ザ・スクエア 思いやりの聖域のレビュー・感想・評価
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スウェーデンもそうなのか
スウェーデンは福祉国家で、日本よりも社会と人間に対する考えが進んでいる国、税金高いけどいいなぁと勝手にイメージを持っていました。が、幻想だったか。やはり人間はどこへ行っても同じなのかなあ。民度高めなところもあるのでしょうが、アカデミーの方々の選民的な感じ、モンキーマンの野生を前にしたら、こっぱみじん。人間も動物ですが、人間はよくそれを忘れる。「人間と動物の違いは〜」とか言う。
主人公もいくら澄ました顔で現代アートを語っても、やっぱりお金の大変さはある。お金持ちから寄付集めや炎上商法使ってでも一般の集客しないといけない。
生きるって大変。
選ばれし者側として生きる主人公、でもかたやスクエアという四角の中ではみんな平等という、コンセプトアートを進めている皮肉。収入や社会的地位の格差、階級の溝、人種間の不信、など妬みや蔑みが描かれて行きます。
主人公も心は平静じゃない、あたふたしてます。
偏見は知らぬ間に育ち、当たり前になっていく。
平等とは所詮たわごと、なのかなぁ。
全然ハッピーエンドの道筋は見えません。そんな予定調和じゃない。
私もアートは大好きですが、それは単純に、自分に元気をくれるから。映画も音楽も同じ。心の食餌。だから自分にとっては食えない作品もある。毒になるものも。でも他の人には良い栄養になる。
ここ15年くらい展覧会でもコンセプトやらキュレーターの解説が多過ぎ、味付けし過ぎ、と感じることが増えました。申し訳ないけれど作家のプロフィールくらいしか読まなくなりました。作品=素材だけでいいのに。いい意味で放っておいて欲しい。自分なりの味付けができる余地が必要です。説明とか要るくらいなら、別にアートじゃなくていいですもんね。
そういう意味で観客に自由に感じさせてくれる映画です。
レビュー
公開中に観たくて観れなかった作品。
美術館のオシャレなキュレーターが、財布と携帯をスられたことから、徐々に社会の皮肉な場面が映し出される🙆♂️
絶妙な嫌悪感や苛立ちを覚えつつ、身に覚えのあるような出来事の連続に目が離せません‼️🦊
耳が痛い話を耳元で大声でされた感じ
利己的
無関心
不寛容
偏見
差別 etc.
とまぁ、
人間のネガティブな感情には、
枚挙に暇がございません。
誰でも持ちうる、自慢できない感情。
それをさぁ、突きつけられたらさぁ、
目も逸らしたくなります。
それで、美徳が「展示」される世の中なんでしょ?
息が詰まりますね。
せめて、
機会があれば、
時には他人に思いやる行動を取り、
自分も捨てたもんじゃないと、
自分を褒めてあげられる時を、
一つでも増やしたいものです。
てか、映画で説教されたくない。
わかってるってば!
ごめんて!
