劇場公開日 2018年9月14日

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「鮎喰響は平手友梨奈生涯最高の当たり役」響 HIBIKI 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0鮎喰響は平手友梨奈生涯最高の当たり役

2021年8月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

映画館では2018年9月24日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞

アイドルには疎いので当時は平手友梨奈という人物は知らなかった
パコのヒロインで子役だった女の子が久々に映画に出演するというので彼女を拝見したくてこの作品を観たようなものだ

原作未読

三次元より二次元が好きな人には向いていない
主人公に共感できないと楽しめない人にも向いていない
自分はどちらでもないので星5の評価になる

性格が超最悪ですぐに暴力を振るう礼儀知らずで明らかに発達障害の危険人物だが天才小説家の女子高生鮎喰(あくい)響が主人公の話
とにかくなにもかも無茶苦茶だ
ぶっ飛んでいる
ヤンキー映画じゃないんだから
いじめられてるから許せないと暴力的な行動に出るのは完全な詭弁
若いから許されるのも限界がある
個人的には本棚を倒す場面がムカついた
共感できる面もなくはないが最初から最後まで不快指数がMAXだった
彼女の全てに共感できる人が世の中にいるとしたらテロリストになれる素質がある
でもこれは面白い
傑作である
それは間違いない
あっという間の1時間45分だった
酷評している人がいるとしたら検索汚染みたいなものだから気にならない

頭がおかしい人々が担ぐ天才神輿の上で天才と呼ばれているうつけ者がはしゃいでいるような世界観だった

作家という仕事をしている連中は多かれ少なかれ性格が悪い人が多いのかもしれない
具体的な名前は書かないがヤフーニュースで記事として取り上げてもらう数々の作家の発言がそれを証明している

架空の小説家の話なので小説の内容はなに一つわからない
だがこのての話そこは全く重要ではない
芥川賞直木賞W受賞という設定から観る側が想像すればいいだけの話

鮎喰響役に平手友梨奈を抜擢したのは大正解
存在感だけでお釣りがくるくらいで演技がそれほど上手くないのがかえって良い
主役級の北川景子や小栗旬が脇を固める方でも納得できる配役

落ちぶれたかつての芥川受賞作家を演じた北村有起哉が良かった

映画館で鑑賞していた当時「謝罪しなきゃいけないの?」のあとの暗闇がちょっと長めで不安になった
映写機の故障かと思った

「私は死なないわよ。まだ傑作を書いた覚えはない」
名言きました!

野川新栄