「古典落語「芝浜」の世界」億男 どっきどきさんの映画レビュー(感想・評価)
古典落語「芝浜」の世界
「何者」の時も思ったけど、主役とはいえ、佐藤健はよくもまあ、こういうショボい男の役を引き受けたなぁと思った。
普通、出来れば、あまり受けたくはない「おいしくない」主演だと思う。
しかし、彼はダサい一男を思い切りダサく、面白く演じていた。
一男は主役であるけれど観る人自身が自分を投影する役割の主役だ。だから、主演であっても目立つことなく、ヒーローでもない。こういう「透明」な役を演じられる佐藤健は凄いと思う。一男の目を通して、「もし、3億円当たったら」を疑似体験していく寓話的な物語。落語の『芝浜』を知ってるとさらに面白い。
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