ミスミソウのレビュー・感想・評価
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実写化では珍しい再現度。
原作がなかなかのものだったので、これを何処までやるのか?と思っていましたが原作ファンも大体は納得できる内容だったのでは。個人的には血糊の量が多すぎるのがいまいちだった。グロ表現をかなりリアルにやっているのに血糊が多すぎてなんだか安っぽくなっている。演技自体はメイン以外は……。それでも見る価値はあると思う。今度の舞台挨拶に行くつもりもしているぐらいハマっている。単純に山田杏奈さんを見たいだけではない。断じて。
凄すぎるけど、都合良すぎなシーンも
ある日、春花が家にいないとき、イジメ達に家を燃やされ、両親は焼け死に妹は全身火傷で危篤状態になる。
ここから、春花の憎しみが頂点に達して反撃が始まる。
イジメもすごいけれど、復讐も凄すぎる。
出てくる生徒が、みんな狂ってるのが凄すぎる。
中でも春花の恋人役のイケメンでカメラ好きの優しい相場が、実は殺人鬼ってのも凄すぎる。
映画観ていて気になったのは、春花の持つ武器が、都合よく手の届くところにあるのは出来すぎている。
それと、春花が血塗れの赤い服着て帰って来たのに、相場と会うときはきれいになってるのはおかしすぎて、都合が良すぎる。
指は無くなるし、腸は飛び出すし、目玉は飛び出すし、腕は飛び散るし、頭にボウガンの矢は刺さるし、担任が除雪車に巻き込まれて粉々になるし、凄すぎる。
バイオレンスアイドルムービー
素晴らしかったです。
申し訳ありませんが、主演の山田さんの演技はイマイチでした。正確に言うと感情的なシーンで、ちょっとわざとらしい感じになってました。
しかし、感情的なシーンそのものが少ないので(非常に寡黙な役柄です)問題にはなり得ません。
内容はひとまず置いておいて、とにかく美しい映画でした。
とにかく山田さんの美しいこと!
雪の中で血塗れで佇む山田さんの顔!
先程演技はイマイチと言いましたが、嘘です。冷徹に人を殺して行く寡黙な女子学生を完璧に演じきっていました。
とにかくバイオレンスシーンが過激!凄い!
「あれ?監督は北野武だっけ?」と思ったほど派手にやってくれました。
ホラー漫画の実写化として成功
※なんとなくストーリーは把握していたが、原作は未読。再現率は評価なし。
ここ数年の日本ホラー映画ではかなり好評価。個人的には2年前に公開された「残穢」以来の良い作品だと思う。
閉鎖的な田舎町、中学卒業を控えた微妙な時期、複雑な家庭環境など、派手さはないもののしっかりとした下地がある。
そのため、日々の暮らしで醸成された悪意が“暴走”して人を死に至らしめてもやり過ぎではなく、納得できた。
そして遺族となった主人公は復讐鬼と化し、加害者を血祭りに挙げていく。ただ(日本映画の中では)激しい描写なのだが爽快感はなく、ただただ悲しさと虚しさを感じさせるので、その対比が良い味を出していた。
強いて欠点を挙げるなら、人が死ぬ描写は漫画が基なのでちょっとギャグっぽさがある。とあるシーンでは思わず噴き出してしまった。でもその欠点はそこまで気にならないぐらい、全体的な完成度は高かった。
ホラー漫画の実写化は基本的にうまくいかない印象(楳図かずおさん、伊藤潤二さん)だった。その中で予算掛けなくても丁寧に実写化できることが証明されたことも個人的には朗報だった。
原作者の別の作品(サユリ)もこのままの勢いで実写化を期待したい。
道程
内藤監督を好きな者の1人としてレビューを書かせていただきます。
映画をみた直後の感想としては「あ、原作をしっかり映像化してんなぁ」でした。
勿論時折コメディチックな大袈裟なゴア描写は内藤印だなぁとは思いましたがいかんせん漫画原作映画という枠組みから抜け出していないなぁと。
しかし後々になって考えてみるとしっかりと監督の伝えたいことがあるんじゃないかと思い至りました。
ちなみにここからは完全に個人の見解なのでご了承ください。
まず大きな変更点としては物語ラスト、妙子が生きていたこと。春花との思い出を振り返りながら窓際へと近づき笑うでもなく悲しみでもない表情を浮かべながら物語は収束します。
そのバックにやたら主張したタテタカコの「道程」が流れます。
