「☆☆☆★★ 映画の後半でこんな台詞が有った。 「ソニア・ヘニーはみ...」アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ 映画の後半でこんな台詞が有った。 「ソニア・ヘニーはみ...
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映画の後半でこんな台詞が有った。
「ソニア・ヘニーはみんなから愛された」
ソニア・ヘニーはオリンピック女子フィギュアスケートの金メダリスト。後にハリウッドに進出してミュージカル女優として活躍した。
『銀嶺セレナーデ』 YouTubeから
https://youtu.be/FZn8uU-FNSw
こちらの方がその愛くるしさゆえ、愛された魅力が伝わりやすいかな?
おそろしい話だけれど、この当時は現役を退いてからかなり経ち。これでも全盛期にはほど遠いってのが凄いんですけどね∑(゚Д゚)
YouTubeから。
https://youtu.be/7sjnfkEOpsE
そして発見しました。これが正真正銘現役時代のソニア・ヘニーの映像。
1932年レイクプラシドとありますね。
まさかこれがオリンピック本番の映像?公式練習では無く? YouTubeから。
https://www.youtube.com/watch?v=2ZLU-NhDfBU&sns=em
明確な記録で勝敗が決するスポーツと比べて。フィギュアスケートの様に、他人の採点によって勝敗が決まる競技では常にトラブルが付き纏う。
現実に即して言えば、現状の採点方式になったのも、オリンピックで採点者に対するアンフェアな金銭授受が発覚したから。
またそれ以外にも、採点者には感情が有るので。選手によっての好き嫌いが、どうしても採点に反映されてしまう。
この辺りは、どんなにルール変更が施行され、より公正になろうとも。採点競技で或る限りは、永遠に言われ続ける事でしょうね。
そんな中でもトーニャ・ハーディングこそは歴史に残る《銀盤の魔女》で間違い無いでしょうね。
何しろ当時は(襲撃事件後は)日本でも、彼女の一挙手一投足が朝の番組で連日報道されていた程だから。
採点競技に於いては、採点者に対する採点批判は絶対にご法度。
なのにどうしても黙ってはいられない性格が災いし、次第次第に嫌われていく悪循環。
彼女の様に、ジャンプが得意な選手には 「芸術点が低い」と言われ易く。それは彼女以前に、伊藤みどりにもず〜っと付き纏った意見でも有りました。
映画はファーストシーンからかなり挑戦的。
有名な事件の真実を暴く作品で有りながら。一見すると、当時の本人達が本当にインタビューを受けている…かの様に見せ掛ける。でも実際は、そのインタビューの数々が直ぐに【fake】で有る事を隠さない。
フィクションの部分と、ノンフィクションの部分を同時に描く。
その為にドラマ場面に於いて、多くの出演者達が時々カメラに向かい演技をする。その事で面白い効果を上げている。
…のだが!
その反面で、その場面が多く有り過ぎるからか?段々とその効果が薄れて行ってしまっている気がするのが、個人的には勿体なかったのでは?と思えた。
エンドクレジットにて、本人映像が流れるのですが。今見ても、そのジャンプは素晴らしく。伊藤みどりの革命的なジャンプや。ロス五輪の時の、女子体操のレットンを彷彿とさせるゴムマリの様だった。
そう言えばボクシングに転向した時期も確かに有りましたね〜。
映画はその辺りも描いていましたが。
「オリンピックで4位止まりではスポンサーは付かない」
貧困から抜け出す事を目標としていたこの母娘。
だけど、この娘にしてこの母親有り!
又は、この母親にしてこの娘有りと言うべきか?
更には類は友を呼ぶ…と言うのが適切なのか?どうしようもない馬鹿夫とその仲間達。
ちょっとは同情しないでは無いのだけれど。結局は全て…。
【自業自得】
ですわな〜(^^;;
2018年5月5日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1