「ゴジラ愛炸裂!」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Toshiさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラ愛炸裂!
とにかく怪獣同士のバトルシーンがもの凄い。CGならではと云うべきか、CGでなければ出来ないと云うべきか。この大スペクタクルを観せるのが作り手側の目的だから展開も早い。ゴジラもモスラも早々に姿を現わす。特にゴジラの登場シーンはシビれるほどカッコ良い。ゴジラは今や世界の大スター。まさに鳴り物入りで登場する千両役者!ゴジラ登場のときには伊福部昭のあのテーマがライトモチーフで使われていてファンには堪らない。モスラにも彼女のあのテーマが寄り添う。どうせならラドンにも付けてあげて欲しかった。彼にもテーマ曲あるからね。ゴジラはもちろん、モスラもラドンも今まで観た中で最上の暴れっぷり。彼らの今までの活躍シーンを最適の作り手が最良の技でアップデートしている。これ以上はないんじゃないかな。
キングギドラには別の感想がある。本作でもギドラは邪悪な存在、大敵であるが、彼が大昔に初登場したときのこれ以上ない凶悪さを依然として超えていない。あの着ぐるみ、操演で描かれたキングギドラは自分で自分の凶暴さを抑えきれないような暴れっぷりで、本作の作り手をもってしても超えられなかった。円谷特撮恐るべし。
怪獣たちの活躍シーンに対して人間パートはとても雑。展開が早いからあまり気にならないが、結構な演技派スターを集めておきながら勿体ないな。サリー・ホーキンスは途中で死んじゃうし。演出が雑なせいで渡辺謙の芹沢博士とゴジラの別れのシーンもなんだか取って付けたような印象だ。前作のサミュエル・L・ジャクソンとコングの対峙が最高だっただけに比較してしまう。
もう一点気になるのは相変わらず核の扱いが雑な上にノーテンキ。これはあらゆるアメリカ映画に云えるけど、ゴジラ映画ならもっと慎重になって欲しい部分だ。
とはいえ凄まじい迫力で観終わったあとにはドッと疲れてしまうほど。期待以上だったのは確か。
Toshiさんへ
2回目行ってきたのですが、Herselfはおろか、5、6行あったはずの怪獣キャスト表示そのものを見逃す体たらく。何で???
逆に1回目は気づかなかった発見もありました!音楽に取り入れられている「お経」とか。メキシコでの「買い付け」シーンとかBGMは男性合唱による読経。これは気づかなかった!