劇場公開日 2018年4月7日

  • 予告編を見る

「前半だけなら★5」ミスミソウ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0前半だけなら★5

2020年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 やばい・・・こんなスプラッターでスカーっとするなんて。いじめの規模も凄まじかったが、釘やナイフでばっさばっさと倒していく様子は、復讐ものとしても最高ランク。やられるとわかっていても「俺が燃やしたんだ~」などと言うおバカな中学生が殺されるのは痛快だった(いや、まずいよ。この感情)。

 しかし、この痛快な復讐劇はまだ中盤。この後、何が起こるんだ?もう復讐心が主人公春花とともに燃え尽きた感があったのに、まだ続くの?などと頭を傾げてしまった。そうか・・・田舎の何もない閉塞感を爆発させるには殺人しかないのね。ボウガンやモデルガンもそうだが、狂気としか思えない中学生の欲望のはけ口がここにあり。

 山田安奈の静かな復讐鬼もよかったが、妙ちゃん役の大谷凛香もよかった。しかし、その他の中学生たちはみんな演技が下手・・・セリフ棒読み。しかし、雪の積もった中での鮮血や、狂っていく中学生の家庭環境、そしてゲロばっかり吐いてる先生も面白く、真面目に生きている大人たちが逆に変人なんじゃないかと思うくらいでした。そして、こんなところにボウガンが!というツッコミを覚悟した上での演出が冴えていた。

kossy