アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのレビュー・感想・評価
全143件中、121~140件目を表示
☆☆☆★★ 映画の後半でこんな台詞が有った。 「ソニア・ヘニーはみ...
☆☆☆★★
映画の後半でこんな台詞が有った。
「ソニア・ヘニーはみんなから愛された」
ソニア・ヘニーはオリンピック女子フィギュアスケートの金メダリスト。後にハリウッドに進出してミュージカル女優として活躍した。
『銀嶺セレナーデ』 YouTubeから
https://youtu.be/FZn8uU-FNSw
こちらの方がその愛くるしさゆえ、愛された魅力が伝わりやすいかな?
おそろしい話だけれど、この当時は現役を退いてからかなり経ち。これでも全盛期にはほど遠いってのが凄いんですけどね∑(゚Д゚)
YouTubeから。
https://youtu.be/7sjnfkEOpsE
そして発見しました。これが正真正銘現役時代のソニア・ヘニーの映像。
1932年レイクプラシドとありますね。
まさかこれがオリンピック本番の映像?公式練習では無く? YouTubeから。
https://www.youtube.com/watch?v=2ZLU-NhDfBU&sns=em
明確な記録で勝敗が決するスポーツと比べて。フィギュアスケートの様に、他人の採点によって勝敗が決まる競技では常にトラブルが付き纏う。
現実に即して言えば、現状の採点方式になったのも、オリンピックで採点者に対するアンフェアな金銭授受が発覚したから。
またそれ以外にも、採点者には感情が有るので。選手によっての好き嫌いが、どうしても採点に反映されてしまう。
この辺りは、どんなにルール変更が施行され、より公正になろうとも。採点競技で或る限りは、永遠に言われ続ける事でしょうね。
そんな中でもトーニャ・ハーディングこそは歴史に残る《銀盤の魔女》で間違い無いでしょうね。
何しろ当時は(襲撃事件後は)日本でも、彼女の一挙手一投足が朝の番組で連日報道されていた程だから。
採点競技に於いては、採点者に対する採点批判は絶対にご法度。
なのにどうしても黙ってはいられない性格が災いし、次第次第に嫌われていく悪循環。
彼女の様に、ジャンプが得意な選手には 「芸術点が低い」と言われ易く。それは彼女以前に、伊藤みどりにもず〜っと付き纏った意見でも有りました。
映画はファーストシーンからかなり挑戦的。
有名な事件の真実を暴く作品で有りながら。一見すると、当時の本人達が本当にインタビューを受けている…かの様に見せ掛ける。でも実際は、そのインタビューの数々が直ぐに【fake】で有る事を隠さない。
フィクションの部分と、ノンフィクションの部分を同時に描く。
その為にドラマ場面に於いて、多くの出演者達が時々カメラに向かい演技をする。その事で面白い効果を上げている。
…のだが!
その反面で、その場面が多く有り過ぎるからか?段々とその効果が薄れて行ってしまっている気がするのが、個人的には勿体なかったのでは?と思えた。
エンドクレジットにて、本人映像が流れるのですが。今見ても、そのジャンプは素晴らしく。伊藤みどりの革命的なジャンプや。ロス五輪の時の、女子体操のレットンを彷彿とさせるゴムマリの様だった。
そう言えばボクシングに転向した時期も確かに有りましたね〜。
映画はその辺りも描いていましたが。
「オリンピックで4位止まりではスポンサーは付かない」
貧困から抜け出す事を目標としていたこの母娘。
だけど、この娘にしてこの母親有り!
又は、この母親にしてこの娘有りと言うべきか?
更には類は友を呼ぶ…と言うのが適切なのか?どうしようもない馬鹿夫とその仲間達。
ちょっとは同情しないでは無いのだけれど。結局は全て…。
【自業自得】
ですわな〜(^^;;
2018年5月5日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1
怪作ですね
お馬鹿ばっかり
良い作品です。
スコセッシ映画かよ!
スコセッシ映画かよ!これは「フィギュアスケーターのブルーカラー」を描いた『グッドフェローズ』だ。才能ひとつでどん底からのし上がることはできない。「私のせいじゃない」が口癖のトーニャが哀しい。実はこれは『レイジング・ブル』だったと気付く
製作も兼ねた主演マーゴット・ロビーがとにかく素晴らしい。白眉はリレハンメルオリンピックの演技前。鏡に向かって必死で笑顔を作ろうとするが、涙がこぼれてしまうあの表情が絶妙。『レイジング・ブル』のデ・ニーロが重なったほど。アリソン・ジャネイはアカデミー賞も受賞したし言わずもがな
映画ではよく見るどん底の「引力」が本作でも描かれる。毒親、暴力夫、そしてバカ。トーニャは抜け出せず、「あの事件」が起きてしまい、世界中から嫌われた。でも自他共に認める「人生最高の瞬間」があるだけで大した人生じゃないか?俺にはそんなものはない。トーニャ、それだけで生きていけるだろう
人生の悲哀が詰まった物語でありながら、どこまでも軽やかで面白いのが良い。『グッドフェローズ』のように既存のポップスをバックに、第四の壁を破りながら、ボイスオーバーと小気味良い編集でとにかく「見せる」。『ラースと、その彼女』のクレイグ・ギレスピー監督がこんなこともできるとは
当然、製作・主演のマーゴット・ロビーが『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でスコセッシの演出に触れたことも無関係ではないはず
『アイ,トーニャ』も今年ベスト級の傑作。今年は傑作が多過ぎる。幸せだなあ
スキャンダラス。
三面記事ネタ。
トーニャ・ハーディング選手は類まれなく心が強い人
ザ・70年代
本人談
1994年のリレハンメルオリンピックの前後、日本でも散々ニュースや週刊誌を賑わせたトーニャハーディング関係者によるナンシーケリガン襲撃事件の顛末とトーニャハーディングの半生。
母親、元旦那、元ボディガード、本人への実際のインタビューの再現と、証言内容や事実からの回顧録的な展開。
あえてハーディングサイドの証言のままにつくられており、もしこれが事実だったなら…作中、冒頭で臭わせているけれど全てを信じちゃダメだからねw
作中には名前も出てこないけど、個人的にはミシェルクワンも被害者の一人だと考えている自分としては、類は友を呼ぶじゃないけれど、この親にしてこの子ありだったり旦那ありだったり、当時受けた印象通りの人間性だったなと再認識した感じ。
マーゴットロビー、意外にゴツいw
フィギュアは昔から観てるので、ケリガン襲撃事件もよく覚えてます。当時、ハーディングはイヤな女だなっていう印象は強かったし、全米中がハーディングが犯人、くらい決めつけてたので、真相が知れたのはよかったです。
今のフィギュア選手、ライバル同士というより、昔から一緒に練習してた幼馴染、仲間感が強くてみんな仲いいのも、元々の育ちの良さ、育った環境がよく似ている安心感みたいなものを感じますが、ハーディングみたいな家の子でもフィギュアを続けられた時代だったのかな。今の選手との違いをまざまざと感じました。
終始イラつかせる胸糞映画ではありましたが、エンドロールの実際のハーディングの映像を見て泣けました。あんな呆気ない選手生活だったけど、スケーティング技術は素晴らしくて、トリプルアクセルを最初に跳んだアメリカ人女子選手だったという点で、こんな育ちじゃなきゃフィギュア史に残る、名スケーターだったんだと思うと悲しくて仕方ありませんでした。
お母さんは胸糞の元凶だけど、ハーディングをあそこまで大成させた点では、一応愛情はあったのかと思います。
3.5
全143件中、121~140件目を表示