劇場公開日 2018年7月20日

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「色々な要素が尽く駄目」未来のミライ Beareolfさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5色々な要素が尽く駄目

2019年12月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

DVDで観ましたがまあ、評判通りというか何というか。
総合すると非常に悪い作品でした。

テーマは子供の成長なのかも知れませんが、全くこちらに伝わらないため、終始不快なだけの謎のホームビデオにしかなっていません。

第一にキャラクター性の不出来さ。
子供は我が儘を言うものですが、それにしてもこの子が行う我が儘は異常。
障害を疑ってしまう程の酷い内容で、イライラを募らせてきます。
そして周りの大人もきちんと叱る事もしつける事もなくやらせたい放題。
どいつもこいつも性格も珍妙で、感情移入が一切できません。
「子供は我が儘を言うもの」というイメージを捻れた妄想で歪な方向に膨らませたようなストーリーでした。
「好きくない」が本当に腹が立つ。とにかく不快。

第二にストーリーの低レベルさ
時間のバランス、話の繋がり、起承転結、起伏その他諸々が一切計算されておらず、非常につまらない内容になっています。
奇怪な家族のホームビデオを観せられている、という評価を良くされていますが、まさにそのまま。
何故そこでそうなるのかが分からない、何が言いたいのか分からない、観た後に何も残らない。

第三に台詞回しのおかしさ
未就学児なのに何故か大人のような言い回しをする、大人は作文の様な内容を長々と喋る、等ありとあらゆる台詞がおかしいです。
特に主人公は大人の文法で我が儘を言い続けるので、とにかく気持ち悪い。
この監督は台詞選びの才能が無いのでは。

第四に声優の酷さ
全員酷いです。内容が入ってこないどころか、ストレスの溜まる声。
主人公は聞くに耐えないレベルでした。
中年女性の声にしか聞こえません。
2時間聴かされるこちらの身になって欲しいものです。

総合的に見て、多くあるアニメ映画の中でも最低ラインに属する映画と言えます。

Beareolf