「最高を超える最高!!」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 440さんの映画レビュー(感想・評価)
最高を超える最高!!
生きてきてよかった…おかげでこんなに素晴らしい怪獣映画を観ることができた。
ドハティ監督マジ神
ゴジラの狂信者にして最大の理解者とも言えるだろう。この監督の手によってゴジラは新たなステージへと進むことができた。
とりあえず一回目は京成ローザで字幕版で鑑賞、二回目はTOHOシネマズ日比谷でIMAXで観てきた。
少なくとも、後は4dxマキシマムバージョンと、立川で極爆はみたいな。
ストーリー展開も最高だが音楽がもう最高すぎて言葉が見当たらない…
今までのゴジラ音楽にしっかりリスペクトを捧げた上でさらに昇華しているというか…こんな心高鳴る音楽になるとは。
モスラもきっちり入れてきてくれて感謝しかない。
ギドラ登場時の般若心経がまるで悪魔召喚の儀式の音楽に聞こえる…考えた人すごすぎ
祭り衆の掛け声など、アレンジ次第でこんなにも心に響くものになるんだなあ。
観るまではギドラやモスラが海外風の変なエッセンス加えられちゃうんじゃないかとか、中国に媚びまくるんじゃないかと心配してだが杞憂に終わった。
彼らは正しくギドラそのものであり、モスラそのものだった。
ギドラの禍々しさは日本版のどの作品をも越えていたし、発電所?から力を得て羽やら身体中から電撃を全方位に放つ姿は神々しさすら感じてしまった。
三つの頭にそれぞれ個性を与えるというドハティ神の采配により親しみやすさまで獲得。
モスラの羽化シーンの美しさ、天からの降臨シーンの美しさ…安易にビームを放たず昆虫らしい戦い方にも好感が持てる。
そしてゴマすりクソバードとしてネットで人気のラドン(笑)
オリジナルの特撮ラドンのラストへのオマージュという登場シーンのカッコよさ、そしてモナーク戦闘機を圧倒する戦闘シーンといい、ラドン史上最高にカッコよかったのに(涙)
負けたらペコリする様は何だか一番愛着を覚えた。こいつこそ日本出身怪獣にしてほしかった。
今作は正しく日本ゴジラの平成、ミレニアムシリーズの正当進化番と言えるだろう。
思えば幼い頃、ゴジラVSスペースゴジラをワクワクしながら見てゴジラにのめり込んだが、インデペンデンスデイやアルマゲドンなどのハリウッド大作SFと比較してしまうと、どうしても映像の弱さ、ストーリーのチープさに寂しさを感じたことがあった。
もしハリウッド大作クオリティでゴジラが作られたらどうなるのか、そんな、幼い頃の淡い夢がこうして実現してくれるとは…とにかく怪獣映画ファンとしてただただ嬉しい…
芹沢博士の最後のセリフで「友よ」を「old friend」と訳すとか、やることなすことニクすぎるぜコンチキショウ
ただ…こんなすごい怪獣映画ができた以上、日本でまたゴジラ撮ろうという人はでてこないのではないか、という点だけ気掛かり。
日本映画の予算ではこの迫力超えるゴジラ映画は撮れないだろうなぁ…
それでもまたシンゴジラみたいな素晴らしいゴジラ映画が出てくることに期待