ダンガル きっと、つよくなるのレビュー・感想・評価
全99件中、1~20件目を表示
王者の貫禄
インド映画というくくりを、いささか泥臭い力押しの魅力だと捉えてしまっていた自分のような人間には目から鱗ではないか。『きっと、うまくいく』『PK』など、とにかく安定感のある主演作を世界的にヒットさせてきたアーミル・カーンが、実話をもとにスパルタ親父と娘のスポ根レスリング映画に挑戦。結果、インド映画の魅力を飛び越えて、ものすごくオーソドックスでありつつ猛烈に盛り上がる感動作を生み出した。別にハリウッドが偉いわけしゃないが、ハリウッド映画が備えているような全方向を射程にいれた普遍性を獲得して、もう老若男女すべてにおすすめ。あと、スポーツ映画だけあって、役者の身体能力に惚れ惚れさせられる。幼少期を含めて二人の姉妹を演じた四人の若き女優に拍手!
スポ根ヒロインの成長物語として楽しむべき快作
俳優の人気実力の違いから父親役アーミル・カーンが主演ということになっていて、実際序盤から中盤にかけては彼の視点で物語が進む。だが、途中から娘二人の視点も交わり、男尊女卑が根強く残るインド社会で、レスリングチャンピオンという夢を娘たちに託す熱血オヤジと、レスリング一色の行き方に不満や反発を感じながらもアスリートとして人間として成長していく娘たちを描くドラマへと展開する。 レスリングのトレーニングと試合の描写はなかなか本格的で、特に長女役ファーティマー・サナーの動きは本物の選手と見まがうほど。終盤の大一番の試合では演技であることを忘れ、本当の対戦の生中継を観ていると錯覚し、声を上げて応援したくなる。 インド映画特有の唐突な歌と群舞のシーンはないが、ストーリーの概要やキャラの内面を歌詞で伝えるキャッチーなBGMのおかげで、ミュージカル場面に負けない盛り上がりを楽しめる。
これは「クリード」級の大感動作!
《お知らせ》 「星のナターシャ」です。 うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ) 前のアカウントの削除や取り消しもできないので、 これからは「星のナターシャnova」 以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。 ============== 大ヒットインド映画 「バーフバリ 王の凱旋」の興奮がまだまだ冷めやらぬ私的には その「バーフバリ」の世界興収記録を抜いて歴代1位のこの映画、 どれほどのものかと興味津々で、観てみたら〜 確かに素晴らしい出来で文句なしに現時点で暫定今年度一位!! (「バーフバリ」は昨年作とカウントして〜) 映画のエンドロールの最後に思わず拍手してしまった!! やっぱ、実話は強いです!! 前半はややコミカルな作りで入りやすく作られていて 最後は「ロッキー」や「クリード」のラストの興奮が蘇り 思わずガッツポーズをしたくなる作品!! スカッとしたい方、え〜〜インド映画??て方も見て欲しい。 音楽シーンはあるけどストーリーに関係ない 無駄なダンスシーンはありません。 で、月に8本ほど映画館で映画を見る中途半端な映画好きとしては アーミル・カーン演じるお父さんの子供たちへの強制は かなり強引すぎて少々引いてしまうけれど 最初はお父さん自身も 「女の子では夢を託せない」と諦めていたので、 女の子でも強ければチャレンジできる!と 女性蔑視の考え方を真っ先に切り替えた本人であり 誰よりも女子の進出を願う人に変わったことが泣かされるね〜。 世界的に差別と戦う映画が観客の共感を呼ぶ時代になったよね〜。 アーミル・カーンの代表作「きっと、うまくいく」を 観ているので、彼に関しては何の不安もなし。 中盤、成長した娘とレスリングをするシーンがあるのだけど あの中年太りした体でよくあそこまで〜〜 そのことにも結構感動しました。 きっと映画のために太ったのでしょうね。 そしてそして、娘二人を演じる女優さん?もしや選手? とにかく凄い!! 少女時代の連勝シーンも凄いし 成長してからのガチの試合シーンは大迫力!! 名前をちゃんと知りたくてパンフレットを買おうとしたら 「販売用は作られていません」とのこと。 こういう情報の少ない映画ほどパンフレットを作って欲しかった。 そして、ラストのある仕掛けが〜〜 涙腺崩壊!! この映画の主題である女子レスリング、 伊調選手や吉田選手が毎回当たり前の様に金メダルを取るので もちろんリスペクトはしていたけれど これまできちんと試合そのものを見たことがなかったんです。 伊調選手や吉田選手がどんだけ大変なことを 毎回毎回連続して来たのかを改めて思い知らされて リスペクトの気持ちが更に大きくなりました。 東京五輪では真剣に試合を見たいと思います。 ★もう一度観るなら?「劇場で近日中に観ます!!」
吉田沙保里と浜崎京子をMIXしたような?
