「『無関心』が1番残酷」ラブレス 幸ぴこさんの映画レビュー(感想・評価)
『無関心』が1番残酷
ただひたすらに怖かった。辛かった!
無関心で家にも帰らなかったくせに、居なくなった途端探し回り、泣き喚き。きっとこれは愛情などではなく、ネグレクトが明るみに出るようで都合が悪いからなんだろう…というのが手に取るように分かる、失踪後の両親の過ごし方。父母共に既に外に相手がおり、セックスに浸ってはふと虚無感漂う虚ろな目。人と理解し合う為にぶつかり合うわけではなく、苛立ちを放出する為だけにぶつかり合ってきた2人は結局ラストにも何も変わる事はなく、同じ事の繰り返しを示唆するような映像でエンディング。
子を持つ親には、たとえその人が幸でも不幸でもリアルに感じる映画作品だと思った。決して「楽しめる映画」ではないけれど、観る価値がある。
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