劇場公開日 2018年2月12日

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「謎多きヒーロー」RENDEL レンデル ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0謎多きヒーロー

2024年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

寝られる

とは言っても、こんだけ分からんことが多いヒーローはおらんやろ。
珍しいフィンランド製ダークヒーロー?アクション

ある薬品会社の横暴で職を失った主人公ラモが、愛する妻と娘を養うためにその薬品会社に就職し、大量の文書の整理を任される。その中から謎のワクチンの情報を見つける。
一方、そのワクチンを無償で他国に輸出し、一種の人体実験的なことをしようとしている経営者。

その息子が超ドラ息子なのに、そのワクチンの輸送などなど一手に任されていたが、ある夜搬送途中に黒い仮面に黒装束の男の襲撃を受ける。その男の正体は?その目的は?

序盤はこの黒マスク男レンデルの活躍と、ラモの薬品会社で謎のファイルを見つける顛末が並行して進んでいく。そして、あるタイミングでその二つの物語が一本の線になっていく、はずなんだけど、一本になるまでの過程があれこれ端折られ過ぎていて、謎が謎のまま終わってしまう部分が多数ある。

一番顕著なのが、何故レンデルはそんなに強いんやろ?という、まさにヒーローものの根幹をなす部分がほぼ情報ゼロ。手を出した薬品もこんなに圧倒的なパワーやらスピードを生み出す属性のものではない気がするし、もともと特殊部隊にでもおったんかと思うような身のこなしやし、もうちょっと情報ちょうだいよ…。

敵もなかなかクレイジーなファザコンがヴィランの中心なんやけど、取り巻き一号の方が明らかに強いし、途中鳴り物入りで登場したラロッカ一味に至ってては…、M男くん向けに男勝りキャラ女子とおっさん向けにエロさ満点女子を登場させて、でちょっとサービスしたかったんかな。退場もあっさり。

新聞記者さん?もなんか主人公の秘密に迫るわけでも悪の組織の陰謀を暴くわけでもなく、主人公のけがの手当てをしておしまい。
ナースか!

やりようによってはもっと全然面白かったと思うのに、あまりに中途半端で終わっといて、続きあるでーみたいな予告パートは必要ないですよ。今の物語に集中してください。

ハルクマール