「ケンジラ」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ うじさんの映画レビュー(感想・評価)
ケンジラ
凝りもせず、吹替版で観ました。
2D版です。
事前に主人公の動物学者の吹替えは
今売れている、田中圭と知っていました。
主人公の役者は54歳で田中圭は34歳
ということで、どうなるかと思いましたが
始めは違和感を感じつつ、怪獣バトルの
オンパレードなので、そのうち気にならなく
なりました。主人公の妻の科学者役の吹替えは
木村佳乃でしたが、違和感なく最後のクレジットまで
わかりませんでした。吹替えうまいです。
主人公の娘役の吹替えは芦田愛菜でしたが
これも全く気になりませんでした。
本編ですが、その筋には超おなじみの
ゴジラをはじめ、キングギドラ、モスラ、ラドン
が出てくることは、4年前の前作がわかっており、
デザインにも何かハリウッド的なひねりを
加えるのかと思っていました。
ふたを開けると「なんだ、そのまま!」という
感じで、監督がなにやら、コジラオタクということで
かなり日本版に忠実にしたようです。
怪獣同士の戦いは、日本のように着ぐるみ同士の
大相撲ではなく、完全CGでのプロレスでした。
バトルのシーンは、音楽と効果音でごまかしていますが、
やはり、CGだと軽く感じてしまいます。
また、各怪獣の出番は前作より何倍も多いのですが、
登場シーンは雪の中とか滝の中とか、粉塵の中とか
台風の中とか、海の中・・・とかで、前作でもそうでしたが
真昼間の明るいところでのバトルが観たかったです。
それでも、こんなにお金をかけて、しかもハリウッドで
コジラオタクの監督が、これまでのゴジラ映画のオマージュ
をふんだんに盛り込んで作っているのですから、
明るい場面で、ということは贅沢かもしれません。
※CGのキングギドラは顔つきはなかなかよいですが、
3つの首が細長くで、日本版の着ぐるみのような
ドシドシ感はありません。いまだかつてなく、スピーディに
動きまわります。エメリッヒ版の走るゴジラのように
人間を追う場面もあります。
※モスラは、日本版のもふもふモスラてではなく、
蛾ではなく蚊のようなデザインで、あまり好きでは
ありません。
※ラドンは、日本版の動きを派手にした感じで
また、立場的にドラえもんのスネ男のような
行動をとります。
※来年は、ゴジラVSキングコングです。
※ゴジラを保護しようとする芹沢博士役の
渡辺謙は、今回おいしい役をさらっていきます。
【ネタバレ注意】
これから観る人は読まないでください
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☆キングギドラに負けたゴジラに替わって
渡辺謙が核の力で変身した燃える闘魂ゴジラが活躍します。
☆お話しでは、全地球に他に17体の怪獣が
出現するという説明があったので
楽しみにしていましたが、予算不足か
そのうちの4体しか画面には登場しませんでした。
この怪獣たちは、ハリウッド版独自のもので
デザインもいまいちです。
(アンギラスやデストロイアが出ることを期待していました。)