響 HIBIKIのレビュー・感想・評価
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はみ出された主人公、響
天才女子高生小説家の響を中心として周囲の人間が彼女に影響を与えられていく。
自分を曲げないというスタイルは欅坂の楽曲にも通ずるところがあるし、さらにポーカーフェイスという部分では世間一般的な平手友梨奈の印象にも当てはまる。
全体的にもキャスティングはピッタリだったと思うが、一つの作品としての迷走感は否めなかった。
主人公の響は理屈っぽく、自分に正直で、ときに過激な行動に出たりもする。しかし、あくまでも漫画原作だということを忘れてはならない。漫画であるが故に了承できるシーンも、実写になると拍子抜けしてしまうことがある。それが原因でいくつか笑ってしまいそうになる部分があった。社会というリアリティを追求し、その世界観を観客に信じ込ませても、次第にアンバランスになってしまう状況への徹底的対処が必要だった。また、主人公に感情移入できないというのも致命的であったと思う。そこを配慮してか、友達想いな一面や憎たらしいキャラも出てきたが、それだけではまだ弱い。物語としても目的。或いは終着地点が曖昧で、小説家として名誉ある賞を取ることなのかと思えば、主人公本人としては名声を得ることに興味はなく、至って小説が好きだから。という一点張り。結局どこに向かいたいのかがわからなかった。小栗旬のキャラにしても、天才と努力家の対比をやりたいのかもしれないが、直接的な主人公との接点は薄く、イマイチ活かしきれないまま、物語そのものも収束していく。破天荒なキャラがどうこうというよりは、そんな魅力的なキャラを自由に動かせられるだけの土台が欲しかった。
「漫画の実写」という難関な壁にぶち当たった感あり。
キャラはさておき、天才小説家という役にこれだけハマっている、というより当てはめられる人物は彼女しかいないでしょう。現実でのオーラや活躍ぶりからしても天才の役は遜色ない。
小栗旬の映像だけで語る演技は見物。
ビンタ合戦も見物。
世界観のある女優
若者にも大人にも響くものがある
原作も好きで観に行きました。
映画は映画で好きになりました。
響の、率直な物言いが好きです。彼女なりの芯の通った考えや行動、彼女なりに大事なものを守りたいという思い。そして少し変わっているかもしれないけれど、15歳の無邪気さもある、そういうところを、平手友梨奈ちゃんが絶妙に表現しているなと思いました。目力も、声も、すごく雰囲気があって素敵でした。響だった。
思いを貫くって難しいですよね。
響は時に強引な行動に出て自分を貫きます。
でも、例えばふみは、響の小説をどうしても世に出したい、と色々な人と渡り合って奮闘します。
人それぞれ方法は違っても、この作品に出てくる人々は、思いを貫きたくて、自分が大切に思っているものを守りたくてそれぞれの方法で一生懸命戦っています。
だから、響の気持ちが通じるのだと思います。
そう感じたので涙が出てしまいました。
生きていく中で迷ったり、分からなくなったりしたら、何度でも観返して気持ちを確かめたい
と思った作品でした。
最後の歌も素敵でした。
おすすめ!!
