「文句がなくても、一言言いたい!」響 HIBIKI ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
文句がなくても、一言言いたい!
思った以上にぶっ飛んでてビックリ!
小説がテーマだから、もっと根暗な話かと思ったのですが…。
想像以上に、過激でスリリングな映像の連続でした!
なんと言っても、平手友梨奈ちゃんのバイオレンス性が凄まじかった!
何度、「ヤベェー⁉︎」と思ったことか。
天才=異常者とも言うべき、行動や言動が目白押し。
芥川賞の大先生に、回し蹴りを食らわしたり、新人作家の同期の男に後ろからパイプ椅子をぶん投げたり…。
やってることがハチャメチャ(笑)
原作を読んでいないので、どこまで原作そっくりなのか分かりませんが、隣に座っていたひと曰く「原作と同じー‼︎」だそうです。
でも確かに、小説って地味で陰気なイメージですが、こんな過激な小説漫画が出てきたら、人気が出てしまうのも納得かもしれません(笑)
フィクションだから許される言動や行動が、随所に表れているので、社会の荒波の中で鬱憤が溜まっている人には
パンチがきいていて丁度良いのかもしれませんね。
我慢や責任という大人の事情を一切無視した彼女の立ち居振る舞いは、痛快という言葉が相応しい!
若さゆえ、純粋さゆえの率直な意見を、淀みなくバンバン相手に伝える、その清々しさに呆れるを通り越して感動すらしそうになりました(笑)
これまで、小説に興味のなかった人も、この映画を見れば少しは本読もうかなという気持ちになるかもしれません⁈
読書離れが叫ばれている現代に、一石を投じた映画になれればと、読書好きの私は思いました。
普段何気なく読んでいる小説ですが、小説家の産みの苦しみや、「物語を書きたい」と思う作家たちの情熱、その両方も感じられます。
バイオレンスアクション映画として観るのもよし、小説好きが観るのもよし、平手友梨奈ちゃん好きが観るのもよし。
色々な視点から楽しめる映画だったように思います。
私の感想に文句があるなら、観てから一言どうぞ(笑)
どなたからも文句が無いと張り合いがない⁈ のではと思ったのでひとこと。
天才=異常者=大人の事情無視、というように捉えてしまうと、勿体ないと思います。
自分が世間、或いは正義を代表していると思い込んでる記者。独りよがりで、卑屈な性根を正当化したり、他人に当たる作家。私も当然含まれますが、同じような言動をしてしまい、後悔した経験をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。暴力的手段が正解ではなくても、友達を守るよりもその場の空気を優先してしまったことはないでしょうか。
そんな人間をみると響は本能的に叩きのめしてしまうのですね。空条承太郎が『やれやれだぜ』と言いながら雑魚なあいてを叩きのめすように。
いつのまにか、判断基準の上位から『友達』がいなくなり、世間体とか空気とか会社とか学校とかがランクインしてしまった人は、いつ回し蹴りや飛び蹴りが飛んできてもおかしくないので、気を付けましょう。