「良かったですよ?」未来のミライ N.Kentoさんの映画レビュー(感想・評価)
良かったですよ?
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低評価をつける方が多くいるようで
確かに今までの細田作品のような
わかりやすいストーリー中の抑揚は
抑えられています。
クンちゃんはファンスティックな体験を何度かしますが
それでも作中のリズムが変わらないのは
子供は着々と歩んでいて
けれど親にとっては劇的な変化に感じられる。
そんな表現なのだと思いました。
そもそも同じような作品を出すような
監督だったら飽きられるし
サマーウォーズ、バケモノは迫力ある作品でしたが
時をかける少女、おおかみこどもは
迫力抑えめの作品だった気がします。
映画は迫力だけではないと思うのですが
迫力を求めて見られた方には物足りなかったのかもしれませんね。
繊細な作品なだけに
見る世代によっても評価は分かれるのだと
思います。
また批判を集めている
キャスティングについてですが
そもそもアニメーション作品においての
それらしい声ってよくわかりません。
実写とは違います。
アニメーションは現実ではなく
現実的なファンタジーとでも言いましょうか。
その作品における
世界観に合う声なのかってところが大事なのだと思います。
優しそうな父の声とか短気そうな母の声とか
性格を表現しています。
ごく個人的には
「羊と鋼の森」という作品で
活気ある性格ながら
双子の姉を気遣い立てる役をやっていて
今作品では4歳児を演じ
激しいギャップと素晴らしい演技力を感じました。
みんな子供の時代を通ってきている
はずなのに大人になってしまうと
子供の世界だったり感性って
まったくわからなくなってしまって
子供だった時代の感覚を思い出す、
また子供から見えてる世界って
こんな世界なんだと
繊細に表現されている作品だと思いました。
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