クソ野郎と美しき世界のレビュー・感想・評価

きっとこれは映画ではなく、新しい地図のＰＶなのだろう。新しい地図がスタートしてからの最初の3人の宣伝としての到達点。そして、終わりの始まりなのだろうと思った。パンフを買う時に皆が「クソ野郎」くださいって言ってるのが笑った…

一回目に見た時より2回目に見た方がいろいろわかってきた。
中毒性がある。
何回も見たくなる。

2回目を観て来ました。3人のファンですが、ファンだからこそシビアに観てしまいます。今回も作品としてはあまり期待していませんでしたが、予想以上の作品でとても楽しく引き込まれました。クスッと笑えて、泣けて、疾走感がありゴージャス。最後まで引きつけられました。日本のエンターテイメントのトップを走ってきた3人のクソ野郎とトップクリエーター達の素敵なエンターテイメントです。

４つのエピソードが交わる不思議な作品。印象に残る内容はないが最後まで退屈せずに観ることが出来た。
2018-73

SMAP３人とは同世代、つまらなかったら痛々しいと心配しましたが、
いや、普通に映画として楽しいです。

それぞれ個性のある映画監督さんが、
ぎゅっと世界観を詰め込んでいて、
一篇一篇を堪能しました。

監督ごとの世界観も素敵でしたが、
主演に見える浅野さんや尾野さんはじめ
ベテランの存在感はさすがです。
さらに若い満島さんや馬場さんの降りきれていて全力。見応えありました。

元SMAP３人に関していえば、香取さんは本当にスターだなと。。最終話でしみじみしてしまいました。ここだけは雑念が入ってしまいますね。

単館の外国映画と同じで、当たりもあれば外れもあるけど、上映時間の別世界を楽しみに、映画館へ足を運ぶ方にお勧めします。

三人三様の「表現者」としての確固たる地力を自由に弄ぶことで奔放に映像の世界を作り上げる先鋭のクリエーター陣の疾走感が快い。愛と慈しみと反骨で3つの世界が収斂していく。あの時の「約束の地」-Otherside-に行けた？のかな。極上のエッジーな万華鏡、覗いても損はないと思います。

観終わって、拍手したいのを我慢しました。
舞台なら、ブラボー‼︎と叫びたかった（笑）。

今迄培ってきた技量を余すことなく発揮して、三人が伸び伸びとスクリーンの中で演技していました。
まるで、みんな背中に羽根が生えているようだった。
さすがです。

こんなオシャレな映画、観たことない！
DVD、サントラCD、是非お願いいたします。

来週、また観ます‼︎

最初は、何が始まったのかわからなかった。
でも、
どんどん引き込まれていきました。
特に好きだったのは、
剛くんと尾野真千子さんの夫婦の物語。
もっと長く見たかったです。
歌って踊る慎吾くんも、素敵でした。
もう一度、見たいです。

見る前は、そんなに期待してないし、どんな話なのか想像付かなかったけど、観たら楽しいし、泣けるし最高の映画でした。
慎吾ちゃんの歌最高です。
また観に行きます❤

私が今までに観たことのない感じの映画で、すごく良かったです。
３つのお話がこの後どうなるの？って思わせる終わり方で、それが4話目で繋がって納得。
香取さんが歌って踊るのを観ていて、とても嬉しかったです。4話目はミュージカルみたいですごく贅沢な空間でした。

正直 観るまでは この個性ある３つのエピソードが最後にミュージカルで結集…？
さっぱり予測がつかないし ファンだけが盛り上がる映画だったらどうしよう⁈と思っていました。
そして観終わって、 ただただ楽しく 涙 笑い 疾走感を感じ あっという間の2時間だった、そう感じています。
そのうちテレビで観れるだろう なんて言ってると とっても残念な思いをすることでしょう。
映画館に行ってぜひ観てください(^^)

