クソ野郎と美しき世界のレビュー・感想・評価
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最高のエンタメ
1回目で、「ナンダコリャ」と思った人ほどもう一度!
ぶっ飛んでるけど深い、現代風刺の映画でもある
個性の強い4人の監督の競演オムニバス
●エピソード3 太田光X草なぎ剛
映った最初の顔のアップ、声の深さにはっと心をつかまれて、観にきて良かったなあと思った。
草なぎさんと尾野真千子さんとのリアル寄り演技タイプの相性も良く、この夫婦の来歴と未来に思いを馳せることができた。
チンピラなクソ野郎だけど息子のことで後悔し妻を案じているというアンバランスが、草なぎさんの演技や体現で不思議に成立していたように思う。
太田光さんは暴走気味のあんな人(笑)だけど、きっちりまじめに撮りたい人なんだろうなあと感じた。短いのに良かったです。
●エピソード2 山内ケンジX香取慎吾
見やすかった。警察官の役者さんが、男性も女性もいい味を出していて、香取さん・セナちゃんとの演技の温度も揃っていた。
40代男性と11歳少女がいっしょに眠るシーン、香取さんの良さが出ていてよかった。
「クソ」をモチーフに、ぎりぎり汚くない寓話で、くだらないけどよくやったなと思ってしまった。
歌を喰われた、のくだりはSMAPに現実に起こったこととなぞらえてせつなく。意味を受け取っていろいろ解釈すると面白い。
●エピソード1 園子温X稲垣吾郎
良かったのは、人の苦痛に感情移入してしまうジョー役の満島真之介さん。自然なオーバー演技(矛盾w)で世界観を引っ張り、やり切っていた。
ド派手にぶちあげる映画の冒頭としての役割を果たそうとしたのだろうな、と理解する。
●エピソード4 児玉裕一X新しい地図ミュージカル
やっぱり、歌の力というか、歌を聴けるのはうれしい。
特にエピソード2を見たあとだと楽しそうに全力で歌いまくる「慎吾ちゃん」には笑顔になる。
ミュージカルに挟む形で、各エピソードのラスト補完を見せるのもオムニバスならでは。
エンドロールの、稲垣さん草なぎさんの曲もとても良かった。
アマゾンデジタルミュージックでサントラが買えるが、いい音響と映像でもう一度聞きに、映画館に行きたいと思う。
楽しめた。
何度も観たいと思わせる映画
4話のオムニバスになっていて、それぞれ監督もストーリーも違う
稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾ファンじゃなくても楽しめる映画だと思う
監督の個性で作りが違っていて「ぶっ飛んでるけど愛がある」
1話から3話までは突然プツッと終わるのでえっ?思いましたが、4話であぁそうだったのかと納得、スカッとする映画だった
楽しかった、もう一度観てみようと思う
2回目はどんな風に感じるのかな
とても楽しみ、新しい地図ファンじゃなくてもぜひ観てもらいたい映画です
日本初の試み!
爽快
題名などから割と濃いファン向けのマニアックなファンムービーかと思いましたが、思っていたよりわかりやすいエンタメで楽しめました。
全体的にエピソード2とエピソード3がよかったな。
香取くんの演技はちょっと苦手だったのですが、今回はすごくよかったです。
エピソード1
園子温監督のテイストがあまり好きではないので全体的にはどうかと思いましたが、浅野さんと満島さんのぶっとんだ演技がよかった!
