スパイダーマン スパイダーバースのレビュー・感想・評価
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登場キャラクターの少ない意味
映画という限れた時間とフィールドでのストーリー構成というハードルがあったせいか、登場キャラクターは原作よりも格段に少なく、ピーター・パーカーを除くと活躍するのは5人しか登場しない。
原作では東映版スパイダーマンとレオパルドンやコミックボンボンで連載されていたスパイダーマンJまでもが登場するだけに、物足りない感があるものの、キャラクターを少数にしたおかげでストーリーにまとまりがあるのは成功と言えるだろう。
スパイダーグウェン単独作品や続編の企画も浮上しており、多次元のスパイダーマンが存在するという設定の説明には十分な作品となった。
アニメだからできた、アメリカン・コミックのコマ割りのような手法を存分に生かしていて、平凡なCGアニメではなく、個性も出せていて映像表現という面でも楽しむことができた。
映画館で見たかった
MCUでさえ為し得なかった偉業
必要なのは勇気!
スパイダーマンのDVDを集めている自称ファンで、最新作は必ず観に行っていました。でも、今作とヴェノムだけは観に行けていませんでした。
感想
凄い映画だった。観たこのない映像グラフィックに圧倒された!ある時はコミック調に、ある時は3Dグラフィックに、そして平面画にもなる。この切り替えが自然すぎてそれだけで圧倒される。たまに3D映画と勘違いするぐらいの奥行きもあったりして、素晴らしいと思った。
肝心の物語はというと、とてもシンプル。荷を背負うには若すぎる未熟なスパイダーマンが多次元のスパイダーマンたちと苦脳や喜びを共感しながらチーム戦を繰り広げていくという話。スパイダーマンならではの悪役のバックグラウンドにも注目!
これだけのキャラを出しながら話をまとめたのは素晴らしいことだと思います。
また、今までのスパイダーマン映画の小ネタも多くてその点も楽しめました。
ただ、弱点をあげるならこの物語シンプルがゆえに先読みできてることがところどころあったことです。しかし、今作の『誰でもスパイダーマンになれる』というテーマはとても好感が持てて勇気を貰えました!
総評
見終えた後に爽快な気分になれるライトムービー!
新たな高みへ! スパイダーマンズ&ウーマンズ!
スパイダーマン初のアニメ映画化。
でも、最初の印象は決していいもんではなかった。
サム・ライミ版、アメイジング版、MCU版と製作側の事情や都合で何度も仕切り直され、今度はアニメかよ…。
昨年の『ヴェノム』のエンディング後のオマケ映像の際、蛇足感が…。
ところがところが、
スマッシュヒットとなり、何よりアカデミー長編アニメ映画賞を受賞するほど評判上々。
そうなってくると…ハイ、そうですよ、いつもながらのミーハー心。
で、実際に見てみたら、
別次元の斬新さと面白さ!
我らの親愛なる隣人、スパイダーマンが守るNY。
冴えない少年マイルスは、ある日例のクモに噛まれ、スパイダーマンの能力を手に入れる…いや、もう一人の“スパイダーマン”となる!
さらにスパイダーマンとヴィランの闘いの場に居合わせ、スパイダーマン/ピーターの死を目撃してしまう…。
ピーターがクモに噛まれスパイダーマンになって…なんて設定はもう古い、古い。
別の主人公。
2人のスパイダーマン。
スパイダーマン/ピーターの死…。
これだけでも今までとは違うスパイダーマンなのに、本作はまだまだ新たな設定・展開が続く。
突然受け継がれたヒーローの座に戸惑うマイルスの前に現れたのは…
ス、スパイダーマン…!? ピ、ピーター…!?
でも、何だかちょっと違う。髪や目の色も違うし、お腹もちょいぽっこり、やさぐれている。
ピーターはピーターでも、ピーター・B・パーカー。
彼は別次元からやって来た、別次元のスパイダーマン/ピーターだった…!
何故こんなパラレルワールド的な事が…?
先のこの次元でのスパイダーマンとヴィランの闘いの際、ヴィランが発動させた装置によって時空が歪んだ事が原因だった。
ヴィランの野望阻止とピーターBを元の次元に帰す。
異色のスパイダーマン・タッグを組む事になったんだけど、片やヒーロー見習いどころかヒーロー素人の少年、片やいい加減で人生にもヒーローにも疲れた大人。
ヴィランの秘密施設でピンチに次ぐピンチ。
そんな彼らの前に現れたのは…
またスパイダーマン…!? しかも今度は、女の子…!?
彼女は、スパイダー・グウェン。
マイルスの通う学校の同級生と思っていたら、彼女もまた別次元から来た別次元のスパイダーマン…いや、スパイダーウーマンだった。
一つの次元に3人のスパイダーマン!
おっと、驚くのはまだ早い。彼らの他に、すでにもう先客スパイダーマンが居たのだ…!
