「さくっと」ザ・スクエア 思いやりの聖域 marさんの映画レビュー(感想・評価)
さくっと
笑えたりゾッとしたりの”気まずい”瞬間を集めたような作品。
一番大きな気まずさは、目の前の大きな問題から目を背けていること
いつの間にか自分自身にしか目が向かなくなっていることだろうか。
現代アートを題材にしているからこそ内省を促してくるというか、
曖昧な”自分自身”を客観視させられるというか。
ちょっと今は個人的にあまり良い精神状態じゃないせいか、
わりと深刻に受け止めすぎた部分もあるかもしれない。
ストーリーらしいストーリーがない純文学みたいな語り口。
「フレンチアルプスで」もそうだったけど
さらっとした語り口で見る側のナイーブをさっくり刺してくるような
どんな自分でありたいのか、みたいな問いを突き付けられるような作品だったと思う。
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