エピソード2
SMAP解散騒動が下敷きとなっています。香取さんがあ、き、せ、から始まる歌を歌おうとするのですが歌食いに食べられてしまって歌えない、、といった描写が刺さりました。あ、で夜空のムコウ、きでライオンハート、せで世界で一つだけの花という一言で何の曲かわかるSMAPの楽曲のポピュラリティーに改めて感心します。どうにかして彼らにSMAPの楽曲を歌わせてあげたいと思わせられます。
エピソード3
草なぎ剛さんと尾野真千子さんの演技は必見です。草なぎさんの任侠役はさすがの一言。いつものいい人キャラのバラエティ番組と同一人物とは思えませんね。尾野真千子さんも演技派の名に恥じず草なぎさんに向かっていき、二人の掛け合いが見所です。冒頭のビンタの応酬のシーンはよかった。
エピソード4
歌い踊る香取くんがいきいきしていてとてもよいです。浅野さんと満島さんコンビの演技もとてもよかったです
クソ野郎、あなたも私も
好き嫌いが分かれる映画かもしれませんが、私はすごく好きでした。
4つのエピソードがそれぞれ別の監督によって作られているのに、ひとつの映画として成立していて面白いと感じました。
監督陣を見て、正直身構えていたところはありますが、実際に観賞してみると、思っていたよりずっと「わかりやすい」映画だと思いました。
わかりやすいことがエンタメにおいて良いのか悪いのかはわかりませんが、この映画はとてもわかりやすいです。
なので、小難しいんじゃないかとか、必要以上にシャレシャレなんじゃないかとか、そういう心配は要りません。
さすがにエンタメのど真ん中を突っ走ってきた方々だけあって、3人の絵面の説得力がすごい。
全編通して、必至であることを過剰に美化しないところが私には好もしかったです。
どのエピソードが好きかというのは、難しくて、どれも監督と役者がピッタリと合ったんだなあと思います。
強いて言うなら草彅さんが好みのタイプなので、3本目はずっとドキドキしながら見ていました。
男くさい草彅剛、最高でした。
SMAPのファンの人にもそうでない人にも、男性にも女性にも、若い人にも年上の人にも勧めたくなる映画です。
ピークは何処?
ピアニストを撃つな!
ピアニストがなぜかモテモテの女に惚れられて犬野郎の嫉妬に巻き込まれる話。
慎悟ちゃんと歌喰いの巻
画家となぜか消化不良な夢喰いならぬ歌喰いの少女の話。
光へ、航る
知らない誰かに移植された息子の右手を探してあてもなく奔走する夫婦の話。
クソ野郎★ALLSTARS
各話の結末&まとめ
オムニバスだからある程度の省略は仕方ないが、どれもみんな行き当たりばったり感満載の展開で、ストーリーらしいストーリーはない。
しかも個別の3話は唐突にバッサリ終わり4話目でその後の急展開のオチ見せ&特に何もないのに歌って踊って大団円。
シュール?
いやいや何もないだけでしょう。
中途半端なファンタジーで何を感じ何を楽しめば良いのかわからなかった。
最低で最高の始まり!
4編に分かれており、最初の3作品はまるで芸術作品のような美しい内容でした。
しかしラストは雰囲気がガラッと変わります!
新しい地図3人の置かれた状況、想いがわかってグッときます。
バイオレンスが極度に苦手な私は少し目を瞑る場面もありましたが...最後まで見れば不思議と気持ちよく劇場を出られました。
お子様も多かったので、普通の方は大丈夫だと思います。
私はエピソード4が大好きで、もう一度観に行こうと決めています!
最高のクソ野郎でした!
好みが分かれるかな
ハリウッド大作映画大好きなので、日本の映画は物足りないのであまり観ないがSMAP大好きなので観てみた。
映画の内容はちょっと良く分からないとこもあるがああいう世界観が好きな人もいると思うので好きかどうか確認するために観ても良いと思う。
私は三人大好きなので三人のビジュアルは最高。4つのストーリーがあるが慎吾のパートが一番良かった。芝居も歌も良かった。
浅野さんと満島さんも良いキャラだったけど吾郎ちゃんのパートがちょっと退屈に感じるとこがあった。
吾郎ちゃんは格好良かったので本当にピアノひいてたら良かったのに。
剛はなんでチンピラ?でも相変わらずの素晴らしい演技。
所々笑いもあって面白かった。ベーグル食べたくなる!
