クソ野郎と美しき世界のレビュー・感想・評価
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爽快感
4人の監督が織りなすオムニバス映画。
リアルとファンタジー、リアルとちょっぴりした毒舌、ある意味ギリギリ、ある意味リアリティ。とにかく、なんだこの映画は、一体今何が起こってるんだ!!??という感じでエピソード1は進み、あれ?これドキュメント?と思ってるエピソード2になり限りなくリアルに近いフィクションにいろんな思いを重ねていたと思ったら、思いっきり日本映画!!という見ごたえのある3話がやってくる。ぶっ飛んでる世界とリアルファンタジーな世界とTHE映画という世界がやってくる。そしてその別々の世界の住人たちがエピソード4では全く違和感なく融合している。
なんという新しい試みなんだという驚きと、不思議な爽快感と高揚感を見終えたあとに感じる。
今までの映画の概念すら壊されるような感じがするチャレンジングな映画だと思ったし、この作品がきっかけとなり、映画界の作品の未来がまた広がるのではないかと思った。
4つのエピソード全て良かったが、爆笑問題の太田光監督作品は、日本映画へのリスペクトを感じたし、何よりも草彅剛と尾野真千子の組み合わせが絶妙に良かった。短編作品なのがもったいない。草彅剛×尾野真千子で映画1本作って欲しいと思うくらいすごく芝居の相性が良いと思った。一見の価値あり。
爽快
題名などから割と濃いファン向けのマニアックなファンムービーかと思いましたが、思っていたよりわかりやすいエンタメで楽しめました。
全体的にエピソード2とエピソード3がよかったな。
香取くんの演技はちょっと苦手だったのですが、今回はすごくよかったです。
エピソード1
園子温監督のテイストがあまり好きではないので全体的にはどうかと思いましたが、浅野さんと満島さんのぶっとんだ演技がよかった!
エピソード2
SMAP解散騒動が下敷きとなっています。香取さんがあ、き、せ、から始まる歌を歌おうとするのですが歌食いに食べられてしまって歌えない、、といった描写が刺さりました。あ、で夜空のムコウ、きでライオンハート、せで世界で一つだけの花という一言で何の曲かわかるSMAPの楽曲のポピュラリティーに改めて感心します。どうにかして彼らにSMAPの楽曲を歌わせてあげたいと思わせられます。
エピソード3
草なぎ剛さんと尾野真千子さんの演技は必見です。草なぎさんの任侠役はさすがの一言。いつものいい人キャラのバラエティ番組と同一人物とは思えませんね。尾野真千子さんも演技派の名に恥じず草なぎさんに向かっていき、二人の掛け合いが見所です。冒頭のビンタの応酬のシーンはよかった。
エピソード4
歌い踊る香取くんがいきいきしていてとてもよいです。浅野さんと満島さんコンビの演技もとてもよかったです
一晩たっても夢の中
なんの評判も知らずに見に行こうと決めていた映画です だって日常でクソ野郎なんていわないし でもそんな言葉あったなぁ いや寧ろ言い放ったらなんか楽しいんじゃない?ってそんな気持ちが映画公開を前にムクムク沸き上がってきました 太田監督が人間は未熟でどんなに威張っててもどんだけ一生懸命やっててもたいていは愛すべきクソ野郎なんじゃないか と その言葉を読んでフムフムと納得したりして
園子温監督のエピソード良かった 誰かに愛してるって叫んで走り出したくなる
山内ケンジ監督のエピソード目覚めたら色がなくなってたびっくり
太田監督の優しい優しい優しい視線目が優しさでやられちゃう
児玉監督のエピソード なんすかなんなんすか ぎゅっと心臓を掴まれてこちとらじっとしちゃいられません 手拍子足拍子で映画に参加したくなりました
見なきゃ損
見るまえと見たあとの世界は明らかに違います
どこかのオムニバスとはひと味もふた味も違う!
