこうも素晴らしい映画にさせる。
んで、題材は「日常の市民の善性が時に英雄を生む」だから、事件自体をくどく派手にしたり、主人公にあまりイケメンマッチョな台詞も吐かせられない。
実際事件自体は後半にサラリと始まりサラリと終わる(笑) 少年時代や不遇の青年時代を前半に入れるのはまだしも、中盤からの長い長いヨーロッパ旅行は公平に考えても変な構成だ。しつこいがイーストウッド以外のどんな監督でも同じキャスト同じ構成でこれを撮れば絶対糞映画になるはずなのだ(というか絶対撮らないと思う)
で、よくよく考えるとすごく変なこの映画を爽やかな読後感の良質な映画にしたてあげてしまうイーストウッドは天才であり馬鹿なじいちゃんやなと思う。
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