「わかりやすい裏切り者」山猫は眠らない7 狙撃手の血統 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0わかりやすい裏切り者

2020年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 DEA女性捜査官ケイト・エストラーダ(ダナイ・ガルシア)がなかなか良かった。今回はブランドンと恋仲にもならず、麻薬カルテルの首領を逮捕又は射殺することに真剣に取り組んでいるのが好感度大。また、ブランドンのトーマス・ベケット(トム・ベレンジャー)が丸々とした顔に変貌していたため、ちょっとビックリ・・・まじかよ!

 オープニングがオペラ調の雰囲気で、首領モラレスのライバルである男が狙撃されるシーン。続いて、ベケットと同じく狙撃手だった海兵隊員が自殺するという事件もあり、ブランドンも将来のことを考えるようになる。そこへ「釣りでもしないか?」と持ち掛けるトーマス。この仕事が最後だったらいいのに・・・と、ミラー(ビリー・ゼイン)の命令には「断ります」と言っておきながら、ちゃんと従うところが可愛い。

 山猫シリーズの息子編もここまで来れば、ワンパターンとなってくる。最初のミッションは必ず失敗し、裏切り者である内通者がいることだ。そして巨悪の根源を狙撃するよりも、そいつが雇ったスナイパーと対決するという構成。今作も例に漏れない。しかし、民間人でもあるカルロス神父の存在と、ブランドンと相棒のエストラーダと仲がよいという理由で憂き目に遭うという展開はなかなか良かった。しかし、狙撃者たる者、感情を抑えなければならないという宿命。心が痛む・・・

 アメリカに渡ってからの囮作戦なんかが面白い。ありそうな話だけど(笑)

kossy