「ネゴシエーターと言えばマスターキートン」ゲティ家の身代金 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
ネゴシエーターと言えばマスターキートン
大富豪ゲディ家の子息が誘拐され、その救出に母親が奔走する物語。
実話を基にしたお話です。だからと言うわけではないのですが、映画としては平板で面白みに欠ける作品のように思いました。
息子を誘拐され、義父に見放された母親の慟哭。誘拐された息子の恐怖。誘拐犯の葛藤。ネゴシエーターと誘拐犯の攻防。幾らでも描けたと思うのですが、どれも上辺で流された感じです。
ネゴシエーターで言えば、浦沢直樹の「マスターキートン」という漫画で誘拐犯との攻防が描かれていますが、そちらの方がよりスリリングで細かく書かれています。
色々なものを描こうとして中途半端になったのか、実話ベースなので深堀を避けたのかは分かりませんが、何れにせよ深く印象に残らない作品だったと思います。
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