「やはり怪獣映画は怪獣好きに撮らせるべき」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ larkさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり怪獣映画は怪獣好きに撮らせるべき
近年にわかに賑やかになってきたゴジラですが、怪獣惑星、SPなど、特撮やゴジラそのものに対する愛がない日本人が失敗している中で、ゴジラ愛に溢れるマイケル・ドハティ監督がやってくれました。
音楽、鳴き声など「ゴジラ名乗るならそこは抑えろや馬鹿!」ってなところは尽く抑えている。聞いてるかエメリッヒ。
怪獣達の出番も多く「俺が見てえのは怪獣であって安っぽい家族愛じゃねえんだよ!アホ!」ってなこともない。いや、多少あるけど比率はそこまで多くない。聞いてるかエドワーズ。
そして、主役である怪獣を蔑ろにして珍奇な思想や、斬新な新解釈で製作者の自己アピールを垂れ流すことも無く、「そういうのは他人の褌じゃなく手前で勝手にやれ!クズ!」ってなこともない。分かってんのか虚淵、円城。お前らが一番ダメだからな。マグロ食ってる様な奴以下だからな、お前ら。
まあ、モスラがゴジラと共生関係にあるとか、ギドラが妙に人間臭かったりとか、独自設定はあるにはありますが、そこは個人的には作品の面白さにプラスに働いてるのでむしろ好感が持てるポイントです。
五ツ星付けられないのは、前述の通り人間パートがやや多めで、怪獣同士が戦っているのに、足元で右往左往するホモ・サピエンスを映すシーンが多い所。いや、そこは引きで怪獣を映そうよ。人間とかどうでもいいよ。
また、吹き替えも非常に残念。芦田愛菜は言われなきゃ分からないくらい上手いし、声も合っている。木村佳乃は本職には適うべくも無いが、声質は合ってなくもない。が、田中圭。お前何でこの仕事受けた?こんだけ良くできたゴジラによくたった1人で糞を塗り付けられるもんだな。
いや、田中圭を責めるのは可哀想か。1番の戦犯はこのキャスティングを決めた奴だ。
吹替版演出担当の高橋正浩か、それとも名前が表に出てこない東宝のスタッフか知らんが、そいつは芹澤博士の代わりにゴジラ起こしに行け。