劇場公開日 2018年4月7日

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「作品のメッセージ性に括目、現代ロシアの家族問題を抉る社会派佳作」ラブレス ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0作品のメッセージ性に括目、現代ロシアの家族問題を抉る社会派佳作

2018年4月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

離婚協議中の両親が子供を押し付け合う。それぞれには新しいパートナーがいて、子供が邪魔だから。親たちのやり取りを聞いてしまった子供は自分が愛されていないことを知り絶望し失踪してしまう。両親は慌てて市民ボランティアの力を借りて捜索を試みるが... 目の前の不幸・不都合を他人のせいにするばかりで、新しい生活にchangeさえ出来れば自分も変われると信じているこの大人達の何と幼稚で無責任なことか。そんな彼らにはいつまで経っても満足できるような幸せは訪れないだろう。この作品にはこんな鋭いメッセージが込められていると感じました。ところで行方不明になった子供は結局見付かったのでしょうか?作中では必ずしも明らかにはなっていませんが、もし見付かっていたのだとしたら、観たあなたもきっと背筋が寒くなるはず。

ホワイトベア