インド映画はほぼ間違いなく面白いしアーミル・カーンが主演ならさらに間違いなく面白いのは知っていた!まずはずいぶん筋肉ムキムキになっていたカーン氏にビックリ、歳も重ねられましたね。彼の言葉も娘たちの言葉もどれもが誠実で的を射ていて心に響いた。インドの田舎の人々の暮らしや光景を見られるのも興味深くて良かった。最後まであのコーチはいけ好かなくて何か天罰くだるとこが見てみたかったがそんな卑しい気持ちが恥ずかしくなるほどに清々しいラストだった。実在の人物の物語に脚色したものとあったが、日本人が見たら吉田沙保里の業績や浜崎父娘を連想するだろうな。
超スポコン!
実話を元にした超スポコン映画でした! 漫画みたいに必殺技があったり濃いライバルキャラがいるとかではなく、実話をベースに少し脚色した程度のストーリーもキャラもオーソドックスなのに、なぜか夢中になって胸が熱くなるような映画。 インド映画にしては歌って踊るシーンが少ないのも逆にいい! ラストは実話ベースだからわかりきってるんだけど、終盤のあれは唯一胸くそ悪いシーンで賛否ありそう。 でもインドっていい映画作るなー(>_<)
初インド映画🇮🇳
思っていたステレオタイプのインド映画とは少し違って、それもまたよかった◎ 映像も綺麗だし、効果的にスローモーションのようなエフェクトもかかって、お金がかかっていそうな映画! 長めなので見ごたえもある✊ 長いけどダレることなく見続けられたのがすごい! スタントなどは使っていないのかな?? 試合のシーンなども白熱していてハラハラする良い映画だった💡
親と子の憎しみと愛情の物語。必見です。
この映画は、実在する女子レスリングの金メダリストを主人公に据え、あとの登場人物は架空の人物/架空の話だという設定でドラマ化されたものです。 インドでレスリングの国内チャンピオンになったお父さんが、それだけではまったく食べていくこともできず、息子にオリンピックの金メダルの夢を託す……のですが、生まれる子供がみんな女性。 でも、ケンカが滅法強かった長女と次女を鍛え上げ、世界を狙えるレスリング選手にまで育て上げるというストーリーです。 あらすじを読んだ時点では、インド版のロッキーか、あるいはカラテキッドか、と思ったのですが、ぜんぜん違いました。 父が掴めなかった栄光を子供に託し、夢を託された子供の、親に対する反発と愛情の物語。 こういう話をどこかで観たことがあったな、と思い出したのが「巨人の星」でした。 ちょっと笑ったのが、トレーニングの一環として「重いコンダラ」を引っ張るシーンまで出てくること。(このジョークが分かる人は相当の年寄りかな? 説明は省略します) 「巨人の星」が非常に高い視聴率を誇ったように、登場人物たちが同じ構図を織りなすこの映画も、ドラマとして完璧に練り上げられており、たいへんに感動的で、必見の一本だと感じました。 インド映画だからと言って、別に無意味に踊ったり歌ったりがデフォルトというわけではないということを知ったのも収穫でしょうか。 まだモデルになった選手は若いと思うのですが、やがて娘が栄光の頂点に立った時、お父さんは「イチロー選手のお父さん」と同じ哀しみを味わうのだろうな、という予感も漂っていました。 これが人生ってものなのかも知れませんが。
きっとうまくいくとタイトルが似ているが
「きっと、うまくいく」をブレイクさせたアーミル・カーンが父親役で「ダンガル きっとつよくなる」という映画に出演していたので観て来ました。 実話だけあって、努力と勇気と家族愛に感動しました。久しぶりに映画で泣きました。レスリングは強いだけでなく賢くないと出来ない競技なんだと改めて思いました。インドを大きく変えた本当の話だけあって説得力がありました。今も選手でいるそうなので応援したくなりました。
レスリングの面白さを実感〜ダンガル(戦い)
