「誇り高き戦士?いや侵略者です」VIKING バイキング 誇り高き戦士たち ネコ脱皮さんの映画レビュー(感想・評価)
誇り高き戦士?いや侵略者です
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ヴァイキングや騎馬民族を過剰評価するのは、いかにも農耕民族日本人の歴史観だね。
原タイトルにない「誇り高き」を追加し、司馬遼太郎作品や大河ドラマ風の英雄譚にした訳だ。
殺した弟の嫁レグネダを略奪して孕ませるわ、兄を征圧してその嫁イリーナ(アンナ)と内通し、利権目当てでキリスト教に改宗→ローマ帝国侵略と皇女アンナと政略結婚。ウラジミールことキエフ大公のハンパない外道ぷりに、後半突然の葛藤シーン(本心はイリーナは俺の嫁宣言)で、無理矢理「実はイイ人」補正するから所々に矛盾が目立つ。自分から兄弟を奇襲しといて「もう争いは止めよう!」と言い出し、キャラがブレブレで見るに耐えない(笑)。
因みに後にキエフ公国は、騎馬民族モンゴルに征圧。海賊が山賊に滅ぼされた史実には因果応報を感じる。
レグネダの「あなたの神はいない。死んだらそれまで」に全面同意だ。蛮勇を尊ぶ神など、強欲な人間が即席で仕立てたまがい物だ。ドーピングでイカれた「ベルセルク」も同じ。
ところで、レグネダは途中からいなくなったが、ご都合主義で消されたのかな?
史実と歴史創作は別物って事で。
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