「ただの大きな動物の戯れが沢山観れた。 星は坂野義光氏と中島春雄氏両名に。」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ワインクーラー君さんの映画レビュー(感想・評価)
ただの大きな動物の戯れが沢山観れた。 星は坂野義光氏と中島春雄氏両名に。
大きな動物の戯れを"ゴジラ映画"として流通させるのは倫理に反している。
決め絵となる引きの画全てをポスター/予告で垂れ流してどうする。怪獣になりそこなってしまうじゃないか。何あの大きな熊さん。こんがり焼けた鳥。大きな虫。かったるそうなCGの三つ首の変なやつ。それに少しの産業廃棄物も顔を見せて。仰々しさがかえってみすぼらしくなることを英語発話者どもは学習しないのか。
肩を揺らすな、息するな。怪獣が撮りたいのなら最低限動物的特徴から離れろよ。
伊福部昭氏の音楽をかけたらそれはもう"ゴジラ映画"になってしまうのですね。007の曲でもかけたらそれになるんじゃないですかね。私は21世紀の産まれだが本多猪四郎氏に感銘を受けた者としては、これを誉めるような世代が我々を産んだとなるとこの身を呪うしかない。引きで動物どころか人物もまともに撮れないのは如何なものか。怪獣とも呼びたくない動物達の最初のショットがことごとくアップで画面が潰れ失敗していること。全てが記号のレベルにさえ達してしない。演出(映像)の良し悪しなど関係ないと仰る方々も近しい人の中にもいましたが、ならば着ぐるみショーでいいんじゃないですかね。30~50そこらの人間が着ぐるみショーを子供を差し置いて喜ぶ姿に今一度自覚的になるべきだ。マンモスを創造性無視の塊で登場させたことに驚愕しました。「モスラの歌」すら歌わせる勇気がないのなら止めてしまえ。2作目なのだがら真剣に作るのか、あくまでバカげた糞リアリティに則すのか。決めろバカ。しかし、天女としてのモスラは抜群のアイディアだった。オマージュ/引用をひけらかすな。
エメリッヒ/エドワーズがいかに聡明な人物であったか再確認する絶好の機会です。是非劇場でご覧になってください。
それが嫌ならアニマルプラネットにでも加入してください。