「共感や感動とは別のところで」未来のミライ モランさんの映画レビュー(感想・評価)
共感や感動とは別のところで
4歳の主人公が成長する話を丁寧に描いた作品です。
夢とか幻とか白昼夢みたいなものと現実の境界が曖昧で、時間の連続性もほぼ意識していない幼少期の思い出を丁寧にアニメーションにした印象です。
私自身は主人公にもその家族にも、共感や感情移入をほとんどしなかったです。
たぶん、感動もほとんどしていないのだと思います。
でも、突き詰めた丁寧さと演出は「すごかったなぁ」と自宅に帰ってからも思い出します。
2018/09/03追記
その後数週間考えてみたのですが。
この映画は、すごく鈍感な大人のもとに生まれた子供の悲劇を描いている気がしてきました。
救いは、経済的に恵まれていることと、妹と仲が悪くないことなのかな。
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