もうひとつ小さな変更点はやたらとこの「道程」が映画の端々に意味ありげに使用されています。
これはもうメインテーマではなく物語に組み込まれているんじゃないかと。
監督はこの「道程」を隠れ蓑にして観客に語りかけているんじゃないかと。
「道程」の最後部分の歌詞
「今悲しいのなら ここで涙を流し
今嬉しいのなら 笑ってしまおう」
エンドロール導入と共に流れるこの歌詞は観客に問いかけてる気がしてなりません。
この凄惨な逆襲劇の終わりを見てあなたはどう感じたのか少し手を差しのべていたんじゃないかと思いました。
嬉しい人なんていないと思いますけど。
原作も知らず予告が
面白そうだったから観に行った。
期待ハズレだった。観た後漫画もチラ見してみたけど絵でガッカリした。
出演者が知らん人ばかりで退屈すぎた。カメラの男の子しか知らないし。先生をビンタした保護者が異様なオーラを放っていて怖かった。
実写としては良い方の出来
初日に見てきました。ツイッターでは上映してる映画館が少ないことに悲しんでいる声がありますね。
グロ表現がたくさんあるものの実写化っていうのは、「役者揃うか?」より、「こんなの表現できるのか?」っていうのが多いと思います。ていうかこの作品に関してはほぼ100%皆さんそっちでしょう。私もその一人です。
結果蓋を開けてみると、最初の3人やっちゃう場面、これ以上の表現ないなってぐらいヤバイです。こんな感じでグロさを表現できるんだって思いました。
ただ流石に、口を裂かれた男の子に関しては、深い傷跡をつけただけで、そこから口の中が覗き出るような表現は無理だったようですね。でも、大声出そうとすると傷が更に開いて痛いっていうのもちゃんと出来てて、単純に作品として凄いと感じました。
ストーリーに関しても、悪い改変もなく、原作に忠実でした。
かなり忠実な
原作既読
まずはあの原作をここまで映画化したことに敬意を表する(ちょっと大げさかな?)
物語は原作に忠実で、田舎に越してきた女子学生がイジメを受け、その果てには家族を殺され復讐していく話。
原作を知っているだけに、家族と過ごしている間の主人公の笑顔が輝いているのが切なく、その後訪れる悲劇はより悲劇的に見える。
キャラクターの再現度もなかなかで狂った感じが出ていた(強いて言うなら、目が狂ってないか。あとたまに「演技してる」感も少しあったかも)
ただ、リアルにあるかもという感じはちゃんと出せていたし、何よりこのハードな映画に参加してあそこまで出来ていることに拍手を送りたい。
狂った学校、狂った教師、狂った生徒、そして狂った気持ち、心。
それによって家族を奪われ狂わされた少女の凄絶な復讐劇は容赦なし。
原作のシーンもかなり再現され、刺さる、切られる、折れるなど鮮血が飛び散る場面は苦手な人は目を背けるような描写もかなり描いており、とても良かった。
相場くんが実は狂っていたということについてはかなり終盤まで隠されており、変貌した彼の狂い具合もかなり良い方向だった。
原作では無かった気がする後日談はタエちゃん生きてたっけ?みたいなことになりつつも、概ね満足というか良く出来ている映画でございました。
あと、原作よりもお互いへの愛憎関係というのかな?がより焦点を当てられていた気がする。
タエちゃん→野崎だったり、ルミ→タエちゃんだったり、愛知→野崎だったり
その辺の気持ちが掛け違うというのか暴走して狂ってしまった起きたあまりにも悲惨な悲劇である側面がより際だたせるような描写が増えていた印象。
また原作も読んでみたくなった。
紅白
原作未読
廃校間近の田舎の中学校で起こる卒業を2ヵ月後に控えた生徒達による同級生のいじめと復讐の話。
どんどんエスカレートして行く「いじめ」の一言で片付けるにはハードな出来事に胸糞悪さがたまらない。
どこまで行くのかと思いきや、かなり早い段階で変化が訪れ、どうなって行くのかと期待が高まる。
その後少し弛むけれど、終盤の巻き返しと意外性とドロドロっぷりはなかなかのもの。
刃物やボーガンの殺傷能力が余りにも高過ぎちゃってチープな感じがしたり、呆気なくてもっとじわじわやっても良いのにとも思えるところはあったけど、なかなか良い振りっぷりだった。
ただ、ここまでやっておいて食べ残しはいらなかったかな。
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