よくできたオムニバス映画である。限りある製作費の中で、とにかく"ヒト"にお金が掛かっている。出演者・スタッフに一流を揃え、単なるファンムービーの域を超えている。
元SMAPの稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の"新しい地図"は、ファンクラブ名なのか、活動ユニット名なのか、はたまたマネージメント事務所なのか。ファン以外の一般人には知る由もないが、ようやく本格始動のひとつであろう。
伊右衛門のTVCMで、草彅剛が本木雅弘と共演しているのを観るにつけ、妙に落ち着かないが、まさにこれが独立の象徴だったりもする(どちらも元ジャニーズ事務所)。SMAPが2016年末に解散をして、早一年が経った。
本作は稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人がそれぞれ主演する3つの短編と、その登場人物が勢ぞろいするエピソードで構成されるオムニバス映画。4つのオムニバスは監督が異なり、園子温、山内ケンジ、"爆笑問題"の太田光、児玉裕一が務める。映画監督としては園子温だけで、他は異ジャンルの演出家と呼ぶべきか。
似たようなオムニバス映画では、昨年公開されたTHE BLUE HEARTSの楽曲をテーマに6人の監督が短編を撮った「ブルーハーツが聴こえる」(2017)、LDH(EXILE HIRO)と別所哲也のコラボ企画「CINEMA FIGHTERS / シネマファイターズ」(2017)などが記憶に新しい。それらと比べても、1つの作品としてまとまっている。
たいていオムニバス映画は、良くも悪くも"寄せ集め"である。もちろんキラリと光る1本があったりもするが、ひとまとめで評価できるかというと、はなはだ疑問が残る。失礼ながら、企画プロデューサーのマスターベーションに過ぎない。
本作は1本すっと筋が通っている。それは4つ目に3つのエピソードをつなげる仕掛けがあることと、全体の構造方針を企画プロデューサー多田琢、山崎隆明、権八成裕(ごんぱ なるひろ)の3人が固めているからだろう。
なかでも原案クレジットされている、クリエイティブディレクター多田琢によるところが大きい。各エピソードは、脚本も監督が担当しているが、監督は原案に沿って作品を組み立てている。
とくに園子温監督は、自分のカラーをよく出している。フジコの逃走アクションは雑だが(笑)、"オンナ祭り"みたいな演出は、実に園子温らしい。
太田光の監督作は実にまじめである。"指をつめる"ヤクザと、"臓器移植"ならぬ"腕の移植"という突拍子もないアイデアだが、野球少年のキャッチボールと命のリレーを掛けている。余談だが、尾野真千子のキャッチボールシーンで、いわゆる"女の子投げ"ではないところに妙に感心した(サービスカットでは違う!)。
映画全体としては、香取慎吾が主演と呼べるかもしれない。香取のエピソードがいちばん尖がっていて、コメディとしての完成度が高い。劇中で香取自身の絵画作品を活用していることや、さらにエピソード4での「新しい詩(うた)」の歌唱とレビューも香取が担当する。
▪️エピソード1:「ピアニストを撃つな!」(約22分) /監督・園子温/主演・稲垣吾郎
▪️ エピソード2:「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」(約29分)/監督・山内ケンジ/主演・香取慎吾
▪️ エピソード3:「光へ、航る」(約25分)/監督・太田光/主演・草彅剛
▪️ エピソード4 :「新しい詩(うた)」(約20分+エンドロール) /監督・児玉裕一/主演・クソ野郎★ALL STARS
(2018/4/6 /TOHOシネマズ日比谷/ビスタ)
また観たい
前出のあらすじが結構サムい気がしていたので、ファンですが期待はせずに見に行ったら、予想を超えて凄く楽しめました。
ピアニストを撃つな
は「愛してるー」と「走るふみかちゃんのおっぱい」「肌色多め」「エキストラの方々の多さ」の印象が強烈でしたが、
吾郎さんは優雅で、突発的に危険な目に遭っても、本人が自分に関係ない世界の話と思っているのか被害に遭いづらいのだろうなと稲垣吾郎さん本人を考えさせられたり。
浅野さんはあの酸欠になりそうなマスクで…コスプレみたいな衣装なのに、いる人として確立される演技と存在感が本当に凄いと感じました。
歌を喰われた慎吾ちゃん
歌の歌い出しから歌が消える(食べられる)という事を見せられた時はイライラが強烈でした。こんなに歌う事を楽しんでいる人達から喰って不味いとか言うの!?と…
感情移入がしやすかったし、メッセージ性が強いですね。
進むにつれ面白かった訳ですが。イギリスギャグっぽい雰囲気?
