「おいおい最高かよ!」スパイダーマン スパイダーバース macotchanさんの映画レビュー(感想・評価)
おいおい最高かよ!
品川にて滑り込みでIMAX・3Dで観て正解でした!
「これ以上は考えられない!」と確信できる、至極の映像体験には、もはや感謝しかない!
思えば本作を知ったのは、昨年『ヴェノム』観た際。
その本編終了後に本作の一部をチラ見せされたときには、子供向け作品なのかなという印象でしたが、ちと違っていました。私みたいな中二病向けですね、はい。
なもんで、作品世界にグイグイ引き込まれ、まぁなんと胸をアツくさせることか。
原作については明るくないのですが、本作はこれ即ちパダワンの物語。
並行世界からやってきたピーター・パーカーを師に、弟子のマイルスが成長していく姿を、コミックがそのまま動き出したようなダイナミックかつスピーディな映像で描いています。
ホントこの映像体験は唯一無二ですね。
そして、一方では並行世界からやってきたピーター・パーカーの物語でもあるという側面も。
並行世界とは、いうなれば歪な鏡の世界。
やってきたピーターがこちらの世界で目にするのは、自分にも起こり得たのかもしれない別な可能性。
その可能性に蓋をして、目を背けていたのは自分自身だったことに、マイルスとの関わりから気づいていく姿に胸を打たれました。
各々別な背景を持った他者との関わりを通じて、現実を事実として受け入れることで、自身の成長へと繋げていく物語。
これぞアメコミヒーローものの醍醐味!
心を揺さぶられずにはいられませんよ!
あ、もちろんスパイダーマンならではのユーモアとチャラさも健在なのでご安心を。
欲を言えば、集まったスパイダーマンたちそれぞれの見せ場を、もっとたっぷり描いて欲しかったかな。あくまで欲を言えば、ですけどね。
そんなこんなで、めったに出さない5点満点余裕でした!