ってなる。この映画。
思いやりの聖域、とは四角形のスクリーン
登場人物や物語のカオス加減を、始めはクソ映画だなぁとか、こいつらバカだなぁとか、乱発される社会風刺を面白がりながら観れる。
しかしながら終盤のプロモーション動画の映像と、ライブパフォーマンスのシーンは、それまでの映画のカオスさと予見のできなさから思わず観てる我々が身の危険を感じるような緊迫感がある。
映画の観客は映画内の出来事から完全に守られてるはずなのに、思わず緊張が走る本シーンを終え、気付くのは観客がいる世界そのもののカオスだ。
この映画における本当の聖域とは、四角形の映画のスクリーンであるが、そこでの平等が成立するのも、この映画が終わるまでの束の間である。
【表層的な人間性の優しさを剥ぎ取ったリューベン・オストレンド監督の強烈なインパクト溢れるメッセージ映画】
第70回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞作。
であれば、何らかの感動を得られる作品なのかと思って観れば、冒頭から不穏な雰囲気が満載である。
『”ザ・スクエア”は<信頼と思いやりの聖域です>』と謳われた作品を展示する事にした現代美術館のキュレーター、クリスティアン(クレス・バング)。
バツイチだが、二人の娘を愛する洗練されたファッションに身を包む”世間的には”キャリアは順調に見える男が主人公。
彼のねらいは「全ての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という高邁なテーマを世に問う事であった。
だが、彼はある日、自らの携帯電話と財布を盗まれてしまい、それを取り戻すためにある行動に出る・・・。
高邁な理想を掲げた男の浅はかな実態をシニカルな視点で描き出すリューベン・オストレンド監督。
とりわけ、強烈な場面として描かれる富裕層が招かれたディナーが開催されている美術館の前に座り込むホームレス達の姿と、そのディナーに余興として呼ばれたテリー・ノタリー演じる強烈極まりない猿人類を演じるオレグの狂態に最初はひたすら耐える富裕層のパトロン達の姿。
ブラック&シニカルユーモアのシーンの数々を151分見せられた後、この作品をどう捉えるかは、観客自身に委ねられる。
<それにしても、未だ40代のリューベン・オストレンド監督って、どれだけヒネクレモノなのだ。「フレンチ・アルプスで起きたこと」も相当ブラックな作品であったが、今作のブラックさはあの作品を遥かに凌駕している>
<2018年4月28日 劇場にて鑑賞>
現代アートのように難解
つかみがパッとせずなかなか入り込めん
わかったようなわからんようなインタビューでスタート。 現代アートってそういうものだから?
銅像の首もげた!
なんだ!?
劇場型スリやったのね
主人公のメガネオヤジは何者?
外国らしく赤ん坊連れて会議
会議はつまらん。
主人公はボスらしい。
GPSで自分自身の携帯を探す
テスラ
ちょけた部下が恐喝推奨
いざとなったらウダウダ言うて行動に移さん。
ビル全体に 脅迫状をポスティング
部屋数多いね
なんじゃ部下とは英語じゃない。
あれ?カフスボタン出てきた
町の乞食1クローナって何処の国?
偉そうな物乞い移民
悪態をつく病気ってあったな
ヨーロッパは寛容ね
何で駐車場でコソコソしてるの?
お!全部戻ってきた!!
みんなで踊り狂うのも現代アート?
パーティー?
王宮に忍び込むのも??
最初のインタビュアーの女か
カントをワレメと翻訳
え??
いつの間に部屋にもどってきた?あの猿は?
寝ないっていうてたのに自分でコンドーム装着
なんだかシュールな騎乗から後背
使用済みゴムにこだわる女怖い
ここは英語
ゴムにぼかし入れる必要ある?
1時間経ったがまだ何の話かわからん。
コンビニを荷物の送り先に出来るのね。
ポスティングの弊害が。
広告のプレゼン
スウェーデンが舞台なのね。
言葉でプレゼンするより実際に動画でプレゼンすりゃええのに。炎上狙いか。
ポスティングの犠牲者少年キレる
部下逆ギレ
現代アート、清掃員が台無しに。
寝た女が蒸し返しにきた、何だ?
猿がおったのは彼女の部屋ね。
美術館の監視員が聞き耳立ててる。
権力はセクシー
続くポスティング逆脅迫
娘が2人もおったのね。
子供を連れて我が主催の美術展に
ようつべから広告営業の電話くるのね
何故物乞いにそんな頼み事出来るのか
…何の問題もなかったの!!
うわー炎上必至案件
あ、車は嫁のやつやったのか。
冷徹元嫁は仕事パートナー?
オープニングパーティー?猿擬態した男に恐怖を感じてはいけない
趣向を凝らした結果、笑えない事態に。
電話はマナーモードに。
女には手を出さないかと思いきや
やばい。1人がいくと群がるあさましさ
少年家まで押しかける。
子供には本気で謝らない。
あ、落ちちゃった
2時間経ったが…
「助けて」の声に悩まされる
ゴミから何を探してる?電話番号か!
動画で謝罪
移民差別
場面変わって謝罪会見
手違いでごまかす気か
辞任会見が表現の自由に発展
あらクリスティアンキレる?
