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映画「ウォーキング・ウィズ・エネミー ナチスになりすました男」 ウォーキング・ウィズ・エネミー ナチスになりすました男
劇場公開日:2018年2月17日
解説
第2次世界大戦下のハンガリーでナチス兵に成りすましてユダヤ人の救出作戦に身を投じた青年の物語を、実在の人物ピンチャス・ローゼンバウムをモデルに映画化した戦争サスペンス。1944年、ナチス・ドイツ同盟国のハンガリーは戦火を免れていたが、国家元首ホルティが連合国との講和を模索していることに気づいたナチス軍がブダペストに侵攻、アイヒマン指揮下でユダヤ人の一掃作戦に乗り出す。労働奉仕に収監された青年エレクは収容所から逃亡し、離散した家族や仲間を探し出すことを決意。愛する女性ハンナの助けでナチス将校の制服を手に入れた彼は、ナチス兵に成りすまして大胆な行動に出る。主人公エレク役に「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のジョナス・アームストロング。共演に「ガンジー」のベン・キングズレー。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。
2014年製作/113分/アメリカ・カナダ・ルーマニア・ハンガリー合作
原題:Walking with the Enemy
配給:インターフィルム
スタッフ・キャスト
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2021年4月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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みんな当たり前に英語を話してる違和感はこういう映画あるあるだけど、制服を着てなりすますまでのくだりが長かった。
緊迫感もあったけど、安易に制服着てなりすまして敵と渡り合うのが、「やりすぎ」な感もあった。
顔バレもしつつ、さらに身分証とか所属とか突っ込まれたらどーすんの、って。
ソ連が攻めてきた時は制服着たまま死んだフリしたり仲間も撃たれてるありさまだし。
最後の子供が飛び出て話しかけるのも、、、なんだかなあ、「アホか」としか思えんかった。
最後の結婚式での新郎のあいさつも声小さすぎないか、とか(笑)
無謀でありながらも、でも、これも実話に基づいてるようで、それはそれですごいな、と。
それにしても、銃がないとなんもできんのか、という時代はつらい。
矢十字なる言葉を今まで知らなかった
鉤十字はあまりにも有名だが
それにしても、侵略戦争がいかに悪の根源であるかが
この映画から伝わってくる
今、ネットや某議員の勇ましい言葉が乱舞している日本
喉元過ぎればの怖さをしらない世代の跋扈
なぜ鬼畜からギブミーへと華麗に転進したのか
そのあたりをよく考えないと歴史は繰り返すかもしれない
2019年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
勉強不足のため、矢十字党というのも知らなかったし、スイス保護状というものも知らなかった。それまでの摂政ホルティ(ベン・キングズレー)はソ連軍との休戦を画策するが、それがナチスに知られることとなり、矢十字党のサーラシがクーデターで政権を掌握することになった。親ナチスの矢十字党。どことなくハーケンクロイツにも似ているマークは不気味だ。
それにしても『シンドラーのリスト』以降、ユダヤ人を救ったという実話がどんどん出てきたものだと驚きの連続。この映画もかなりの残酷描写があり、随所でのユダヤ人の虐殺も描かれている。特に胸が苦しくなったのはヒロイン・ハンナの妹が銃殺されるシーン。壁に手をつき、一人ずつ銃殺されていき、次は自分か、次なのか・・・と、辛さをこらえる苦悶の表情は涙無しでは直視できない。
最初にSSの制服を着て友人のフェレンツを助けたエレク。「失うものはない」と言ったエレクは次から次へと無謀なまでの作戦でユダヤ人を救出していく。さらに行方不明となった自分の家族の消息をつかもうとナチスのパーティにまで参加したりする。結局ポーランド・アウシュビッツをはじめとする収容所に送られるユダヤ人を全ては助けられない。スイス保護状(偽造したものも含む)にしても7千枚ほどしか作れなかったようだ。
矢十字党の幹部と数度に渡り対峙したエレク。終盤の銃撃戦は凄まじいものがあった。さらにはソ連軍侵攻。そんな国の危機が迫る中でも矢十字党はユダヤ人を銃殺しようとしているのだ。
痛快さもある終盤だったが、それにも増して自分の英雄行為の多くを語ろうとしなかったところが偉い。同じ状況に置かれたら、こんな行動を自分がとれるかどうか。やはり何もかも失い、ヤケクソにならなきゃ出来ない行為だな・・・
2019年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
「ナチスになりすました男」というサブタイトルの邦題から。
潜入捜査のような話かなと思って、録画したままでした。
違いました。
ユダヤ人の労働収容所=アウシュビッツ行きから、仲間を匿ったり逃がそうと奔走する主人公の話。実話に基づくというのだから驚き。
最初は「銃では戦えない、外交条約なら戦える」と、スイスが発行する保護状を印刷し。それが免罪符となり逃がしていたものの。
保護状は7,800枚、でもユダヤ人は20万人・・・。
先が見えない中、戦争が終わってよかった~。杉原千畝さんと同じような人がいたのだな。が前半。
???。
主人公は前半途中から、ナチス親衛隊の軍服を着て「ナチスになりすまし」。
いかにもな顔をして、ユダヤ人を逃がしていくんだけど。
制服だけでは救えないと、酒場で情報収集したり危険な橋をわたっていくのがもうドキドキハラハラ。
「お前の上官は?」って、答えられないよね。
ヒトラー、アウシュビッツ、スターリン。アイヒマンによる一掃作戦。何となくしか知らない話だけど。銃一発や毒ガスで奪われる命の悲しさが十分伝わってきました。
「運命を他人に決められたくない」。主人公の言葉が印象的。
それが当たり前じゃなかった時代を、忘れてはいけないと感じました。