別次元の過去からやって来た、スパイダーマン・ノワール。
別次元の未来からやって来たペニー・パーカーは、ロボット“SP//dr”とシンクロして戦う。
極め付けは、ギャグアニメの世界からやって来た、豚が擬人化したスパイダーハム。
一つの次元に集った、6人のスパイダーマン!
本作の最大の注目点は、やはりこれ!
原作コミックにもある設定らしいが、斬新で大胆で野心的!
実写版で言ったら、トビー・スパイダーマン、アンドリュー・スパイダーマン、トムホ・スパイダーマンが集うようなもの。
そう考えると、ワクワク!
面白いのは、それぞれのスパイダーマンの描かれ方。
一人一人、性格も性別も個性も違うのは当然として、
マイルスとピーターBとグウェンは普通のCGアニメキャラ。
スパイダーマン・ノワールは、モノクロで劇画タッチ。
ペニーは、日本アニメのようなセル画風タッチ。
スパイダーハムは、マスコットみたいなSDキャラ。
タッチが違うキャラたちが一堂に集って、それでちゃんとバランスや成り立つの?…なんて心配無用。
しっかりと成り立ち、キャラ立ちにも発揮されている。
スパイダーマンたちに負けず劣らず、作品の方も斬新。
とにかくクールでスタイリッシュで、何よりあのスピード感!
よくレビューを書く時に用いる“快テンポ”“疾走感”“ラストまで飽きさせない展開”とは、まさにこの事!
アクションもアニメーションならではの表現とダイナミックさ。
まるで漫画のような擬音や台詞の吹き出し、圧巻の色彩とビジュアルは、アニメーションだからこそ出来るユニークさ。
それらが融合したクライマックス・バトルの興奮は、神がかりレベル!
監督トリオのセンスがスゲェ…!
さらにさらに、随所に散りばめられたたっぷりの遊び心、小ネタ、オマージュ/パロディーの数々。
実写シリーズの名シーンの再現はすぐ分かったが、ディープネタはコミックファンにこそ堪らないだろう。
あのお馴染みのテーマソング、あの名台詞、あの方のカメオ出演も勿論。
個人的にニヤリとさせられたのが、
ロボットに搭乗して戦う日本アニメ風のペニー。これは知る人ぞ知る“東映版スパイダーマン”へのオマージュ…?
以上の斬新さやビジュアルの影に隠されがちだが、本作はストーリーもしっかりしている。それが一番の魅力かも。
スパイダーマンと言えば、少年の成長や青春の物語でもある。
これまでは専ら、MJやグウェンとの青春ラブストーリーが描かれてきたが、本作は家族のドラマ。
冴えない主人公と真面目な警官の父。ちょっとぎこちない関係の父子ドラマにも注目。
ヴィランのキングピンの野望には、ある過去の悲劇が。憎々しさの中に、悲哀も。
キングピンの部下のプラウラー。まさかのその正体は…!?
スパイダーマンとしての能力を受け継いだのに、全然使いこなせないマイルス。
何故、自分が…?
自問自答を繰り返しながら、ヒーローとして、少年から一歩大人へ。これはもう、スパイダーマン必須要素。
影響を与えてくれた人、先輩や導いてくれる者、欠けがえのない存在…。
成長、再起、絆…。
倒れても何度でも立ち上がる。
そして、君はもう一人じゃない。
抜群のエンタメ性とストレートに響くメッセージ性で、当初の関心の低さから一転、本ッ当に面白かった!
実写版計7本と、このアニメ版1本で、スパイダーマンの映画も8本目。
見る順番が逆になってしまったが、本作を『~ファー・フロム・ホーム』の後にみれて良かったと思う。『~ファー・フロム・ホーム』も勿論面白かったが、本作の後に見てたらちょっと物足りなさを感じてしまったと思う。それくらい本作は、全く新しい!
実写版も大好きだが、スパイダーマン映画最高傑作の声も確かに頷ける。
斬新さや魅力や面白さを新たに兼ね備えて、スパイダーマンはまだまだ大スイング!
二度見に行った作品
このスパイダーマンを第一印象で語ると不思議な魅力のある作品と感じました。
とにかくいろんなスパイダーマンが出てきますが、みんなご存知のピーター・パーカーが主役…ではないというそこから新しい感じでした。
とにかくサウンド、映像に引き込まれる作品で主人公マイルスの歌うフレーズもノリノリです。
今回の主人公であるマイルスはまだまだ子供なんですが、彼の成長を見ていくようなストーリーで、最後まで面白いと感じました。
そしてスパイダーマンたちの活躍も必見です。
次回作があったら、また見に行ってしまうんだろうなとそう思える良い作品でした。
ピーターパーカーではないスパイダーマン”たち”
何度もなぞったスパイダーマンではない新しいスパイダーマンを、アニメならではの演出で魅せ、多次元宇宙の表現も美しくコミカルで見ていて飽きなかった。
音楽も最高にかっこいいし、心を打つ場面もあり緩急取れていてさすがオスカー作品だけある
ぜひ続編に期待
素晴らしい仕事‼︎
スパイダーマン
最高以外に何があるのか。。
マルチバース
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