代理店のメモと展覧会のテーマで切り抜けようとして結果大失敗
娘のチアリーディング観戦
パパ少年に詫び入れにwith同じ螺旋階段
残念引っ越した
ビートボックスみたいなんで終わったよ…わかりにくい!!
演じることと生きること
社会は、人々がそれぞれ自分の役割を演じることで成り立つ。
しかし、演じる役と自分、または役割の集合としての社会との間に矛盾が生じるとき、葛藤が生まれる。
この映画を観ていると、その苛立ちの中にずるずる引き込まれていき、えもいわれぬ息苦しさに襲われる。
おそろしい映画だ。
パルムドールの聖域
2017年度のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。
個人的にカンヌ・パルムドールは当たり外れが激しいが、こちらは…。
まず、話の概要がいまいち分からなかった。
見始めたら何となく分かってきたけど。
現代アート美術館のキュレーター(美術館や図書館などで作品を管理・研究する専門職)として、信頼され、尊敬されるクリスティアン。
彼が次に手掛ける展示作品は、“スクエア”と呼ばれる正方形の中では、誰もが他人に対し信頼と思いやりの心を持ち、平等の権利と義務を有する…というもの。
何だかよく分からない現代アート。
これをモチーフに、話が進められる。
人の善意を促すクリスティアン。
そんな彼を、次々と災難が見舞う。
財布とスマホをスラれる。
GPS機能で場所を特定し、思い付きで脅迫文を送る。
それが原因で、スリと間違われた少年から容赦なく非難される。
展示作品のトンデモPR動画がネット上に出回り、大炎上。
二人の娘は大喧嘩…。
人の善意を促す彼が、果たして他人に対して親切に思いやりの心を保てるか、風刺的に試される。
彼の周囲でも、不条理な災難の数々。
冒頭、困ってる人が居ても街行く人々は無関心。
人の話を聞かない。
えげつない野次。
とばっちり…。
無関心や欺瞞、格差やネット炎上など、現代社会や現代人が抱える問題をブラック・ユーモアたっぷりに描く。
題材や見せ方は斬新でユニーク。
それはそれでいいんだけど、自分的にはシュール過ぎた。あの“モンキーマン”とか…。あれも一種のパフォーマンス・アートらしいが…。
思ってたよりかは見れたのは見れたけど、良かった/面白かったはまた別の話。
よく分からなかった。
ひょっとしてこれも試されているのかもしれない。
パルムドールの聖域…。
居心地の悪さ
ちょっとしたことから、全てがうまくいかなくなり、坂を転がり落ちるようにドツボにはまっていく。正直主人公はスノッブないけ好かない奴に思えるんですが、途中からちょっと同情するくらい。まんまとのせられているのかもしれないが。
シュールかつ、風刺的。でもつまらない。
現代社会とそれを生きる我々のブレた善悪を痛烈に批判している作品なんだと思うし、メッセージ性は伝わる映画だと思うんだけどいかんせん面白さよりも1シーン1シーンの不快さ?つまらなさ?が勝ってしまった。
アーティスティックでもあるし、美しいなー景観…とも思いながらジッと見してたけど、あんまり心には残らなかったかな。
ブラックな秀作だがパルムドールは?
そこでは誰もが平等であるという「スクエア」を作った主人公が、まったく自覚していないが、実に差別的で、カッコつけたがりだったというアイロニー。
ブラックなユーモアが溢れる秀作だ。
ただしパルムドールを獲るほどの作品かは?カンヌ自体が迷走しているのではないか。
アートを扱ったアート映画
アートを扱っただけあって映画自体もとてもユニークな作品に仕上がっていました。
少々説明不足気味な映像と、時間の流れを把握しづらいブツ切りの編集で、観ていて飽きません。
集中力が必要な映画です。
見ようによってはコメディかもしれません。
晩餐会のサル人間は本当に怖かった!
