「あまりの出来の悪さに心配になってしまう」未来のミライ 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
あまりの出来の悪さに心配になってしまう
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この映画のダメさ加減は『シマエナガ』さんのレビューでほぼ言い尽くされているように思いますので、少し違う角度から考えてみました。
最大の問題がくんちゃんのキャラクター設定にあることは疑いようはないのですが、これから子どもを授かろうと思っている方が『こんなんだったら子ども要らない』と思ったとしても仕方がないほどの不快さを製作者側の人が気づかないはずはないのに、アフレコをやり直したり、編集し直したりという作業をしなかったのが製作陣の認識の欠如が原因なのか、公開日の延期は許されないという外部要因なのか、事情はわかりませんが、いずれにせよ今後の映画作りへの態勢が不安になります。
子育て経験のある方(私もそうですが)にとっても、くんちゃんのキャラクターは共感よりも違和感の方が強いのではないでしょうか。
4歳の子どもとはいえ、いや4歳だからこそ、嫉妬心だけであんなに妹に執念深く『好きくない』とはならないし、嫉妬心の矛先は親に向かうのであって、0歳児を固形物で叩こうとはしないと思います。そういう保護本能は幼い子どもにも備わっているはずです。兄弟喧嘩だって、妹や弟が自分の意思で立ち歩き、喋れるようになってからですよね。幼い弟や妹のおもちゃを取り上げることはありますが、頭や顔を叩いて取り上げるようなことまではしないはずです(私の見てきた親戚や友人の子どもたちからの考察なので、100%ではないかもしれませんが、そうでなかったら、子どもたちだけで遊ばせておくなんて怖くてできないのでは)。
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