光へ航る
一番映画でした。他の2話と違って、役名が剛 じゃないですし。
ちゃんと皆さん映画の心持ちで撮影していたのでしょう。
移植の不自然さと、ロリコン役のイケメン俳優くんから小指を借りる部分に意味を見出せませんでしたが、結晶を同じ袋に入れて綺麗だなと外から眺めるような作品でしたね。もう少し長かったら太田さんの込めたいものが全部表現されていたかも知れないなと思う作品。
4話目
ミュージカル?ん?みたいな内容でした。
全編通して音楽が良かったのに、ここに来て音楽、司会の存在、アナウンスの内容、かなりノイズでしたね。
吾郎さんは左利きだからピアノ覚えるの大変だろうなと思ったり。
慎吾くんのコートがひたすらかわいい。歌いい。と感じたり。
剛くんと浅野さんと満島さんの関係が良かったり。
締め方はおかしいと感じましたが、あそこで映像を止めるセンス。
映画第2弾もあるのかなと感じました。
Yahoo!映画の方は、公開前に星1と星5を付けてる人が入り混じり…一体何を争ってるんだろうかと。
多分自分の推しの映画より点数下げたいという事なのかな。
遠回しなのとストレートなメッセージあり。
早速見てきました!きっとミニシアター系な感じだろうと思ってた通りでしたが面白かったです。
浅野忠信と満島真之介の変な役の素晴らしさが炸裂してて、スマップに興味のない映画ファンにも是非見て頂きたいなと。本当に。
稲垣吾郎のピアノを本人が弾いてたら凄かったんだけど突貫撮影だったらしいので…グランドピアノが似合いますね。手に色気あるって凄い。
各パートでは香取慎吾の章が一番わかりやすく…わかりやす過ぎて、スマップあんまり知らなくても「ああ…」ってなる部分がある。攻めてるなー!そして強烈なメッセージ感じた。中島セナの雰囲気がいい。香取の柔らかい喋りがいい。
草なぎ剛は映画版任侠ヘルパーの役と似てた。チンピラの雰囲気がほんと上手い。尾野真千子もいい。ただ3つの中で唯一映画的な進行なのに、だからこそ細部が分かりにくかった。抽象的なものなら逆に感覚で分かるんだけども。
ラストのパートは大団円でよし。ここでも浅野&満島炸裂。
全編合わせても1時間40分程度の短い映画なのに、エンドロールがクッソ長くて、それが一番のマイナス要素かな…その間の曲はすごく良かった。
そうそう、曲がなかなか良かったのでサントラもチェック予定。
完全にオタ狙いの下品な映画
元ファンだったから見ましたが、これは映画?プローモーンビデオを見せられた感じ。
香取慎吾が完全に香取慎吾まんまやん!
で、ストーリーが、歌を喰われたアーティスト設定だが、歌を喰った女の子のウンチを食べたら歌が戻るとかドン引きしました。バイオレンス映画的な暴力的シーンにもヒヤヒヤしたし。
最後の香取慎吾だけが歌うミュージカルとか何⁇
意味不明。さすがギリギリまで撮影が終わらなかった映画だな、という完成度。これは映画ですか?
本当は★0ですが。草彅、稲垣はそれなりに演技していたし、尾野真千子さんが良かったから一つだけ★
Entertainment must go on.
新しい地図が始動してから、立ち止まることのなかったここ半年
グループ解散した頃には想像出来なかったスピードと密度で繰り出されてきたネットのコンテンツ
クソ事務所との確執で終わるTV番組と
それとは関係なく続くラジオ番組
そんな中で公開された超変則的な映画は
三人のキャラクターが活きたエンタテインメントでありながら
これからの活躍を期待せずにはいられないメッセージが込められた
素晴らしい作品でした
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--- 1st Ep. ---
吾郎さんの打ち上げたデカい花火は新しい地図の立ち上げ
そこに向かうフジコはファンで
それを邪魔しようとする大門一派はクソ事務所
けれど大門自身は組長ではなくて若頭
吾郎さんから何かを取り上げるわけでもなく
逆に自ら傷を負いフジコの自由にさせていつか自分を選ばせてやるという美学
--- 2nd Ep. ---
喰われた歌が歌えない
夜空ノムコウが歌えない
ライオンハートが歌えない
世界に一つだけの花が歌えない
生きるために仕方がないっておじいちゃんが言ってたそうだ
で、歌を取り戻したいなら糞食らえだって
まんまクソババアじゃん
クソを美味しく調理する女性刑事と
それを食べる慎吾ちゃん
--- 3rd Ep. ---
亡くしたモノに一目だけでも会いたい
もう姿形が違う異形なモノであっても
どこに有るかも判らなくても
そんなワガママに付き合う剛くん
その亡くしたモノが誘拐され
探し出すのに力を貸したのが再び登場した大門
思い出の"野球"ボールで誘拐犯をやっつける
亡くしたモノはSMAP
その右手を移植された少女は新しい地図
それをまた取り上げようとした誘拐犯をやっつけるのがスカッとする
--- 4th Ep. ---
バラバラな三人がたまたまクソユニバースに居合わせるラストエピソード
それがどこにあって
どうしてそこにやってきたのか
そんなことは関係なくショーは始まり
関係性のない三人がたまたま一ヶ所に集まる
ファンの手を取り、新しい詩を歌い、でも昔のことも忘れられないラストカット
5年後、10年後、28年を超えても、この美しい世界がありますように
>>> 2018/04/19 アイドルネッサンス「前髪」を聴きながら <<<
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