家族の絆を通じてレスリングの面白さを実感、インド映画として楽しさに溢れた作品に仕上がっています。前半の少女期と後半の成長期といった2部作のような展開、テーマもしっかりしており、心が惹きつけられ熱くなります。
インド映画の傑作と呼んでいいだろう
実は前日まで作品の存在すら知らなかった。 随所に歌やダンスのシーンが出てくるであろうインド映画だし、レスリングで金メダルを目指す父娘を描いたスポ根物だし、公開期間もやたらと短く、あまり人気がある映画だとは思えなかったが、なんとなく惹かれるものがあって、とりあえず観てみるかと、期待せずに席に着いた。 観客は全部で6人ほど。 やっぱり失敗か? ところがどっこい、開始早々そんな予想はあっさり覆された。 随所に散りばめられた笑いの要素が、ジャブのようにじわじわ効いてくる。 家族の苦悩、葛藤が痛いほど伝わってくる。 練習や試合のシーンがとてもリアルで、本物のレスラーかと思ってしまう。 娘ギータの幼少期を演じたザイラー・ワシームは可愛いし、青年期を演じたファーティマー・サナーは美しい。 二人とも美しい黒髪をバッサリと切るシーンがあるけど、役の上とはいい抵抗はなかったのか気になる。 作品序盤では筋骨隆々の素晴らしい肉体美を披露した主演のアーミル・カーンは、中盤以降は腹が出た巨漢に大変身。 この肉体改造は凄いの一言。 この変化は鈴木亮平以上ではないか。 状況説明的な歌は何度も出てきたが、意外にもダンスは結婚式のシーンだけで不自然さは無し。 140分という長さを感じさせない、 涙あり笑いありの傑作で、我々の想像以上に地位が低いインドの女性に、夢と希望を与える作品でもある。 ご家族での鑑賞をお勧めします。
直球ズバリで泣ける!
星一徹なんか目じゃないほどの自己中親父のスポ根レスリング映画。国のためじゃなくて自分のために金メダルが欲しいのだ。ホジッチの監督解任や伊調選手のパワハラ問題がこの映画に妙にシンクロしていて、ナショナルチームとは何ぞや?と考えさせられる面もあり。クライマックスはとにかく泣ける。あまりにも直球ズバリで泣ける。
綺麗なジャーマンですこと✨
レスリングにてメダルを夢見た男が、自分の子供に託そうするが、生まれてくる子が全て女の子。 ある日、娘達にレスリングの才能を見出し、鍛え始めるが、、、。 日本では吉田沙保里や伊調馨の金メダルなどで、1位以外は殆ど報道されない女子レスリング選手達。 そこにはちゃんとインド出身の女子レスリング選手がいる訳で、ここに出てくる姉ギータと妹バビータは実在する選手。 世界選手権などでメダルを取ったりしている2人姉妹の話な訳だから、何とも興味深い話ではあった。 インド映画にて必ず歌が入るのだが、今回は中々笑わせて頂きましたw 大好物禁止、練習は拷問、周りには父親は神でも私達には鬼って👹w まぁ、鬼ですね。 髪も切られ女の子らしく出来ないんですから。 でもね、通常のインド女性の運命を聞かされてから、自ら将来を切り開こうとします。 その彼女らの行動に共感が持て、途中から応援したくなる。 また、いい親子、姉妹ですよね。自分もこんな支え合いに触れたかったと思う人もいるのでは? 「独りじゃない。いつも誰かが私を想ってくれていて、だから私も頑張れる」 そんな映画です。 あっそうそう、あの野暮ったいコーチ必要だったかな?w かなり試合時間も長いです。
親子の絆で涙する
二人の娘をガッチガチに訓練する父親と嫌がる娘。 最初は自分の夢を押し付ける無茶苦茶な親だと思っていたけど、途中娘の友達の結婚式で「あなたたちが羨ましい」という話を聞いてから、インドの実情がわかってどんどん強くなる娘達に引き込まれていった。 華美なダンスや音楽はなくて、実直に描かれるスポ根作品だけど暑苦しいところはなく、常に声を大にして応援したくなる! 最高の作品!
全99件中、1~20件目を表示