劇場公開日 2019年3月8日

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「君は一人じゃない」スパイダーマン スパイダーバース とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0君は一人じゃない

2019年3月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

とっても胸熱な映画だった!

主人公のマイルスは名門私立中学校に通う中学生

しかし、地元の友達がいない学校になかなか馴染めない

そんな一人ぼっちのマイルスが、偶然、スパイダーマンの能力を持つことになってしまう

そもそも「人と違うこと」は神に与えられたギフトであり、その特別なギフトで、周りの人たちを助けることができる

と、これまでMARVEL の世界では描かれてきた

その世界観に「人と違うこと」でイジメられてしまった子たちや、性的マイノリティの人たちは助けられてきた

この映画の主人公は、学校になじめず「自分は一人ぼっちだ」と感じている少年マイルスだ

そのマイルスが、特殊な能力を得て、外の世界を知ったことで、自分には世界中に多くの仲間たちがいて、自分は決して一人ではないことを知る

そして、その仲間たちの世界で生きていこうと覚悟した時、彼に変化が訪れる

そんなマイルスが成長していく姿を観て思ったのは、
大事なのは
「能力がある、ない、才能がある、ない」
ではなく、その世界に飛び込む勇気なのではないかと

その飛び込む勇気を与えてくれるのが、自分を理解してくれる仲間たちの存在なのだ

「君ならできるよ。大丈夫」

その一言が、新たなる世界へ飛び込む勇気を与えてくれる

その新たなる世界が、もしも、自分の能力を超えることだったとしても、飛び込まないことには、次のステップに進めないのだ

そのマイルスの姿を通して、MARVEL はこれまで描いてきたように「人と違うことは、神に与えられたギフト」「君は唯一無二の存在だ」というメッセージを、世界中にいる「一人ぼっちの子供たち」に送るのだ

そうして、勇気を与えられた子供たちが、世界に羽ばたいていくことを願って

今の時代は、インターネットを通して、世界中の人たちとつながることができる

異次元のスパイダーマンが、時空の歪みを通じて出会えたように
きっと、同じ感覚を持った人たちに出会うことができる

もしかしたら、すごく近くにも、仲間がいるかもしれない…
だから、自分に与えられた運命を受け入れて、勇気を持って一歩前に踏み出そう!
と、マイルスは背中を押してくれる

そう思いながら観ていたら、後半はボロ泣きだった

疎外感とか、ひとりぼっちだと感じたことがある人に、特におススメしたい作品

君は一人じゃないよ

彼らから、ぜひ、そんなメッセージを受け取って欲しい

とえ