シュールな世界観が分からないタイプなので、王道な太田監督のエピソードが良かったです。
草彅剛、尾野真千子は吸引力のある芝居、さすがです。

エピソード4の香取慎吾さんも魅力的で素晴らしい！

うーん、エピソード1の稲垣さんのピアノのシーンがいかにも弾いていない感が出て残念でした。

オムニバス映画は色々あると思うけど、それぞれの持ち味を
それぞれの監督が出していて、特筆すべきは草彅剛×太田光監督の
「光へ航る（ひかりへ、わたる）は、是非観て欲しいです。
妻役の尾野真千子さんとの化学反応も素晴らしいです。

香取慎吾さん主演の「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」は、
新人の中島セナさんの演技を見て欲しいです。
まだ10代、香取慎吾くんがﾃﾞﾋﾞｭｰした11歳。
それと同じ年齢で、映画デビューを飾ります。
香取くんとがっぷり、演技をしていますのでこれもお勧めです。

稲垣吾郎さんの「ピアニストを撃つな！」は園子温監督作品です。
吾郎さんのパブリックイメージを残しながら、全く新しい
ゴロウを発見できるのではないでしょうか・・・？

4作目の「新しい詩」は、ミュージカル。３つの話の伏線の収拾と、
新しい詩を届けてくれます。
作り手と、演者がそれぞれ好い化学反応を起こした映画たち。

とっても面白く、そしてちょっとヤンチャな男子たちと
素敵な女性たちの創る映画です。是非、ご覧ください。

稲垣吾郎さん、香取慎吾さん、草彅剛さんのファン以外の方も楽しめる映画だと思います。
３つのバラバラな物語が第4話のミュージカルで回収され
見終わった後にスッキリ。
そして楽しい気持ちで見終われます。
日本の最高峰のエンターテイメント映画ですね。
さすがSMAPさんですね。

映画ファン兼SMAPファンです。
SMAPファンだからわかるメッセージもありましたが、ファンじゃない人がみても、普通に面白い映画でした。なんか、妙に考えさせるテーマのある映画だったら嫌だなぁ〜って思ってましたが、意外に単純であちこち笑えるシーンが盛り込まれていました。そして、最後はよくまとまってました。みなさんのレビューをみたら、自分が見逃したとこもあるので、もう一回行きたいです。

1.2.3とそれぞれ独立したように思える短編が4で繋がる、特殊なオムニバス映画。
主役は三人ではなく大門（浅野忠信）だという言葉通りに大門の視点で物語を見ると
園子温監督の1で、彼は運命の女フジコに出会い彼女を得て、突如失う。
マフィアのボスというマッチョイズムの頂点に君臨する自分から、真実の愛を奪った相手は美しい部屋でピアノをかき鳴らすだけの優男ゴロー。しかもフジコはゴローの、女のような繊細な指に惚れ込んでいる。大門の生きる暴力の世界で何の価値もない、ピアノを弾き、愛するものを優しく撫でるだけの、繊細な美しい指。
勿論、大門はマフィアの親分らしい力技でその指を潰そうとする。その指（フジコの愛する指であり、ピアニストの存在意義である）に、手下のジョーがハンマーを振り下ろす

2には大門は直接関わらないが、ここでは自分のレゾンデートル（存在意義）を突然奪われた者たちがどんなものか、それを取り戻すためには究極の選択でも喜んで受け入れる様が描かれた。
関わりがないとはいえ、やはり主役は大門だというのなら、大門にとってフジコへの愛は存在意義や価値観を揺るがすほどのものであり、それを失った状態とも読み取れる。