腑抜けた大人達にこそ見て欲しい
腑抜けた大人達にこそ見て欲しい作品
忖度だらけのこの世の中、必要のない情報が嘘か本当かも分からないまま拡散されて行くこの時代に響みたいな子は変わってるしおかしいのかもしれない
けれど大人になったら言いたくても言えないこと、響が代弁してくれている気がしました
それを素直に出すかどうかは別として誰でも心の中にミニ響がいる時ってあるんじゃないかな
逆に若い人達はこの映画から何を感じたのかが気になります
監督や平手さんも言っていましたが見る人によって評価が分かれるし感じ方が違うと思います
もう一度見たくなる作品でした
爽快で面白い
ただのアイドル主演映画ではない。
鳥肌が止まらなかった
気になっていた事。
響
響を鑑賞。特に盛り上がりはなく淡々とした映画ではあったが、だからこそもう一回観たいなと思えた作品。主演の平手友梨奈は響をよく表現できていて、クールな面だけではなく、時々醸し出す可愛らしい笑顔や言葉に思わず笑みがこぼれた。他のキャストとの絡みも楽しめたが、編集者の花井役の北川景子が、漫画のようにもう少しコミカルに逞しく演じてくれた方が、2人のやりとりをもう少し楽しめたかも。柳楽さんの演技は流石。漫画ではいろんなキャストが響に蹴られたりした後に、何気に仲良くなってく関係が心地よかったので、そういう部分ももう少し入れてほしかった。全体にもう少し危ないやつだけど、なんか憎めないみたいな楽しさがあれば、盛り上がりがなくてもジワジワと楽しめたかも。とはいえ、観た後で満足して印象に残る映画だった。まだまだ面白いストーリーがあるので、是非続編も観てみたい。
評価が分かれる作品
物語が秀逸
原作を3巻まで読んで鑑賞。クラスメイトが一人省かれていた、その為か途中からクラスメイトたちはほとんどフェイドアウトしてしまった、漫画の絵はとても上手いとは言えないものだが、扱うテーマが秀逸でストーリーだけで持たせるものだけに映画になると美男美女たちが演じビジュアル的には良くなった。尺の関係で完結までは行き着かなかったようだが、それでもある程度満足できた。映画はだらしない大人に向けたアンチテーゼのような作品だが、一日中本を読んで社会との繋がりがなければこうなるだろうという主人公の家庭環境はどうなっているのだろうかと気になった。原作どおりに絵の方はアニメーターに任せたTVアニメでじっくり見てみたい作品であった。
生き方を考えさせられる
アイドル映画という以前に意味不明
漫画大賞作品ということで割引を使って見てみた。
第一印象としては主人公が頭がおかしい奴にしか見えない。
頭がおかしければみんな天才というわけでもないし、キャラ設定に困惑。
リアリティがないからこそ響に対してどのように感情移入すればいいのかまったくわからない。
作品の題材や舞台的にリアリティのある話と思ってたけど、ファンタジー作品として見れば耐えられるかも。
まあ内容はどうでも良くて、お気に入りのアイドルが見たいって方は満足できると思います。
無理してないところが良い
原作が面白いからストーリーは面白いとして、映画としてどうかというと無理やりエンターテイメントにしてないところが良かった。
響も欅坂46も知らないで観たら普通の映画かも。響も欅坂46もファンの自分にとっては嬉しい映画だった。
バクマン。みたいにあのタイミングであの監督であの役者でなら2時間のエンターテイメントとして傑作に変えるやり方もあるけど、他の散々な漫画の映画化作品と違って地に足つけて変なことしてないから期待以下でも以上でもなく観たかったものそのものだった。
原作の響が動いたりしゃべったりするのが嬉しかったし、それを演じるのが響のことをきっと誰よりも理解できる平手だったから濁りなく響だった。
あとエンディング。初めは響が歌ってるんだけど狙ってるのか狙ってないのか後半からグラデーションのように平手本人に変わっていくというか戻っていった気がする。響から平手に戻してくれたのがナスカさんだとしたらもう感謝しかない。ナスカさんのおかげで日テレイベント、ジャンプフェス、欅共和国、ロッキン、全国ツアーであのガラスを破れ!とアンビバレントをやれたとしたらもう感謝しかいない。
観て自分に残ったのは自分が天才じゃなくて良かったとも思うし、天才になってみたかったとも思う気持ち。
邦画映画では久々に寝ないで観られました!!笑
響の原作ファンなので内容は知っていましたが、実際映像化されると響の暴力的な行動に恐怖さを感じてしまいました。
ただ、ストーリーが進むにつれて、ただの暴力ではない真っ直ぐさや、普通の女の子らしさが見えてきてこちらまで自然と笑顔になりました。
次は何をしてくれるんだろう?とワクワクさせてくれました。
響、可愛かったです。ビジュアルもよく、欅坂46の平手友梨奈ちゃんはハマり役だと思いました。
脇を固めた俳優さん方も流石です。
響よりも響の周りに居る人間に共感する人が多いかもしれません。
ストーリーは漫画であった好きな部分が抜けていて残念でしたが、
ストーリーの入り方、終わり方、間の取り方が好きです。
よくある邦画独特なテンポではなく、
良い感じに進んでくれるので観てて飽きませんでした。
終わるのが早く感じた邦画映画は久しぶりです。
また観に行きます!!
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