ちょっとファン向けの映画だけどそれだけじゃない部分ももちろんあるので映画見るのが好きなヒトにも観てもらって感想が聞きたい。
テレビに出て番宣出来ないのが悲しい。芸能界怖い。
2回見るとそういうことかとなります
エピソード1と4が好きでした。
スピード感とぶっ飛んでる感じがいいですね。
ピアノシーンとミュージカルシーンも良かった。
好みの問題なので他が悪いということではないです。
まあ潔癖症なのでうげ~と思うシーンもありましたが。
エピソード2はシュールなんだけど香取さん本人役なのでかなり素のままなのか演技は普通。
新人の女の子は良かった。
ドスのきいた草彅さんは他でも見たので特筆することでもないかな。
ああいう演技ができるのは草彅さんの中にあの狂気性があるということですね。
たまにバラエティとかで感じますしね。
尾野真千子さんの演技が良かったです。
それぞれのエピソードをもう少し長く見たいですね。
最後に、時間軸はどうなってるんだろうと疑問に思ったのだけど私だけですか?
文句なしでしょ!!☆
爽快感の中に見えた希望
稲垣吾郎氏、草彅剛氏、香取慎吾氏それぞれの役者としての力量が試される作品でしたが、園子温監督、山内ケンジ監督、太田光監督、児玉裕一監督に調理された役者はやはり面白く、愛すべきキャラクター(クソ野郎)になっていました。
ep.1 園子温×稲垣吾郎 『ピアニストを撃つな』
園子温監督のゴミゴミした雑多な世界を走り抜けていく爽快感と、稲垣吾郎の紳士でしなやかな持ち味がどのような化学変化を起こすのかと注目していましたが、まろやかに融合していました。
浅野忠信氏、満島真之介氏、馬場ふみか氏のキャラクターの立ち具合に引けを取らない、ステレオタイプの稲垣吾郎氏に役者以上のエンターテイナーとしての確固たる存在を感じました。
稲垣吾郎氏の容姿端麗さに赤のバスローブや重厚なゴブラン生地のジャケットを着せるとたちまち妖艶で上品になり、またグランドピアノの漆黒との親和性の高さによって、視覚での説得力の大きさを痛感しました。
エキストラが多く、場面によってはとてもチープに感じましたが、浅野氏の迫力と、稲垣吾郎氏の浮世離れした王族感によって、いい味になっていました。ピアノの旋律や稲垣吾郎氏の声が効果的で、より大門(浅野忠信氏)の浅ましさが浮き彫りにされ、フジコ(馬場ふみか)を挟み、両者が対称的で面白い構図になっていました。
ep.2 山内ケンジ×香取慎吾 『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』
香取慎吾氏等身大の役柄で、設定としてはとてもファンタジックですが、見やすい・わかりやすいストーリーでした。
歌喰い(中島セナ)の少女と香取慎吾氏のコンビがかわいらしく、また香取慎吾氏の絵画作品が随所で見られて、隅々まで目を凝らしたいシーンが多くありました。
石川彰子氏がいい味をだしていました。
耳なじみのある楽曲の使用もこの作品の中で良いスパイスとなっていました。
ep.3 太田光×草彅剛 『光へ、航る』
太田光監督の脚本の面白さと、草彅剛の演技力が最高でした。
数十分の中であれだけの世界観を作り、完結させられるのはこの最強タッグだったからこそだと思います。
草彅剛氏と尾野真千子氏と役柄の関係性が面白く、セリフは太田節炸裂で、ただ草彅剛氏の口から出ると社会問題も皮肉も耳障りが悪くない…不思議な感覚でした。
草彅剛氏の表情がとにかく素晴らしかったです。ある場面では魂を揺さぶられる目つきで、鳥肌ものでした。
ep.4 児玉裕一×全キャスト 『新しい詩』
これはミュージカル仕立てでミュージックビデオを見ているようでした。
新しい詩の歌詞が稲垣吾郎氏、草彅剛氏、香取慎吾氏の3人へのエールにも取れ、雲が風に流され再び太陽の光を浴び始めたそんな情景が浮かびました。
それぞれ個々として並大抵のキャリアを構築していないと、ここまで芸能界を上り詰められる各人のエンタメ性を感じる作品でした。
新しい地図の3人を応援している人だけでなく、挫折を味わったすべての人に見てもらいたい作品です。
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