3では大門の元を去った兄弟分オサムが、亡くなった息子の腕を捜し求める妻に寄り添っている。オサムがカタギでないこと、息子の生前は家庭を顧みなかったことは、妻の態度ですぐにわかる。野球が好きだった息子の右腕は妻にとっては黄金の右腕であり、最も息子の存在を感じられるものであった。
オサム自身は妻のその執着を馬鹿げていると思いながらも、自らヤクザな世界と足を洗うために小指を詰めてまで彼女に寄り添っている。
それを大門の視点で見ると、
大門と同じ価値観で暴力の世界に生き、家族愛に価値を見出していなかったオサムが、その価値観を一変させて、古女房の元へ行ってしまった。息子の死と、壊れかけた妻の心に直面して、自分の存在意義を暴力ではなく家族愛に求めた旧友の姿を、大門は目の当たりにする。

そして
4 で、大門は美しい純白の衣装に身を包み、髭剃り跡もさわやかな美男子として登場する。
大門はフジコを奪った美しい指を破壊しようとして、自らの指を失うという選択をした。
奪おうとした刹那に起こった事故は想定内であり、予め大門にはその覚悟があったのかもしれない、とも思えた。
真実の愛を取り戻すために、マッチョイズムに潜む醜い嫉妬（自分の価値観に合わないものを力ずくで排除し、潰す）から解脱したかのような清々しい姿と美しい顔で、フジコを見つめている。
そして彼の語ったセリフを全編通じた解釈で意訳すると
「自分には価値を感じられないモノでも、愛する人が愛したモノを壊すわけにはいかない。自分には価値を感じられないものでも、その人物の存在意義を奪うことでねじ伏せても意味がない。」と言っているようだった。

撮影期間が短かったり、完成もギリギリ間に合ったみたいな話を聞いていたので、作り込みが甘いのかな、とかSMAPファンが喜ぶだけの映画なのかな、程度に思いつつ、でも３人を応援する気持ちで映画館に足を運びました。ところが！涙が静かにあふれてきたり、クスっと笑えたり、感激したり、色んな感情にさせられる内容で、最後は元気に、そして幸せな気分になりました。お金を払って邦画をみて、良かったと思えたのはホント久しぶりで、稲垣さん香取さん草なぎさん始めこの映画を作った方々の熱い思いが強烈に伝わる作品です。太田監督のみる目が完全に変わりました。サンジャポの太田さんではない(笑)バラバラの内容がエピソード4であれほどまでにまとまるなんて、さすが精鋭が力を結集したオムニバスだな、と思います。大スクリーンで見る久しぶりな慎吾ちゃんのダイナミックなダンスは圧巻。SMAPファンに関わらずぜひオススメします。

想像とは違い、けっして難解な映画ではありませんでした。

ただし骨太な映画です。

それぞれの監督が、その独自の世界観を丁寧に作品にまで落とし込んでいて、本当にすごい才能だなと感じました。

この時代に批判を恐れず、まだ見たことのないものを作ろうとする強い意志を感じました。

賛否は分かれると思いますが、久しぶりに映画を満喫できました。

映画を観終わったから
今まで映画を観終わった時に感じたことのない
不思議な感覚にとらわれました。
メッセージがあちらこちらに散りばめられており、
なんども観てそれを理解したいと思うか・・・
一回でいいと思うか。。
３つのストーリーが最後でうまく絡み合い
ただ、終わった後メッセージを何だろうと考えるために
もう一度観たくなった。
草なぎ剛、尾野真千子のコンビは素晴らしかった。
香取慎吾さんはやはり歌って笑顔が一番似合うと思ったし、
相手役の女性もとても良かったです。

これはアイドル映画じゃありませんので誤解なきよう。
気鋭のクリエーターたちが良き素材を得て存分に腕を奮った野心作です。日本映画の可能性を拡げたかもしれない。映像音楽は充分美しい。脚本は隅々にまで気を配られた本当に新しい作品です。SMAPのことはひとまず忘れて映画を楽しんでください(笑）端役に至るまでキャストが全員適役です。特に草彅君は恐るべき役者ですね。ただ一つの欠点は上映時間が少し短すぎる。内容が濃いからかもしれない。まあ見てみてください。各種サービスデイとかシニア割で。年齢層が広いので大丈夫（＾＾）観客の皆さん静かに鑑賞しています。