どこまで行けば人はプライドや外面を捨てた行動が取れるのか、ゾッとしました。
致命的に思いやりと熟慮のかけた人物しか出てこなかったです。
嫌悪感しか残らない全編逆説作品
まず、主要登場人物の中に、思いやりを持つ人物は1人もいない。どころか、こいつら全員に天罰が下りますように、とさえ思ってしまう。
どこかでこの状況が逆転するかと期待していたが、猿男のパートで、この作品の狙いを思い知る。
最終的に、主人公は失職し少しだけ行動を起こすが時すでに遅し。救いの無いまま物語は終わる。
確かに今の欧州は病んでいると思う。単純な貧困問題ではない。現金収入の手段を持たない移民が、町中にあふれていること自体を人々が受け入れられずにいる。
創作品のザ・スクエアの芸術的な価値はさて置いても、関わる人間の誰も彼もが、クズに過ぎる。故に、何もかもが強烈な皮肉を通り越して自虐的ブラックジョークにしか見えない。
とにかく、共感できる人物もエピソードも何もない。問題提起など、何を今更であろう。都市部の駅をうろつく非白人のホームレスを見たことが無いとでも?
文化人も芸術も、この状況を食い物にはすれども救いはしないと言う嫌味。既に手遅れであるとの警鐘。色々な事を考えさせられるのだが、何一つ心に響かない不思議さが、この作品の価値なの?
スクエアをつくった事がこの世にスクエアが欠けてる事を象徴してる
問題提起をして終わっても良かったかと思う。
主人公の考えが改まって更正?みたいな行動は付け足さず、あなたならどうしますか?で終わるのもありかと。
猿のアートのシーンで終わりとか。
ま、映画だから完結しないといけないのはわかるけれど。
あの場面、俺ならどうする?って何回も自分に問いかけた。ここで決めなきゃ事は進むし、待ってくれないし。
猿の後からが長かったよ。
考えて行動する事に関しては人それぞれだろうから
あえて行動を起こす前のマイナスの時点で終わってほしかった。
結果バッドエンドには変わりないんだけどね。
他には細かなとこにもスクエアが散りばめられて演出がみてて楽しかった。
最後らへんの物乞いのシーンは自動ドアが2つある間の仕切られた四角い空間。
あのホームレスに荷物番をお願いしたあたりは、娘に携帯をスクエアの中に置かせたのとリンクしたし、聖域としての形をつくり始めていたようにも見える。
もう一つ。
チアダンスの白線。
チアダンスでうまくいかなかったシーンを使ってるのは、スクエアでも、世の中という空間で、思いやりの聖域が形になっていない、聖域として成り立っていないところが、リンクさせている気がしてならなかった。
考えすぎかもしれないけど、考えすぎるくらいの価値と演出の面白さがあった。
この映画で皮肉に描かれた問題は当たり前にみんなが知っていることだけど、その当たり前は当たり前であるだけの、考えるだけの価値があると思う。
あと、セックスのくだり長くない?
あれなに?
かなり辛辣
作品『ザ・スクエア』の”信頼と思いやり(〜略)”
これを心に留めながら観ると、様々なシーン(つまりは我々の日常)において、信頼も思いやりも欠けている事が見て取れます。
それぞれの事情があり、何が正しいとも言い切れない。
その時の状況や、立場によっても変わってくる。
正直、観ていて”どうしろっていうんだ?”というような、悲観的な気分になってきます。
どういう反応があるのかは、観る人次第。
体験型の現代アートに近い印象です。
エンターテイメントとして観に行くと、これはちょっとしんどいですね。
決して好みの作品ではないですが、効果は十分。
そして猿パフォーマンスのシーンは、いろんな意味ですごかった。
これだけでも、観た甲斐がありました。
後日また観たくなるような、緊張感のあるシーンでした。
そういう意味で高めの評価です。
美術館の内ネタはまずまず面白かったです。
ユーモア部分がもっと理解できたら良かったのかな?とも思いました。
観ていてムカつく映画…多分監督の術中にはまりました。
つくづく相性ってあるのだな、と思いました。私にはこの作品は合わなかった。まず長い。見ていてイライラしてくる表現も多い。言いたいことの一部はわかるのですが、感情的に受け入れることが出来ませんでした。こういう経験も映画の魅力、としておきましょう。悪しからず。
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