劇場公開日 2019年5月31日

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「怪獣映画の一つの形としては満点」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 鳥獣戯画さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0怪獣映画の一つの形としては満点

2019年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

個人的には文句なしに満点の作品だ。
最上質のCGで描かれる怪獣同士のバトルはそれだけで最高である。
人間ドラマが薄いなどと評されている本作であるが、この作品の存在価値の9割と言っても差し支えない怪獣バトルを人間ドラマが邪魔していないので十分及第点以上と言えるのではないだろうか。
ただし怪獣映画に何を求めるかで評価は変わってくるだろうとも思う。

扱うテーマ、作品のメッセージ性という観点でははっきり言って陳腐だ。
もちろんありふれたテーマであっても描き方次第で傑作にはなり得るので単純にテーマが悪いわけではない。しかし映画の展開の原因となるキャラクター周りの掘り下げも少ないため狂人にしか見えない。しかも急に改心する。そういう点を重視する鑑賞者にとっては駄作と思ってもやむなしだろう。
だが自分の場合は初代やシンゴジラのようなメッセージ性のあるゴジラとVSシリーズに代表されるエンタメ寄りの作品はどちらも同じくらいに好きだから最高の作品となり得るのだ。

そういう観点以外の欠点としては監督のゴジラ愛が炸裂した結果か、随所に挿入されるオマージュが多すぎて鼻につくかもしれない。
他には2014年の前作ほどではないが暗いシーンでの戦闘が多く少し戦闘が分かりにくいかもしれない。
しかしそれらを全く気にならなくするほどの興奮が本作の怪獣バトルにはある。
見れば分かる。この映画の主役は怪獣達なのだと確信するだろう。

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鳥獣戯画