「本格的スペース・アドベンチャー」サリュート7 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
本格的スペース・アドベンチャー
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制御不能となった宇宙ステーションの修理に臨む宇宙飛行士の勇気ある偉業、最後まで望みを捨てない彼らの選択をドラマチックに描いています。関連の国営企業や研究所の全面支援もあって映像のリアリティも素晴らしい、本格的スペース・アドベンチャー映画です。
意外なのはお堅いソ連らしくない飛行士の自由奔放ぶり、「アポロ13」と比べたら地上管制チームが余りにも頼りにならない自虐ぶり。難解な故障究明でなく叩いて直すシンプルプランも素人向けにはグッドアイデア、国家でなく個人の偉業に寄せたりスペースシャトルまで出したのは海外市場を意識してでしょう。
(以下ネタバレ、興醒め注意)
実話とあるがググってみたら偉業は手動ドッキングくらい、実際に復旧は大変だったらしいが原因は太陽方位センサーでなく充電センサーが故障し充電しなくなった為の電源喪失、火災も船外のハンマー作業もスペースシャトルとのランデブーも脚色、必要な不足物資は無人補給船で届け復旧完了、もちろん飛行士も暫く滞在の後、無事帰還。もっとも、ソ連時代のことだから公表ですら真贋の程はわかりませんね。
サリュート7は復旧したものの6年後に軌道を外れ1991年2月7日に南アメリカ上空で最終的に燃え尽きました。プーチン大統領もプレミア上映を観たらしい、心中は不明だが御咎めは無かったようですね、旧ソ連だったら別の映画になっていたでしょう。
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